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救急QR(QQQR)をご存知ですか?
初めて聞いた方も多いと思います。
救急QRとは、その名の通り緊急時に役立つQRコードのこと。
いざというときのために準備しておきたいもので、緊急カードなどのデジタル版と考えてよいでしょう。
救急QRは便利な活用方法がたくさんありますが、まだ認知が広まっていない弱さがあります。
そこで今回は、救急QRについてご紹介していきます。
身近に障がい者がいる方や、ペットを飼っている方はチェックしておきたい情報ですよ!
救急QRとは?ヘルプマークやヘルプカードとの違いについて
救急QR(QQQR)とは、緊急事態に名前や連絡先などの大切な情報を救護者に伝えるためのQRコードです。
QRコードを読み込むと情報が表示される仕組みで、登録された連絡先(最大2件)へ読み込まれた日時と場所が自動送信されます。
万が一緊急のことがあった場合、家族の方などがすぐに気付けるのは助かりますよね。
救急QRはキーホルダー型になっています。
また、QRコードの画像はインターネットから無制限でダウンロードできるため、シールにして財布や手帳に貼って使用するなど、さまざまな使い方ができます。
緊急事態に助けが必要な方が救急QRを携帯しておくことで、外出時も安心できますよね。
救急QRに登録できる内容はこちら。
①メッセージ
QRコードを読み取ってくれた救護者に、簡単なあいさつやお礼をするための短文を記載できます。
「ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします」など。
②写真
救急QRを携帯する方の写真を登録できます。
③氏名(漢字)
④氏名(カナ)
⑤愛称やニックネームなど
⑥生年月日
⑦性別
⑧血液型(A・B・O・AB、Rh+や-など)
⑨住所
⑩連絡先1(名前・続柄・電話・メール)
QRコードが読みとられると、日時と場所の地図を表示するリンクが記載されたEメールが自動送信されます。
⑪連絡先2(名前・続柄・電話・メール)
QRコードが読みとられると、日時と場所の地図を表示するリンクが記載されたEメールが自動送信されます。
⑫主治医1(病院名・医師名・電話)
⑬主治医2(病院名・医師名・電話)
⑭備考
その他伝えておきたい情報を記載できます。
「私には〇〇病の持病があります。薬は〇〇を服用しています」
といった内容や、ペットの首輪などに迷子札として着用するのであれば、鑑札番号を記載するのもよいでしょう。
③以降の項目は、それぞれ表示か非表示を選んで設定できるのも嬉しいところ。
個人情報をどこまで表示させるかは自分で選択できます。
救急QRに記載できる内容について「ヘルプマークやヘルプカードと同じでは?」と思った方もいるのではないでしょうか。
ヘルプマークとは内部障がいや妊婦さんなど、見た目では気付きにくいけれども配慮を必要としている方が身につけるマークです。
周囲の人に見えやすいカバンなどに身につけることで、電車で席を譲ってもらえたり、困っている場合は声をかけてもらえたりします。
ヘルプマークは目印として利用することがほとんどで、詳細な情報は一緒に持ち歩いているヘルプカードに記載することが多いですよね。
たとえばヘルプカードに「耳が聞こえないので筆談での対応をお願いします」といった簡略した内容を記載することもあります。
ヘルプカードには、必要な支援や配慮してほしいことなどの他に、倒れた場合の連絡先などの個人情報を記載して使用します。
記載できる内容は救急QRと似ており、どちらも携帯型です。
しかし、記載できる情報量に差があります。
ヘルプマークやヘルプカードは直接書き込むため、記載する情報は大切な項目のみや、簡略した内容しか記載できません。
救急QRであれば、小さなQRコードの中に個人上を含む14個の詳細な情報を書き込めます。
ヘルプマークとヘルプカードについてまとめた過去記事はこちら。
救急QRのメリット
救急QRは、ヘルプマーク・カードと異なり、記載できる情報量が多いことはお話しました。
それ以外にも、救急QRのメリットはいくつかあります。
ここでは、メリットや活用方法をご紹介します。
・個人情報が表面化されない
QRコードを読み込まなければ、情報は表示されません。
そのため、むやみに個人情報をさらすリスクがないのはメリットといえます。
・表示される情報の範囲は自由に設定可能
先ほども述べたように、情報の表示範囲は自由に設定できるのが嬉しいポイント。
メッセージと写真以外は個別に切り替えができますし、QRコードの読み込み自体もストップさせられます。
万一なくしてしまった場合はQRコードの読みとりをストップさせ、また新しい救急QRコードを取得して使用することも可能なんですね。
・いつでも書き換えOK
直接書き込む紙媒体と異なり、情報を上書きできるのが電子媒体のメリット。
救急QRの情報もいつでも内容を変更できますし、変更したからといってQRコードを再発行する必要もありません。
・大量に複製できる
ネット上からQRコードを印刷して大量に複製できるのもメリットのひとつです。
キーホルダーとして下げたりシールにして手帳に貼ったりなど、多様な使い方ができますよ。
救急QRはどんな方に向いている?活用方法は?
救急QRは取得に一定の基準などもないため、さまざまな方が利用できます。
たとえばこちら。
- 障がいのある方
- 持病をお持ちの方
- 高齢者
- 妊娠中の方
- 子ども
- ペット
子どもやペットは、迷子になったときなどに活躍します。
人やペット以外にも「物」にQRコードを貼って、杖や携帯電話の紛失用に使うこともできますよ。
主に緊急用として使われている救急QR。
どんな使い方ができるかまとめてみたので、ぜひ活用してみてくださいね。
活用方法①キーホルダーとして携帯する
救急QRは購入時にQRコードとキーホルダーがついてきます。
そのため、カバンや鍵、定期ケースなどにキーホルダーとして下げるのが標準的な使い方です。
活用方法②シールにする
冒頭でも触れましたが、救急QRのQRコードはネットから自由にダウンロードできます。
そのため、印刷してシールとして使うのもよいでしょう。
物の紛失用に使うなら、携帯電話や杖などにQRコードのシールをそのまま貼ります。
ヘルプマークを利用している方なら、セットで使えますよ。
ヘルプマークは裏面に付属のシールがついているので、その面に救急QRのシールを貼って活用するのもよいでしょう。
活用方法③ストラップやリングにして身につける
キーホルダー部分をストラップに変更して、より小さな形で携帯することも可能です。
子どもの場合は、ズボンのベルトホルダーやランドセルなどに結んで利用できます。
ペットであれば、長いと首にかかって邪魔になることがありますよね。
その場合は、リングにしたりストラップの長さを短く調整したりと、アレンジして活用するのもいいですね。
救急QRの登録方法は?気になる費用もチェック!
救急QRは、株式会社アップリンクから発売されています。
QRコード1つの値段は、QQQRにちなんで999円です。
一度支払いをしたら、月額料金などの追加料金は発生しません。
複数個購入して、まとめて管理することも可能です。
ひとつはおじちゃんの分、もうひとつはペットの分など、複数個買って管理者は同じ人として登録できるんですね。
利用期間は、ユーザー登録から10年間です。
毎年買い換える必要もないので、管理も楽です。
登録方法も簡単でPCだけでなく、スマホからでも登録できます。
請求して届いたらまずは届いたQRコードを読み取るか、台紙裏に記載されたIDとパスワードを入力してログイン画面を開きます。
管理者のメールアドレスを入力したら、情報の登録ができるようになります。
必要な情報が入力できたら、表示させたい項目と非表示にさせたい項目にチェックを入れて完了です。
登録が完了したら実際にQRコードを読み取り、表示情報の確認と位置情報メールが届くかの確認を行いましょう。
管理者のホーム画面では、QRコードの編集やダウンロードができますよ。
初めての方でもシンプルで使いやすくなっています。
まとめ
救急QRは、ヘルプマークやヘルプカードとあわせて活用したい便利なものですよね。
スマホの普及が広まってからしばらく経ち、福祉の面でもデジタルを活用した事例は他にもあります。
救急QRもそのひとつです。
メリットや活用方法もたくさんありますが、課題としては認知が広まっていないことだといえるでしょう。
その課題解決にむけて、これからも新しい情報が見つかれば発信していきたいと思います!