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これから本格的に寒くなる季節を迎えるにあたって、暖房器具を揃えたり、冬用のじゅうたんやカーテンに変えたりなど、準備を進めている方も多いのではないでしょうか?
そんななかでも忘れてはいけないのが、ペットの暖房対策です。
犬や猫は毛皮があるので暖房は必要ないと考える方もいますが、種類や年齢によってはうまく体温を調節できずに、体調を壊してしまうこともあります。
そこで、この記事では、ペットの暖房対策の方法や注意点をまとめています。
ペットの暖房対策をおこなう際に、ぜひご活用ください。
冬のペットの暖房対策を始める前に知っておきたいこと
まずは、ペットの暖房対策をおこなう前に知っておきたいことをお伝えします。
<寒さが苦手な犬と猫の種類>
ペットのなかにも寒さに強い子もいれば、弱い子もいます。
一般的に、シニア犬やシニア猫、生まれたばかりの子などは体温調整が苦手であるため、寒さ対策を忘れずにおこないましょう。
また、ペットの種類によって「寒さにどれだけ強いか」は異なるため、飼っているペットの特性をきちんと把握しておかなければなりません。
犬の場合
犬の場合は、以下のような小型犬や毛が短い犬種が寒さに弱い傾向にあります。
- チワワ
- トイプードル
- ポメラニアン
- パグ
- パピヨン
猫の場合
猫は砂漠地帯発祥の動物のため、基本的に寒さに弱い動物です。
しかし、すべての猫が寒さに弱いというわけではなく、運動量が多い猫や筋肉質な猫は比較的寒さに強いです。
猫のなかでも、以下の種類は原種に近いため、寒さに弱いといわれています。
- ベンガル
- オシキャット
- シャム
- スフィンクス
<ペットが寒いときに見せるサイン>
「今のままで暖房対策は十分」と考えていても、室内のペットの様子は注意深く観察しておきましょう。
もし、以下のような様子であれば、寒がっている可能性が高いです。
- 布団や毛布に潜り小さく丸まる
- 散歩を嫌がる
- 水を飲む量が減る
- 飼い主の膝の上に乗りたがる
- 小刻みに震える
このような様子であれば、室内の温度を確認したり、ペットが使うケージなどを温かい場所に移動させたりしましょう。
また、ペットが寒がっているのに散歩に連れていくとストレスになってしまいます。
そんなときは、室内の温かい環境で遊ぶか、洋服を着せるなどして工夫してみましょう。
以下の記事では、ペットと室内で遊ぶ方法をまとめているので、ぜひ参考にしてください。
<室内の温度は20℃度前後に保とう>
一般的に、犬や猫が冬の室内で快適だと感じる温度は20℃度前後といわれているため、ペットの暖房対策として、室内の温度は20℃度前後に保つことがおすすめです。
しかし、上記で挙げた種類や高齢の場合は、もう少し高めに設定するほうがいいかもしれません。
ペットが快適に過ごせているか確認しながら、適切な温度に調整するようにしましょう。
おすすめのペットの暖房対策7つ
暖房対策の基本は、寒い場所を避けながら、暖房器具をうまく使うことです。
冬の間は冷たい外気が入り込む窓の近くをなるべく避け、ペットのケージやエサ入れなどは別の場所に移動させましょう。
また、暖房器具や暖房アイテムを使い分けるなどして、ペットの体温調整をしてあげることが大切です。
以下で、ペットの暖房対策を7つ見ていきましょう。
<エアコンの暖房>
まず、手軽に暖房対策として活用できるものといえば、エアコンが挙げられます。
エアコンであれば温度を細かく調整でき、飼い主が留守中は自動運転にしておくことが可能です。
タイマー機能を使えば、気温が一気に下がる夕方ごろに、適切な温度になるよう調整できるので、長い間留守になる日でもでも安心です。
<ペット用のヒーター>
エアコンの暖房を使う時間が増え、暖気代が心配という方には、ペット用ヒーターがおすすめです。
人間用のヒーターではペットにとって温度が高すぎるケースもありますが、ペット用であれば適切な温度調整が可能です。
またペット用ヒーターは好きな場所に移動できるので、ペットがお気に入りの場所やよく寝る場所などに置いてあげると良いでしょう。
<ペット用のコタツ>
温かい人間用のコタツを好んで入るペットも多いですが、密閉されているので熱中症になる危険性があります。
一方でペット用のコタツは、空気が入れ替えられるように出入り口が開いていたり、ヒーターが直接皮膚に当たらないのでやけどの心配がなかったりなど、ペットでも安全に使えるように設計されています。
<湯たんぽやカイロ>
「留守中に暖房器具を使うのが不安」という方は、湯たんぽやカイロがおすすめです。
電気代もかからないので経済的で、安全性も高いです。
使用するときは直接当たらないようにカバーなどをし、タオルケットなども併用するのがおすすめです。
<ダンボール>
冬の暖房対策として、ダンボールも効果的です。
経済的でありながら保温効果が高く、また、ペットの体に負担をかける心配がありません。
毛布を床の上に直接敷くよりも、ダンボールを下に置いたりケージの周りを囲んだりすると、熱を逃しにくいのでおすすめです。
ダンボールを使用する場合はペットがかじってしまう可能性もあるので、一週間に一度は交換するようにしてください。
ペットの暖房対策のをする際の注意点
これまで、ペットの暖房対策の方法をご紹介してきました。
ペットが冬を快適に過ごせるようにするためには、人と同じように寒さ対策が必要です。
しかし、適切に暖房対策をしなければ、ペットを傷つけてしまう可能性があります。
最後に、ペットの暖房対策の注意点をご紹介します。
<低温やけど>
比較的低い温度(45℃)に長時間触れていると、低温やけどを起こす危険があります。
低温やけどは皮膚の奥からダメージを受けてしまうので、完治するまでに時間がかかり、水ぶくれになってしまうことも。
また、見た目ではわからないことも多いので、ペットが暖房器具に長時間触れないように注意しましょう。
<乾燥>
ヒーターやエアコンを付けっぱなしにしていると、室内は乾燥する傾向にあります。
乾燥すると、静電気を発生しやすくなったり、ペットの皮膚トラブルを引き起こしやすくなったりします。
また、粘膜が乾燥するとウィルスが体内に入りやすくなるので、体調を崩しやすくなることも。
濡れたタオルを干したり、加湿器を付けたりなどして対策しましょう。
<火災>
暖房器具を使用するなら、火災には要注意です。
ヒーターの近くにタオルケットや衣類を置いたりすると、火災の原因になる可能性があります。
留守にする場合はヒーターなどの電源を切り、エアコンの暖房を利用すると良いでしょう。
<涼しい場所も用意しておく>
暖房対策をするとなると家中を温めがちですが、涼しい場所を用意することも忘れてはいけません。
ペットたちは快適だと感じる温度を伝えることができないので、飼い主が様子を見ながら調整する必要があります。
しかし、飼い主がちょうど良い室温だと感じていても、ペットにとっては暑すぎるかもしれません。
そこで、ペットも自由に温度を調節できるように、あえて涼しい部屋を用意してあげましょう。
そうすることで、ペットが自由に暖かい部屋と涼しい部屋を行き来し、体温を調整することが可能です。
まとめ
ペットも人と同じように、寒さ対策が重要です。
体調の変化を言葉で伝えられないからこそ、飼い主は、ペットが快適に過ごせているかどうか気を配る必要があります。
「ペットの暖房対策をどうすればいいのかわからない」という方は、今回ご紹介したペットの暖房対策や注意点を参考にしてみてください。