地方での豊かな暮らしに空き家物件はいかがですか?

インターネットの普及にともない、今や仕事はどこにいてもできる時代となってきました。

離れていても仕事ができる。

その認識を加速させたのが新型コロナウイルス。

コロナの影響により、テレワークやリモートワークが盛んになってきました。

 

「どこにいても仕事ができるなら、落ち着いた地方で暮らしてみたい!」

 

という方はいませんか?

今回は地方の空き家で暮らす魅力をご紹介します。

空き家の現状から、探し方、注意点までも幅広くまとめてみました。

空き家所有者が参考になるような記事も紹介しています。

 

空き家の定義とは? 空き家所有者はチェックしよう

 

1空き家対策特別措置法(空き家法)とは

 

空き家とは国土交通省により定義が定められています。

以下、「空き家対策特別措置法」を紹介した記事から抜粋します。

 

「建築物又はこれに附属する工作物であって居住その他の使用がなされていないことが常態であるもの及びその敷地(立木その他の土地に定着する物を含む)」

と、空き家対策特別措置法で定められています。

要約すると、その建物に人の出入りや、電気・ガス・水道などの利用が1年を通して確認できない場合、使用されていないと判断し「空き家」に該当するということです。”

 

「空き家対策特別措置法」について詳しくはこちら。

 

「障碍者グループホーム」で自分の空き家を活用してみたいという所有者の方はこちらの記事もチェック。

 

空き家の種類や現状について

 

令和元年5月時点、国土交通省は「空き家対策について」の文書にて空き家の現状を述べました。

以下はその引用です。

 

”○ 住宅・土地統計調査(総務省)によれば、空き家の総数は、この20年で1.5倍(576万戸→846万戸)に増加。

○ 空き家の種類別の内訳では、「賃貸用又は売却用の住宅」(461万戸)等を除いた、「その他の住宅」(347万戸)がこの20年で1.9倍に増加。

○ なお、「その他の住宅」(347万戸)のうち、「一戸建(木造)」(239万戸)が最も多い。”

”○ 長期不在・取り壊し予定などの空き家である「その他の住宅」の占める割合は高知県、鹿児島県などで高い。”

現状を整理すると、主にこの2点が挙げられます。

 

  •  空き家は地方に多い
  •  空き家の種類は「その他の住宅(一戸建て)」が多い

 

今回の記事では「その他の住宅(一戸建て)」を主な空き家として話を進めていきます。

 

※「その他の住宅」とは、普段は住んでいないが、たまに寝泊まりする程度の住宅のことで、休暇時などに使用される別荘とは異なります。

 

地方の空き家に住むって実際どうなの?

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では、地方の空き家に住むというとどのようなイメージをお持ちですか?

 

「空き家って汚そうで不安」

「地方でのくらしは不便そう」

 

地方での空き家生活に対して、デメリットを思い浮かべる方は多いかもしれませんね。

しかし、イメージと異なり、魅力もたくさんあるんです。

ここからは、地方と空き家それぞれの魅力を、予想も交えて紹介します。

 

<地方の魅力>

 

地方は、自然が豊かで癒されるし、新鮮な野菜や魚を食べられる。

魅力はそれだけではありません。

ひとつずつ、みていきましょう。

 

  •  ゆったりとした生活で心も体もリラックスできる

 

都会の喧騒や、忙しい生活から解放されて、自分の時間をゆったり楽しむことができます。

都会暮らしだと、通勤に時間を費やしたり、飲み会に時間を使ったりとのんびりする時間がとれないこともしばしば。

地方だと、通勤は短・中距離の車移動が多く、飲みのお店も都会ほどたくさんあるわけではありません。

そのため、こういったことに使う時間を減らせます。

その分、睡眠や趣味に時間をあてられるので、心と体が健康になるのも納得できます。

 

  •  子育てがしやすい

 

子育てするなら最先端の医療がある機関で、高等教育も充実している都会の方がいいのでは?

と思った方もいるのではないでしょうか。

 

じつは、「一般社団法人 移住・交流推進機構(JOIN)」が実施した地方への移住に興味がある方へのアンケート結果はこうなりました。

 

”地方への移住に興味を持つのはどのような理由によるものか尋ねたところ、「山・川・海などの自然にあふれた魅力的な環境」(50.2%)、「子育てに適した自然環境」(33.4%)、「子どもの教育・知力・学力向上」(22.2%)といった 環境にまつわる選択肢を選んだのが72.2%と全体の7割超に及んだ。「都会の生活に疲れた」などのネガティブな理由を選んだのは37.4%、「実家がある」などの生き方に関連する理由は37.0%だった。”

 

 

地方は公園も多く、自然とふれあう機会がたくさんあります。

子どもにのびのびとした環境でたくましく育ってほしいと考える方は、地方でのくらしも視野に入れているようです。

また、環境だけでなく、行政の支援がしっかりしている地域もあるんです。

 

  •  秋田県 にかほ市 : 乳幼児から高校卒業まで医療費無料。入院した際の食事日も半額補助。
  •  熊本県 南阿蘇村 : 「母子健康手帳アプリ」で子育て情報を発信。小学校入学時にはランドセル支給。
  • 島根県 美郷町 : 小中学生に1人1台のタブレットを配備

 

この3つ以外にも、さまざまな自治体で子育て支援の取り組みがみられます。

その理由のひとつとして考えられるのは、少子高齢化の対策です。

探してみると、「自分にぴったりな子育て支援が地方の自治体にあった!」なんてこともあるかもしれませんね。

そして、地方は待機児童数が少ないというメリットもあります。

こちらは、平成30年に厚生労働省が出した待機児童数の現状です。

 

 

 

都会に比べ、地方の待機児童数は少ないことがわかります。

 

  •  地元住民との濃いつながり

 

都会と比べ、地方によってはご近所付き合いや住民とのつながりが深いことも。

人間関係が大変そう…これは裏を返せばメリットにもなります。

実際、地方に移住したファミリーの中には、気軽に相談できるし、周りも気にかけてくれて助かったという方もいます。

コミュニティーの結びつきが強いことは、移住者からすればメリットといえるかもしれません。

 

<空き家の魅力>

 

次は空き家の魅力。

 

リノベーションで好みの建物にアレンジしたり、古民家のよさを活かして和モダンな雰囲気を味わったり、空き家にはくらしの楽しさがつまっています。

※戸建ての空き家は、賃貸物件より売買物件の方が多いので、今回は購入について検討してみました。

 

  •  夢の戸建てがリーズナブルな価格で手に入る

 

新築の戸建て購入に必要な費用は、土地代や工事費用込みで約4,000万円といわれています。

これに対し、リフォーム代を含めた中古の戸建て購入に必要な費用は約3,000万円。

新築物件より、中古物件を買ってリフォームした方が費用を抑えられます。

 

その大きな理由は「物件取得費用」です。

 

つまり、戸建て購入費用を安く抑えられるかどうかは、物件代に左右されるということ。

空き家バンクでは、200万円前後の物件もあれば、約1,000万円の物件も登録されています。

売主と相談して決めるタイプの家もあるので、物件取得費用は一概には予測できません。

しかし仮に、空き家を1,000万円以下で購入するとした場合、そこにフルリノベーションの費用を足しても、約2,000万円以下でマイホームを購入できる計算です。

 

  •  空き家購入の補助金や修繕費の補助金をもらえることがある

 

空き家は、中古物件よりも安く買うことができ、さらに自治体から補助金をもらえることがあります。

たとえば佐賀県 伊万里市では、伊万里市に移住される40歳未満の方を対象に、空き家住宅の購入費用の一部を補助する制度があります。

空き家問題の解決に向けて、このような取り組みをしている自治体はめずらしくありません。

条件を満たせば補助金がもらえるので、活用しましょう。

補助金をリノベーションの足しにして、自分好みのマイホームが作れちゃいます。

 

空き家の探し方と注意点

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空き家の探し方は主にこの3種類。

 

  •  不動産会社で探す
  •  空き家バンクで探す
  •  自分で探す

 

<不動産会社で探す>

 

大手の会社に目がいきがちですが、地元密着で長くやっている不動産会社の方がおすすめです。

その地域ならではの物件を知っていたり、ネットには載っていない空き家情報を持っていたりします。

実際に何社か足を運んで探すといいでしょう。

 

<空き家バンクで探す>

 

各自治体が空き家対策として運営しているのが空き家バンク。

空き家バンクから住宅を購入すると、補助金がもらえることもあります。

気になる物件を見つけて話を聞く際に、確認しておきましょう。

 

<自分で探す>

 

親戚や知人から情報を得て、自力で見つける方法もあります。

全ての空き家が、不動産会社や空き家バンクに登録されているわけではありません。

仲介手数料がかからずに購入できるメリットがある反面、直接契約になるので条件はしっかり確認しましょう。

 

<注意点>

 

気になる物件を見つけたら次は内見です。

空き家の内見で特にチェックが必要なのはこの5つ。

 

  •  水回りがちゃんと機能するか
  •  電気やガスはスイッチを入れてみて確認
  •  柱、ドア、窓、床、壁など修繕が必要なものはないか
  •  水回りや押し入れのにおいは気にならないか
  •  激安物件の場合は理由を確かめよう

 

また、通常の家を購入する場合と同様に、周囲の環境もチェックしておくとよいでしょう。

地方だと移動手段は車になる可能性が高いので、駐車スペースがあるかも気にかけるとよいでしょう。

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか?

今回は、地方の魅力や空き家をおすすめする理由を紹介してきました。

これからの住まいや暮らしの参考にしてみてくださいね。

 

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