子猫や子犬だけじゃない!成犬や成猫の里親になる選択

ペットショップを利用せず、保健所や団体から保護犬・保護猫を引き取る方も増えてきたのではないでしょうか。

ペットショップには、子犬や子猫しかいません。

一方で、保健所や団体で保護されている子たちは大人の犬や猫も多くいます。

しかし、その中でも比較的早く里親が見つかるのは子犬や子猫たちなんだとか…。

小さくて可愛いし、元気いっぱいで人気なんですね。

老犬や老齢猫ともなると、里親を見つけるのが難しくなるといいます。

一見人気がないように思う成犬や成猫たちですが、ペット初心者の方や高齢者の方にはおすすめしたいポイントがあります。

保護された成犬や成猫の里親になることは、社会的にも意義があります。

そこで今回は、成犬や成猫を飼うメリットやどんな方が飼い主に向いているかなどをまとめてみました!

 

成犬・成猫を飼うメリット

成犬・成猫を飼うメリット

まずは、メリットからみていきましょう。

 

  • 基本的なしつけができていることが多い

成犬や成猫は、引き取る前からしつけができていることも多く、子犬や子猫に比べて育てやすいといわれています。

もちろん、そうでない場合もあります。

引き取る前に、保健所や団体の方、ブリーダーさんなどに確認しましょう。

 

  • 性格がわかりやすい

人間とおなじように、犬や猫にも性格があります。

種類によって大まかな性格は決まっていますが、個体差はあります。

成犬や成猫は性格が完成しているので、自分にあったタイプの子を探しやすいでしょう。

一緒に元気に遊びたいか、一緒にのんびり暮らしたいかなど自分の性格やライフスタイルに合わせた子を選べます。

 

  • 体が大きく変化することがない

動物は、成長して体が大きくなっていきます。

子犬や子猫を飼うと「こんなサイズになると思わなかった…」と、想定外な大きさになることもあります。

成犬や成猫であれば、成長が終わっているので、体が変化することはほとんどありません。

事前に必要な部屋の広さや食事の量などがわかっているので、比較的安心して飼い始められるでしょう。

 

  • 子犬や子猫より落ち着きがある

子犬や子猫を育てるうえで大変なのが、家中を走り回ったり、イタズラをしたりすること。

好奇心たっぷりの子犬や子猫に悩まされる飼い主さんも多いといいます。

最初は「可愛いから仕方ないか」と思っていても、何度も家を荒らされるとさすがに困ってしまいますよね。

成犬や成猫の場合比較的落ち着きがあるので、物を壊されたり汚されたりといったケースが少ないといえます。

 

  • 幸せな終生の手伝いができる

 

大人の犬や猫は、幼い子たちに比べて寿命が長くありません。

保健所や愛護団体から引き取られた成犬や成猫たちは、愛情たっぷりの飼い主の元で最期を迎えられます。

見捨てられたり寂しい思いをしてきた犬や猫であっても、最期は心優しい人の手にわたり幸せに暮らす。

これは、犬や猫にとっても幸せなことだと思います。

成犬や成猫の里親になるのは、社会的にも意義のある行動ではないでしょうか。

 

成犬・成猫を飼うデメリット

 

大人の犬や猫を飼うメリットはたくさんありましたが、デメリットもあるのでご紹介します。

メリットだけをみて即決するのは待ってくださいね。

 

  • 過去の病歴が分からない場合もある

保護されている犬や猫の中には、悪徳ブリーダーによって不衛生なケージの中に長いこと閉じ込められていた子たちもいます。

そのような成犬や成猫は、何らかの病気を患っていたり、精神的に傷ついた過去をもっていたりする場合もあります。

そのため特定の何かを怖がったり、人とのコミュニケーションが苦手な犬や猫もいるかもしれません。

しかし、そうした過去をもっていても、新しい飼い主のもとで心の傷をいやし、幸せになる犬や猫たちもいますよ。

 

  • 癖があれば治しにくい

人間も同じですが、昔からの癖を大人になってから治すのは難しいです。

吠え癖や噛み癖といった癖をもつ犬や猫もいるので、引き取る際はよく確認しましょう。

しかし癖があった場合でも、飼い主と上手く信頼関係を築いていくうちに治ることもあります。

 

  • 先住犬や先住猫と暮らすのが難しいかもしれない

既にペットを飼っていて、これから成犬や成猫を迎え入れようと考えている方もいると思います。

一般に犬や猫は、社会化期とよばれる時期のふれあいが、ものごとを受け入れやすいとされています。

小さい頃の方が、先輩犬や猫と仲良くなりやすいのです。

しかし、こちらも個々の性格によって違いが出るケースもあります。

引き取る前にお互いの顔を合わせて反応を見るなど、対策ができる点ではありますよ。

 

多頭飼いや、犬と猫を一緒に飼う予定の方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

 

 

 

 

成犬・成猫の里親に向いている方

成犬・成猫の里親に向いている方

 

ここまで記事を読んで「私は成犬や成猫を飼うのに向いているかも…」と思った方もいると思います。

ここでは、成犬や成猫の里親に向いているタイプを4つご紹介します。

 

・ひとり暮らしの方

子犬や子猫は、お世話に時間と手間がかかります。

そのため、ひとり暮らしでペットに付きっきりになれない方は子犬や子猫を育てるのは難しいでしょう。

成犬や成猫であれば、ある程度落ち着いていますし、少しの時間ならお留守番も大丈夫。

ひとり暮らしでペットと暮らしたいと考えている方には、成犬や成猫がおすすめです。

 

  • 高齢者の方

「ペットを飼いたいけど、最期まで看取ってあげられるかわからない」

これは、高齢者の方がペットを迎え入れるのに躊躇する理由のひとつです。

犬や猫などのペットは20年近く生きるため、子犬や子猫を飼うと、最期までお世話できるか不安になりますよね。

大人や老齢の犬や猫であれば、高齢者の方でもペットとの暮らしをあきらめずに済みます。

また、元気いっぱいの子犬や子猫に比べて、成犬や成猫であれば落ち着いた時間を過ごせます。

 

  • 初めてペットを飼う方

保護犬や保護猫などを団体やブリーダーから直接引き取る場合、しつけが済んでいることもあります。

そのため、ペットを初めて飼う方は成犬や成猫の方が育てやすいかもしれません。

赤ちゃんはお世話が大変だといわれているので、初めてのペットに子犬や子猫はハードルが高いとも考えれます。

 

  • 子どもにペットを飼いたいといわれた方

お子さんのいる家庭であれば、子どもが「ペットを飼いたい!」とおねだりしてくることもあるでしょう。

その際、ペットはおもちゃではなく、命ある動物であることを考えてください。

先ほどもお話しましたが、犬や猫の寿命は20年近くです。

20年も経てばお子さんは成人を迎え、いまは一緒に暮らしている家族の形も変わっているでしょう。

また、引っ越しをしていることも考えられます。

このような不確定な状況の中で、ペットを最期までお世話できると断言できますか?

命を引き取るとはそういうことです。

そのため、子どものためにペットを飼おうかなと考えているのであれば、成犬や成猫をおすすめします。

 

成犬や成猫の里親になりたい方は、こちらの記事もチェック!

 

 

わおんが行っている殺処分問題への取り組み

わおんが行っている殺処分問題への取り組み

 

障がい者グループホーム「わおん」は、ペットと暮らせる障がい者専用のグループホームです。

グループホームに保護犬・保護猫を迎え入れ、殺処分されそうになっている犬や猫たちを1匹でも多く救おうと取り組んでいます。

わおんが目指すのは、「動物フレンドリー」な社会。

障がいの有無に関係なく、誰もがペットと暮らせる幸せな地域社会の実現に向けて、活動を続けています。

障がいのある方たちと動物たちが、ともに幸せに暮らせる居場所づくりに興味をお持ちの方は、ぜひわおんのHPもチェックしてみてくださいね!

 

 

 

まとめ

いかがでしたか?

今回は、成犬や成猫を飼う際のメリットとデメリット、里親に向いている方などをご紹介しました。

ペットショップには成犬や成猫はほとんどいません。

そのため、保健所や団体などの保護施設から引き取ることになります。

保健所や保護施設から成犬・成猫を引き取り里親になることは社会的に意義があるのです。

また、大人の犬や猫は落ち着いていて、比較的お世話がしやすいため、初めてペットを飼う方や高齢者の方にもおすすめですよ。

ペットショップに行く前に一度確認してみるといいかもしれません。

あなたも「いぬらぶ・ねこらぶ」の記事をかいてみませんか?
あなたも「いぬらぶ・ねこらぶ」の記事をかいてみませんか?