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年々被害が大きくなっているように感じる台風。
今年も大型の台風が九州・沖縄に被害をもたらしました。
自分が住んでいる家の台風対策はもちろん、空き家の所有者は空き家の台風対策もしましょう。
空き家は劣化が進むと、屋根瓦が飛んだり倒壊したりと近隣の住民に被害を及ぼします。
「今は劣化が進んでいないから大丈夫」と油断していると、修繕レベルの台風対策が必要になる場合もありますよ。
そこで今回は、空き家に必要な台風対策と、はやめの活用方法を考える記事を書いてみました。
ぜひ、最後までご覧ください。
放置された空き家は近隣住民に被害を及ぼす!
放置された空き家が及ぼす被害はこのようなものです。
- 近隣住民の所有物を傷つける
放置された空き家は劣化が進んでおり、自然災害の影響で倒壊する危険性が高まります。
倒壊した家屋が隣の家にそのままなだれ込むと、大きな損害を賠償しなければなりません。
また、台風により屋根瓦やトタンなどが飛ばされると、近隣住民の家や車を傷つけてしまうでしょう。
空き家自体の劣化による被害だけでなく、外回りも注意が必要です。
放置された空き家は、外回りの手入れが行き届いていないこともしばしば…。
庭の木が倒れたり、外に置いていた小さな倉庫が飛ばされたりして、隣人に迷惑をかけることもあります。
迷惑をかける程度で済む話と考えるのは危険です。
このように他人の所有物を傷つけたら、その損害額を賠償しなければなりません。
台風や豪雨がくる前から劣化が進んでいた空き家の場合、被害を想定できたと考えられます。
そのため、「自然災害による不可抗力」だとしても、通常の家より責任が重くなる可能性はあります。
- 物だけでなく人的被害もありうる
「台風中に外を歩いている人はいないはずでは?」と思った方もいるかもしれませんが、空き家の管理不足による人的被害も想定されます。
たとえば、風で飛ばされた屋根瓦が窓を割って、家の中の人をケガさせるケース。
他にも、倒壊した空き家が隣の家の一部を破壊し、家の中にいた人をケガさせるケースなど。
強い台風なら考えられる被害です。
もちろん、外にいた人に被害を及ぼす可能性もあります。
台風や豪雨が過ぎ去った後、脆くなった空き家が倒壊する危険性も無視できません。
実際、他人に損害を与えた場合は、損害賠償を支払わなければなりません。
物の被害だけでなく、人にケガを負わせる場合も考えると恐ろしいですよね。
空き家の所有者は、空き家を適切に管理する義務があります。
これは、「空家等対策の推進に関する特別措置法」の第3条に記載されています。
空き家所有者は、自然災害の有無にかかわらず、周辺住民に被害を及ぼさないよう空き家を管理することが望まれますよ。
空き家の台風対策をしっかり行う!
自然は自分でコントロールできるものではありませんが、できるかぎりの対策をしましょう。
周辺住民に被害を及ぼしてしまってからでは、取り返しのつかない事態になるかもしれませんよ。
劣化がそこまで進んでいない空き家は、適切に管理・対策をすると減災につながります。
<空き家の台風対策>
- 保険の確認
まずは火災保険など、空き家にかけている保険の確認をしましょう。
契約内容や期間をチェックし、どのような場合に補償が下りるかなど理解します。
もし保険をかけていなければ、賠償額を自腹で支払わなければなりません。
火災保険は風水害や盗難など、さまざまな状況に備えたオプションをつけられます。
そのため空き家をまだ維持する予定の方で、火災保険に入っていない場合は、加入することをおすすめします。
- 外壁や屋根の確認
瓦やスレート、トタンなどが飛ぶ危険がないか、チェックしましょう。
なるべく、直接屋根に上って目視できるとよいです。
破損している箇所があれば、取り除いたり補強したりします。
自分でできない場合は、業者に依頼することもできます。
台風直前になると頼めないケースもあるので、日頃から空き家の状態を確認する必要があるでしょう。
- 外回りのものを片づける
空き家の周辺にあるものも、台風で飛ばされて近隣に被害を及ぼす可能性があると説明しました。
庭の木や室外機など、普段意識していない外にある物も、台風時は注意しましょう。
木は余分な枝を切り落とし、支柱を立てて固定します。
植木鉢など手で運べるものは家の中へ片づけましょう。
自転車やバイク、脚立なども片づけます。
使用者がいないなら処分してもよいでしょう。
また、片づけなどで一時的に外に出しているものがあれば、台風前は中に移動させます。
- 雨漏り箇所のチェック
雨漏りしそうな箇所がないか、天井や壁を確認しましょう。
雨漏りの危険があるところを見つけたら、台風や豪雨が予想される前までに補強・修繕をします。
ベランダの排水溝や雨どいに葉などが詰まっていると、雨漏りすることもあります。
台風前に、しっかり掃除をしておきましょう。
空き家で雨漏りが発生すると、劣化が急速に進みます。
また、雨漏りにより湿気が多くなると、シロアリが発生する可能性もありますよ。
<空き家ははやめに活用や処分を考える>
台風直前に空き家を確認して、破損や劣化が見つかったら…。
ましてや、自分で修繕できないような箇所が見つかったら…。
業者の依頼にも時間がかかり、台風対策が手遅れになるケースもあります。
空き家は、台風がくるとさらに老朽化します。
「ちょっと劣化があるけど、これくらいなら大丈夫かな」と修理を後回しにすると、台風後に被害に遭うかもしれません。
そこまで劣化が進んでいないからと、空き家を放置するのは危険なんですね。
また、すでに空き家が劣化した状態であれば、台風対策もなにも倒壊の危険があるので恐ろしいです。
空き家の状態に余裕のある間に、処分や活用方法を考えましょう。
もちろん、劣化が進んでいる空き家ならはやめに対処する必要があります。
空き家を有効活用する方法については、こちらの記事で紹介しています。
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まとめ
いかがでしたか?
今回は空き家の台風による被害の危険性と、台風対策、空き家の活用法をご紹介してきました。
空き家は、普段住んでいないからこそ対策が遅れがちになります。
そのため、意識して手入れ・維持をしなければなりません。
空き家の維持が難しい場合は、はやめに処分や活用をすることがポイントですよ。
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