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空き家を持っている方は、相続で取得したケースが多いといわれています。
その場合、家のなかには遺品などが残ったままで、定住することもなく放置状態なんてことも…。
空き家を放置しているとデメリットがたくさんあるんです!
そのため放置せず、定住や売却、賃貸などで活用することをおすすめします。
片づけは、空き家を活用・処分したい方の第一歩。
そこで今回は、空き家の片づけについてまとめてみました!
空き家を放置している方、家を相続する予定の方は必見ですよ。
空き家を放置するデメリット
空き家を放置しておくと、マイナス面が大きいことはご存知ですか?
まずここでは、そのデメリットをいくつかご紹介します。
- 費用がかかる
固定資産税や水道光熱費などの、ランニングコストがかかります。
また譲渡所得は0円でも、3年を超えて放置すると課税対象になるんです。
そして、時間が経つごとに物件の価値は下がるといわれています。
住むなどして活用する予定がないなら、早めに売却などの処分を考えた方がよいでしょう。
放置していても費用がかさむだけで、遅く売れば売るほど高く売却できません。
- 隣人に迷惑をかける
長い間放置していると、建物が老朽化して倒壊の危険性があります。
倒壊し、隣の住民に迷惑がかかると、損害賠償問題に発展するかもしれません。
- 犯罪や火災の危険性がある
家に人がいないことが知れると、不法侵入や不法滞在など犯罪の温床となる可能性が高まります。
また放火や、家の中にある物の自然発火により、火災を招く危険もあるかもしれません。
- 地域の景観を損ねる
家が無人だと分かると、ゴミを不法投棄されたり、壁に落書きされたりと、地域の景観を悪化させるおそれがあります。
空き家問題の危険性については過去の記事で説明しています。
こちらもチェック。
空き家を片づける方法
空き家を放置しておくと、複数のデメリットがあることがわかりました。
もし放置しているなら今すぐ!
処分に迷っているなら放置する前に!
空き家を整理しましょう。
ここでは、片づけを自分でやるか業者に頼むか…と悩んでいる方に両方のメリット・デメリットをご紹介します。
<自分で片づけるメリット>
なんといっても、費用がかからないこと。
そして、誰かに合わせることもないので、自分のペースで片づけられます。
相続で取得した空き家の場合、遺品整理を相続人全員の意思で決められることもメリットといえそうです。
<自分で片づけるデメリット>
片づけは労力が必要になります。
時間や肉体的に負担がかかることを覚悟しましょう。
ゴミ処理などの費用以外に、作業するうえでの道具も自分で準備しなければなりません。
軍手、段ボール、雑巾などですね。
また、相続した家であれば、遺品の整理も全て自分でおこないます。
貴金属や骨董品、供養しなければならないものなどの判断が難しいこともデメリットでしょう。
さらに、通信設備やライフラインの手続きで、管理会社に確認する必要などがあります。
こういったことも自分で調べておこなわなければなりません。
<業者に頼むメリット>
相続などで家を取得した場合、遺品整理の専門家や不用品回収の業者に依頼します。
専門家や業者に頼むと、忙しくてあまり時間がとれない方でも片づけが終わるというメリットがあります。
遠方に住んでいて片づけに行く時間がない方や、ひとりで片づけを進める方におすすめです。
また、ゴミの廃棄や処理もしてくれるので、粗大ゴミの整理に悩む必要もありません。
女性やご年配の方など、大きなものを運ぶのが難しいこともあるでしょう。
プロに頼めば、その大変な作業をお任せできます。
労力を使わなくていいこともメリットのひとつです。
<業者に頼むデメリット>
依頼すると、もちろん費用がかかってしまいます。
費用の目安については後述します。
他にも、思い入れのあるものを雑に扱われてしまったり、追加料金の請求で金銭トラブルが発生するケースもあります。
遺品整理を業者に依頼したい!費用や注意点など
何からはじめていいか分からない、片づけるのが大変だという方は、業者に頼むとよいことがわかりました。
とはいっても、トラブルが発生したり費用が高くなったりするのは避けたいですよね。
そこで、業者に依頼する際の費用の相場や注意点をまとめてみました。
<遺品整理にかかる費用>
家が広ければ作業人数や時間も変わってきます。
そのため、作業費用は部屋の広さにより異なります。
費用の例はこちら。
1R・1K
作業人数1~2名 1~3時間
30,000円~80,000円
2LDK
作業人数3~6名 3~8時間
120,000円~300,000円
3LDK
作業人数4~8名 5~12時間
170,000円~500,000円
4LDK以上
作業人数4~10名 6~15時間
220,000円~600,000円
参考 【https://m-ihinseiri.jp/article-service/】
また、ゴミが多いなど処分するものが増えるほど費用が高くなります。
逆に、買取品が多かったり処分するものが少なかったりすると、費用を抑えられる傾向にあります。
<注意点>
片づけのプロに頼む際、注意する点はこちら。
- 直接見積もりをしてもらう
当日になって追加料金を請求され、費用に関するトラブルが発生したというケースもあります。
このようなトラブルを避けるために、事前に見積もりをお願いしてもらうとよいでしょう。
それぞれの家に合った、確実な費用を知ることができます。
家の広さから算出した額だけでは、庭や倉庫を含めた全体の費用がわかりません。
電話やメールだけでなく、実際に足を運んで見積もりを出してくれる業者は安心できるといえそうです。
- 時間に余裕をもって依頼する
空き家の整理を早く終わらせようと急な日程を組むと、費用が高くなるといわれています。
急いで終わらせてほしいと依頼があった場合、希望日にあわせてスタッフを動員するからです。
賃貸物件で解約日が決まっているという方は仕方ありませんが、そうでなければ時間に余裕をもって依頼するとよいでしょう。
時間は、いくつかの業者で見積もりをとってもらう際の交渉材料にできます。
余裕があれば、業者の都合に合わせて安く作業できる日がないか確認してみるのもありですよ。
片づけの費用を抑える方法
「プロに依頼したい!けどできれば安く抑えたい」
という方に、片付けの費用を抑える方法をご紹介します。
<自分でできること>
はじめから全部業者に頼むと、費用が高くなります。
ポイントは、自分で処分できるゴミを先に片づけておくこと。
ひとりで解決しようと考えず、身内や友人に手伝ってもらうとよいでしょう。
また、不用品の買取サービスを利用する方法もあります。
物の保存状態が良ければ、リサイクルショップや買取専門店でお金にすることができますよ。
他にも、ネットオークションやフリマアプリで出品する方法もあります。
家にある物を売ってお金にできたら、その分費用を安く抑えられますよね。
<補助金を活用する>
片づけ費用を抑える方法として、補助金を活用してみませんか?
空き家バンクに空き家を登録する方を対象として、最大10万円の補助金があるんです。
業者に依頼したゴミの処分や清掃、庭木の伐採などの費用が補助の対象となります。
この補助金を利用するには、空き家バンクに登録しなければなりません。
空き家バンクは、自治体が運営する情報提供サービスです。
空き家を売りたい、貸したい方が登録し、登録情報をもとに空き家を使いたい方とマッチングさせるような仕組みです。
空き家を売却や賃貸として活用したい方は、この機会に登録してもよいでしょう。
2つの自治体を例に、対象となる方や補助金額、申請に必要な書類をご紹介します。
- 長崎県 雲仙市
対象となる方
①中古住宅の売買契約成立物件の所有者
②空き家バンクに登録した中古住宅の賃貸借契約成立物件の所有者
補助金額
片づけに要した費用(上限10万円)
必要な書類
①交付申請書
②見積書の写し
③調査承諾書
④実績報告書
⑤契約書の写し
⑥領収書の写し
⑦交付請求書
- 長野県 箕輪町
対象となる方
①空き家バンクを利用して、空き家に入居する人
(購入・賃貸ともに契約書の写しが必要です。)
②改修等した空き家に2年以上、居住する人
③空き家を所有している人
④町税等を滞納していない人
補助金額
改修に関する費用の1/2(上限10万円)
必要な書類
①交付申請書
②誓約書兼同意書
③同意書
④変更・中止承認申請書
⑤実績報告書
⑥請求書
このように、自治体によって補助金の詳細が異なります。
空き家所有者だけでなく、空き家に定住したい方に対する補助金などさまざま。
自分の地域のHPをチェックしてみてくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
空き家の片づけを後回しにすると、いろいろと面倒ですよね。
片づけのプロに依頼することで、時間も労力も節約できますよ。
その際は、補助金もチェックしてみてくださいね。