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この時期に活発になるのが、害虫や害獣などの生き物です。
暖かくてすごしやすいこの時期は、空き家に限らず虫が発生しますよね。
とくに人の住んでいない空き家は、害虫にとっての天敵がいないので、絶好の住み家になってしまうんです。
害虫や害獣の発生は、空き家の活用を妨げるだけでなく、近隣の住民にも迷惑をかけてしまいます。
空き家所有者の方は、注意が必要です。
そこで今回は、空き家の害虫や害獣の対策についてご紹介したいと思います!
「害虫の被害とはどんなものだろう」
「どう対策したらいいんだろう」
「害虫が発生する前にはやく空き家を活用したい」
これらをお考えの方は、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
害虫や害獣の被害と発生する原因
まずは、空き家に発生する害虫や害獣をご紹介します。
そのうえで、どのような環境だと発生してしまうのかもまとめてみました。
<空き家に発生する害虫や害獣>
・シロアリ
家屋に影響をおよぼすのは、主にヤマトシロアリとイエシロアリ。
木材をエサに生活しているので、木造建築の場合は放っておくと家が倒壊するおそれもあります。
ヤマトシロアリは、湿った木材を栄養にしており、湿気の多い浴室などの床下に発生します。
食欲は旺盛ではなく、被害も緩やかだといわれています。
一方イエシロアリは、被害が家全体におよぶこともあるくらい、食欲旺盛です。
繁殖力も強く、危険種とされています。
古材より新しい木材を好む傾向があるので、まだ新しい空き家だからといって油断は禁物です。
また、家が倒壊するほどの被害に遭っていなくても、家の強度は弱まっています。
地震などの自然災害が直撃すれば、簡単に崩れてしまうこともあるので、シロアリの被害を甘く見ては危険です。
・ダニ
ダニは高温多湿を好む害虫で、じゅうたんやカーペット、畳などに発生します。
一般にヒョウダニやコナダニといわれるダニは人を刺すことはありませんが、アレルゲンの原因になることで有名です。
「空き家に人は住んでいないし、ダニが発生しても大丈夫…」
なんてことはありませんよ!
これらが大量に発生すると、ダニをエサとするツメダニが現れるので危険です。
ツメダニは人を刺す危険性があります。
また、イエダニも人の血を吸うといわれています。
イエダニはネズミなどを吸血して生活しており、6~9月に活発になります。
空き家には害獣としてネズミが住みつくことも珍しくありません。
そのため、ダニによる人的被害が発生する可能性があります。
これからの時期に気をつけたい害虫です。
・ゴキブリ
家の中で出会いたくない害虫といえば、やはりゴキブリではないでしょうか。
さまざまな病原菌をもっているだけでなく、そのフンや死骸などはダニと同じくアレルゲンになります。
食品は残っていなくても、書籍を汚したり、電気系統のものをショートさせたりといった被害が発生するおそれがあります。
・ハエ
ゴキブリと同じく、病原菌を媒介する危険性があります。
衛生環境が悪いと大量に発生し、近隣トラブルの原因にもなるでしょう。
・ムカデ
ムカデは主に屋外で生活していますが、夜になると、エサとなる虫がいる屋内に侵入します。
他の害虫が家の中で現れるなら、ムカデの発生にも注意すべきでしょう。
ムカデは攻撃性が高く、触れると咬みつき、激しい痛みをともないます。
空き家だけに侵入するとは限らないので、隣の家に被害をおよぼす危険もありますよ。
・ハチ
ハチは、屋根裏や軒下に巣をつくります。
刺されると、アナフィラキシーショックにより命の危機となることも…!
9~10月頃に巣が大きくなるため、この頃に被害も増えます。
自分で対処するのが難しいだけに、住みつくと厄介な存在でもあります。
・猫やネズミ
猫やネズミは、寒さや雨をしのぐために空き家に住みつくことがあります。
空き家の中にはエサがないため、近隣の住宅に侵入したりゴミを荒らしたりするんです。
近隣の方の迷惑になりますし、空き家で死んでしまうと悪臭や虫の発生の原因にもなります。
<空き家に害虫や害獣が発生する原因>
これらの害虫や害獣が発生する原因として、以下のことがあげられます。
・清掃がされていない
放置された空き家は清掃をされていないことが多く、ほこりなどが溜まっています。
すなわち、ほこりをエサにするダニなどの害虫が発生するということです。
また、手入れされていない家は巣をつくりやすく、生き物にとっては住み家としてよいポイントになります。
そのため、ハチの巣が増えたり、ネズミや猫が住みつくようになるんです。
・換気がされていない
人の出入りがない空き家は、ドアや窓が締め切ったままで、換気が十分にされていません。
換気のされていない家は湿気がこもりやすく、カビが発生します。
結果として建物の損傷をはやめたり、湿気を好むシロアリなどが住みついたりする原因となるのです。
・給排水管が使用されていない
人の住まない空き家は、水道の使用がありません。
排水管にはトラップとよばれる水が溜まる部分がありますが、長らく水道を利用しないことでその水が乾きます。
この水が乾くことにより、管からゴキブリなどの害虫が侵入しやすくなるんです。
害虫が屋内外で繁殖をするようになると、それをエサとする他の害虫や害獣も発生します。
空き家の害虫や害獣を対策するには?
ここからは、害虫を発生させない事前の対策と、発生してしまった後の駆除方法を説明します。
<発生させない対策>
・清掃や点検
まずは、空き家をきれいな状態で維持することが大切です。
ほこりや髪の毛といった汚れを掃除し、ダニが発生しづらい環境をつくりましょう。
屋内だけでなく、庭などの屋外の敷地も清掃しましょう。
伸びきった雑草などに害虫や害獣が住みつく可能性もあります。
また、清掃と並行して屋根裏、床下などの家の点検もおこないましょう。
普段住んでいないからこそ、気づけないこともあります。
とくにシロアリは、清掃で目につく場所にいるわけではありません。
建物の被害が大きくなる前に、害虫や害獣が発生しそうな環境になっていないか点検することも大切ですよ。
・換気
空き家は、月に1回以上の換気をおこないましょう。
お風呂場やトイレの窓なども忘れずに。
また、タンスやクローゼットなども湿気が溜まりやすいので要注意です。
カビやダニの発生をおさえるために、家の中に新鮮な空気をとりこみましょう。
・通水
配管から害虫が侵入してくる対策として、通水があげられます。
空き家の手入れに来た際は、水道やお風呂などの蛇口を数分間あけてください。
水を止めている場合は粘土などで塞ぐことで、害虫の侵入を防げます。
<害虫や害獣の駆除方法>
すでに害虫や害獣が発生してしまった場合は、駆除をしてから上記の対策をおこないます。
数が比較的少なく、発生場所が特定している場合などは、自分で駆除することができるでしょう。
ゴキブリやムカデなど、それぞれに合った種類の殺虫剤が市販されているので、利用します。
大量に発生した場合や、自分で駆除するのが難しい方は業者に依頼する方法もありますよ。
自分で駆除すると見逃しがあったり、虫に刺されて危険な目に遭ったりもしますよね。
駆除業者に依頼すると費用はかかりますが、その分メリットもあります。
アフターサービスがしっかりしていたり、駆除後の対策方法をプロの方が教えてくれたりするんです。
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害虫や害獣を発生させないために空き家を維持し続けるのは、時間もお金もかかります。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は空き家に発生する害虫や害獣について、その被害や対策方法をご紹介してきました。
空き家の手入れを怠っていると、害虫の被害を受けるかもしれません。
害虫を放置していると、被害が大きくなって空き家を活用できなくなる可能性も出てきますよ。
見つけたらはやめに駆除をしましょう。
また、害虫が発生する前に、空き家の活用を考えてみてはいかがでしょうか。
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