空き家を活用したい所有者の方必見!空き家の劣化がはやい原因とその対策方法!

空き家

 

空き家は別荘と異なり、住居者がいない建物のこと。

空き家のように住む人がいないと、家は劣化がはやくなってしまうのです。

所有者のなかには「いつか売れたらいいな」「賃貸物件として活用してもいいな」とお考えの方もいることでしょう。

定期的にメンテナンスをしていなければ、そう考えている間に劣化が進のでしまい、活用できなくなった!

なんてこともあるかもしれません。

そこで今回は、空き家の劣化がはやい原因や、どうしたらうまく維持できるかなどをまとめてみました。

これから活用を考えている方や、空き家を所有することになった方にオススメの記事となっています。

 

空き家は放置していると劣化が進む!その原因は?

 

空き家を放置していると、はやくて1~2ヶ月から劣化が進みます。

半年や1年放置していると、元の家の状態がわからなくなっていることも…。

とくに木造建築はこまめな手入れが必要だといわれていますよ。

一般住宅であればそのようなことはありませんよね。

ではなぜ、空き家は劣化がはやいのでしょうか?

 

<換気不足>

ひとつは、窓を開けたり換気扇を回したりしないことが原因です。

換気をしないと湿気がたまりやすく、カビで室内がかなり傷のでしまいます。

畳だけでなく、フローリングや家具などの木材も傷むといわれています。

とくに、湿気の多い梅雨や夏は注意が必要でしょう。

また、窓を閉めっぱなしにすることで直射日光があたりません。

これにより、カビ以外にもダニ、細菌などが繁殖します。

カビが発生すると、エアコンや換気扇といった空調設備の劣化にも影響がでます。

 

<給排水管・ガス管の使用不足>

長い間使用していない給排水管は、さびて痛みがはやくなるだけでなく、中の水が蒸発し、悪臭や害虫が発生する原因となるのです。

排水管にはU字の部分に水が溜まるトラップがあり、これによりニオイの逆流を防いでいます。

水が蒸発してなくなると、防いでいた悪臭が発生するのですね。

このトラップは害虫の侵入を防いでいるものでもあるので、水を使わないことで管から虫が入ってくることもあります。

また、管の内側に付着したヘドロや異物が乾燥したり固まったりすることにより、破損しやすくなります。

これはガス管にもいえます。

管自体に異常は見られなくても、久々に使用することで不作動を起こしやすいともいわれています。

車だって、エンジンをかけずに放置すると動かなくなりますよね。

家もそれと同じで、動かさないと鈍ってきます。

 

<掃除・メンテナンスがされていない>

普段人の住まない空き家は、掃除が疎かになります。

その結果、ホコリや虫の死骸がたまりやすく、それをエサにするゴキブリやクモといった害虫が増える原因となります。

また、ネズミや猫などの害獣が住みつく原因にもなるでしょう。

そうなると、糞などの影響で悪臭が発生するだけでなく、住みついた害獣が電気の配線や柱を噛みちぎってしまうこともあるのです。

また、外回りのメンテナンスをおこたると、庭の草木が家の隙間に入り込ので家を傷めるケースもあります。

建物だけでなく、敷地内のメンテナンスをしていないことでも空き家の劣化が進むのですね。

 

<気づけない>

空き家の劣化が進む主な原因として、「気づけない」ことは大きな要因です。

雨漏りや虫食い、ガラスの割れ、コーキングの着脱や劣化に気づかなければ、建物のダメージが大きくなります。

とくに、シロアリの発見に遅れることは痛手です。

シロアリは柱や壁に穴を開けるだけでなく、そこから雨漏りなども重なって、空き家の劣化を進めてしまいます。

また、不審者などの第三者の侵入を気づけないことで、空き家が荒らされてしまう危険性もあります。

 

空き家が劣化することによるデメリット

 

空き家を放置していると、犯罪者に目をつけられたり、高い税金を納めなければならないなどデメリットがたくさんあります。

 

※空き家を放置することによるデメリットはこちらの記事をチェック!

 

 

 

放置せずとも空き家に劣化がみられると、また違ったデメリットが出てくるのですよ。

ひとつずつみていきましょう。

 

・空き家を売却する場合

空き家を売却しようと考えたとき、劣化が進のでいると買い手が見つからない可能性があります。

放置せず定期的に外観の見回りをおこなっていたとしても、家の中に問題があれば信用を得るのは難しくなるでしょう。

売却を考えるなら、空き家の劣化はデメリットになるといえます。

 

・空き家を賃貸する場合

空き家の劣化は売却だけでなく、賃貸での活用にもデメリットをあたえます。

貸し出す際に空き家が劣化していれば、リフォームや修繕をしてキレイにする必要があります。

借り手が見つからなければ、リフォームした費用がムダになることもあるでしょう。

 

・空き家に住む場合

空き家を別荘などにし、自分で利用したいとなることがあるかもしれません。

その場合、劣化が進のでいる空き家であれば、人が住める状態に修繕する必要があります。

畳の張り替えや庭の手入れだけでなく、給排水管やガス管の交換などの大規模な作業になることも…。

空き家の劣化対策をしていないと、自分で住むにも多額の費用を用意しなければならなくなります。

また、家の掃除や修繕をおこなってもニオイは消えない場合もあるのです。

対策

空き家の劣化対策について

 

このように、空き家が劣化すると活用が難しくなります。

それどころか、処分を考えなければならないかもしれません。

家を処分するのにも、家財道具の処分費用や解体費用などがかかります。

せっかく空き家を所有しているなら、劣化対策をして家を活用した方がよいでしょう。

そこで最後に、空き家の劣化対策をご紹介したいと思います。

自分でできる対策方法と、会社に空き家の管理を依頼する方法をご紹介しますね。

 

<自分でできる空き家の劣化対策>

 

空き家には、最低でも1ヶ月に1回以上は足を運びましょう。

敷地内の見回りだけでは、放置状態と変わりません。

実際に中に入って、建物や設備の確認、掃除など手入れをすることで、劣化を遅らせることができるでしょう。

具体的な対策方法はこちらです。

 

・防犯確認

空き家の手入れにとりかかる際は、まず、防犯確認をおこないましょう。

確認するポイントは、「ドアや窓のカギがかかっているか」、「鍵穴に無理やり差し込まれた跡がないか」など。

これは、家の手入れをする際に毎回チェックしてくださいね。

不審な状態が続くようであれば、警察に連絡しましょう。

 

・空き家の状態を確認する

屋根、天井、壁、床下、柱などの建物全体を確認しましょう。

天井や壁にシミがある場合は、雨漏りの可能性があります。

チェック項目は、壁紙の一部が浮いていないか、屋根の瓦が飛ばされていないかなど。

また、床下にシロアリが発生していないかも確認しましょう。

 

・換気をする

建物の確認が済んだら、窓を開け換気をおこないましょう。

換気扇も回すとさらによいです。

最低でも月に1回、40分~1時間くらいは換気をしてください。

このときドアや窓だけでなく、お風呂やクローゼット、靴箱なども開けるのがポイントですよ。

 

・水・電気・ガスを使う

定期的に配管を使用することで、さきほど話した劣化の原因を防ぐことができます。

1~2分くらいは通水をおこない、蛇口の様子やパッキンの劣化を確認しましょう。

水道を止めてしまっているのであれば、蓋をすることでニオイや害虫侵入の対策ができます。

電気は火災や漏電の原因にもつながるので、家を離れる際は必ずブレーカーを落とすこと。

手入れで訪れたとき、使用するときに上げて使用しましょう。

ガスについては、安全面を優先させて解約した方がよい場合もあります。

宿泊しながら管理する予定であれば、こちらも手入れしながら維持するとよいでしょう。

 

・掃除やメンテナンスをおこなう

室内は主に床の拭き掃除、外回りは庭の雑草抜きやゴミ拾いなどをおこないましょう。

庭木のメンテナンスも必要です。

伸びすぎるとご近所さんの迷惑になるので、はみ出さないように木や枝を切りましょう。

また高い庭木は風通しの邪魔にもなります。

室内の換気をよくするためにも、手入れをしておくことをオススメします。

 

<空き家の管理会社に対策してもらう>

 

空き家が遠方にある方や、空き家を管理する時間がとれない方は、管理会社に頼むのもよいでしょう。

費用はかかりますが、手間や時間を減らせるのがポイントです。

管理会社は、先ほどお話した自分でできる劣化対策を定期的におこなってくれます。

それだけでなく、不法投棄がされていた場合に処分の依頼をしたり、近隣からの連絡にも対応してくれるのですよ。

定期的な点検のあとに空き家の状態を書類で報告してくれるので、直接見に行けなくても安心できるでしょう。

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか。

今回は、空き家の劣化が進む原因と、その対策方法をご紹介しました。

空き家は劣化が進むと、活用も難しくなります。

そうならないために管理や維持をするのはもちろん、劣化が進む前に空き家を活用することをオススメしますよ。

 

「いえらぶポータル」では中古住宅も豊富にご紹介していますので、不動産をお探しの方はぜひご覧ください。

あなたも「いぬらぶ・ねこらぶ」の記事をかいてみませんか?
あなたも「いぬらぶ・ねこらぶ」の記事をかいてみませんか?