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最近は、SNSでペットと赤ちゃんがなかよくしてるのをよく見かけますね。
「可愛くて癒されるけど、一緒に暮らして大丈夫なの?」
と疑問を持った方もいると思います。
そこで今回は、ペットと赤ちゃんが一緒に暮らすメリット、注意点などをご紹介します!
新しい家族として、ペットや赤ちゃんを迎え入れる方はぜひ最後までご覧ください。
ペットが赤ちゃんに与えるメリットとは
すでにペットと暮らしたことのある方なら、なんとなく思い浮かぶ方もいるかもしれません。
ひとつずつみていきましょう。
<コミュニケーション力が鍛えられる>
成長するにつれ、赤ちゃんは言葉が通じるようになります。
しかし、あたりまえの事ですが、犬は話すことができないので、言葉は通じません。
そのため、子どもは「ご飯たべてないな」「今日はよくしっぽを振るな」といった様子から、ペットの気持ちを読みとれるようになります。
コミュニケーションの取り方は言語だけではありません。
ペットの発するサインや、感情表現を察して気にかけることは、コミュニケーション力の向上につながるといえそうです。
<相棒として心の支えになる>
幼い頃からペットと遊んでなかよくなると、友達や兄弟のような関係性を築くといわれています。
そのため、心の支えや癒しの存在として、ペットは重要な役割を果たすようになります。
また、アニマルセラピーという療法があるように、動物は人間に癒しの効果をもたらします。
障がいをもったこどもに対するアニマルセラピーも行われています。
ペットのストレス軽減効果は、感情豊かでやさしい心をはぐくむことも期待できそうです。
<責任感のある子に育つ>
赤ちゃんの頃は厳しいですが、少し大きくなってくると期待できるメリットがこちら。
ペットのごはんを準備したり、一緒に遊んであげたり、散歩に出かけたりといったお世話を経験させてあげましょう。
お世話してあげなきゃという責任感がうまれ、気遣いができるようになります。
また、家族という集団の中から自分の役割を見出し、実行することで自信につながります。
<命の大切さを学ぶことができる>
ペットの寿命は、人間とくらべて短く先に死んでしまいますよね。
赤ちゃんのころから一緒に暮らしてきたペットが亡くなると、子どもながらにその悲しみや辛さを知ります。
最初は分からなくても、周りの大人の様子や、日常の変化からきづくものです。
そのとき、命の尊さを身をもって学ぶでしょう。
思い出を振り返ったり、悲しみを共有したりといった配慮で、大人がペットロスの対処をしてあげることも大切です。
このように、ペットと赤ちゃんが暮らすことで期待できるメリットはさまざま。
どれも短期的なことではなく、長期的に接することで得られます。
赤ちゃんの頃からふれあい、お世話をしながら成長することで、このような効果が期待できるでしょう。
ペットと赤ちゃんの暮らしで気をつけること
<アレルギー>
アレルギーとは、有害な物質を身体から排除しようとする免疫機能が、本来無害であるはずのアレルゲンに過剰に反応してしまうことで起こる反応です。
アレルゲンは、食べ物やほこりなどさまざま。
ペットと暮らしている場合は、犬の毛やふけ、よだれや尿などにも含まれているので注意が必要です。
アレルギー反応が起こると、かゆみや鼻水、喘息などの症状が現れます。
【参考サイト:http://www.chugaiigaku.jp/upfile/browse/browse1652.pdf】
<ペットが噛むかもしれない>
ペットと赤ちゃんは、お互いに気になる存在。
理解したいという気持ちから接近するでしょう。
赤ちゃんは、目線にあるペットをじっと見つめたり、しっぽや耳を引っ張ったりします。
犬は、見つめられると、威嚇されていると感じます。
さらに体をつかまえられるとなると、びっくりして噛んでしまうことがあるんです。
飼い主の言うことをちゃんと聞くいいペットだとしても、油断は禁物。
必ずしも噛むとは限りませんが、赤ちゃんと一緒に暮らす際は、頭に入れておきましょう。
<感染症のリスクがある>
動物から人に感染する人畜共通感染症としては、ブルセラ症、皮膚糸状菌症、ノミアレルギー、エキノコックスなどがあります。
感染すると、呼吸困難や下痢、嘔吐、皮膚の炎症などがみられます。
エキノコックスは10年以上、無症状のまま潜伏していることも。
死の危険もあるので、軽く見てはいけません。
とはいえ、ワクチンなどの予防法が既に一般化しているので、よっぽどの事がない限り感染の心配はないでしょう。
<ペットのストレス>
ペットの存在が赤ちゃんにとってメリットをもたらすことは紹介しました。
しかし、赤ちゃんとの生活は、ペットにとってストレスとなる場合もあります。
犬を先に飼っていて、新しく赤ちゃんが家族になった場合、出産前に一時的に犬をどこかへ預けるのはやめた方がいいでしょう。
戻ってくると突然赤ちゃんがいる…。
このような事態は、犬を混乱させてしまいます。
また、飼い主など周りの大人が、赤ちゃんにばかり気を配っていると、ヤキモチを焼いてストレスにつながることもあります。
赤ちゃんにちょっかいを出したり、無駄吠えしたりといった異常行動の原因となるかもしれません。
どう対策したらいいのか
ここまで、ペットと赤ちゃんが一緒に暮らす際にざっと気をつけることを紹介しました。
ここでは、ペットと赤ちゃんが安心安全に暮らすために、それらの対策をまとめてみます。
<しつけが大切>
なんといっても、ペットのしつけが大切です。
どれだけ衛生面や安全面に気をつけていても、しつけができていないと危険です。
赤ちゃんと暮らす前にトイレなどの基本的なことができているのはもちろん。
赤ちゃんと一緒に暮らすことになっても、しつけは継続しましょう。
大人に危害を加えることはないからといって、そのままのしつけで一緒に暮らすことはやめましょう。
舐めないことや、乗っからないことなど、赤ちゃんと濃厚接触をさせないよう、新しい接し方を覚えさせてください。
<ベビーベッドを用意する>
ベビーベッドは、アレルギーや感染症、ペットが噛むかもしれないといった危険から、赤ちゃんを守ることができます。
ペットが赤ちゃんを舐めたり、引っ掻いたりといった事故は、目を離しているすきに起こるもの。
一番は、ペットと赤ちゃんだけになる時間をつくらないよう配慮すること。
目を離す際は、赤ちゃんをベビーベッドで寝かせることで、このような事故を防ぐことができます。
大型犬やジャンプ力の高いペットの場合は、ベッドに入ってくる可能性があるので、周りにゲートを設けるなどの対策が必要です。
<ペットの健康状態に気を遣う>
感染症を防ぐためにも、予防接種、フィラリアの予防、内部・外部の寄生虫の予防などをしっかりしましょう。
また、定期的な被毛や爪の手入れ、健康診断も効果があります。
赤ちゃんばかりに構わず、ペットの健康も忘れずに管理するようにしてくださいね。
<ペット専用の場所をつくる>
赤ちゃんが、エサやトイレに触ることを防ぐために、ペット専用の場所をつくりましょう。
衛生的な環境を保つことを心がけてください。
<こまめに掃除をする>
喘息などのアレルギーの原因にならないよう、落ちたペットの毛などをこまめに掃除しましょう。
ペットのシャンプーやブラッシングなどのケアをはじめ、空気清浄機の使用もおすすめです。
また、ペット専用の場所だからといって、ペット用の皿や汚物をそのままにしておくのもやめましょう。
すぐに片付ける習慣を身につけ、ペットの排泄物を処理した後などは、大人もちゃんと手を清潔にしてから赤ちゃんに触ることを心がけてくださいね。
<赤ちゃんがくることをペットに伝える>
ペットのストレス対策として、後から赤ちゃんを迎え入れる場合は、そのことをペットに伝えましょう。
言葉は通じませんが、何かあることは伝わるはず。
突然、赤ちゃんという家族のスターが現れると、混乱させてしまいます。
出産前から「家族が増えるからよろしくね」と声をかけるだけでも、犬のストレスは変わります。
また、赤ちゃんばかりに構いすぎず、ペットにも、同じように愛情を注いであげください。
ペットがヤキモチを焼いて、赤ちゃんに手を出す危険性を減らせことができます。
ペットを保健所へ連れていくことはやめてください
妊娠して、赤ちゃんを迎え入れる準備をしているとき。
飼い続けるのは大変だからと、ペットを保健所へ連れていくことだけはやめてください。
保健所で保護されている犬や猫には、殺処分という運命が待っています。
初めての子育てで、ペットも同時に飼い続けることに不安を感じる方もいると思います。
しかし、ペットも家族の一員であり、赤ちゃんと同じく大切な命です。
対策をすれば、ペットと赤ちゃんが一緒に暮らすことは可能です。
それでも、どうしても飼い続けるのが難しいという場合は、身近な人に相談したり、責任を持って譲り受けてくれる飼い主がいないか探す努力をしてください。
殺処分については、こちらで詳しく紹介しています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
可愛いペットと赤ちゃんがなかよくしている、見ているこっちも微笑ましくなりますよね。
ペットと一緒に暮らすことは、赤ちゃんにとって長期的な視点でメリットがあるといえそう。
安全面や衛生面に気をつけて、癒しあふれる生活を楽しんでくださいね。