障がい者の方でも一人暮らしは可能!必要な費用や受けられる支援について

障がい者の方のなかには、「障がいを持っていても一人暮らしができるのか?」「障がい者だと難しいのでは?」と、一人暮らしに不安を感じる方もいらっしゃるでしょう。

一般的には、障がいを持つ方はご家族と同居されていることがほとんどです。

とはいえ、自立するために一人暮らしをしたい方や、事情により一人暮らしをしなければならない方もいらっしゃいます。

そこでこの記事では、一人暮らしをしたい、またはする予定がある方に向けて、事前に知っておきたい注意点や生活に必要な費用、受けられる支援などについてご紹介します。

 

障がい者の方が一人暮らしする際の注意点 

障がい者の方が一人暮らしする際の注意点

障がい者の方が初めて一人暮らしをする場合などは、さまざまな不安を持つでしょう。

まずは、障がい者の一人暮らしについて、事前に知っておきたい注意点を見てみましょう。

<注意点①障がいの程度を考慮する必要がある>

障がい者の方でも一人暮らしは可能ですが、事前に障がいの特徴を考慮しておかなければなりません。

もちろん個人差はあるかと思いますが、身体障がい者の方はバリアフリー化された住まいを選ぶなどの工夫をすれば、比較的一人暮らしのハードルは低くなります。

一方で精神障がいの方は、症状の程度によって一人暮らしが難しい場合があります。

一人暮らしを始めたときに、食事の準備や家事が負担になり、症状を悪化させてしまう可能性もあるため注意が必要です。

<注意点②民間の賃貸住宅への入居が難しい>

一人暮らしでマンションやアパートを借りようとしても、なかなか見つけられないことがあります。

大きな原因としては、審査に通りづらいことと、障がいの特性にあった物件を見つけづらいといったことが挙げられます。

現在では、障がいを理由とした差別は法律で禁止されていますが、まだまだ理解が進んでいない地域もあることでしょう。

また、すべての賃貸がバリアフリー化されているわけではなく、家賃や立地などの条件で絞り込むとなると、入居までに時間がかかってしまうでしょう。

以上が注意点とはなりますが、かといって一人暮らしが無理だと決まったわけではありません。

障がい者の方が一人暮らしをする前には、障がいの程度や特徴、住まい探しなどが壁となることが多いです。

しかし、「障がい者は一人暮らしできない」というわけではありませんのでご安心ください。

一人暮らしをサポートしてくれる方がいたり、障がいの特徴に合わせて生活の工夫をしたりすれば、自立して生活を送れる可能性も十分にあります。

 

障がい者の一人暮らしでかかる費用と自立した生活のコツ 

障がい者の一人暮らしでかかる費用と自立した生活のコツ

障がい者の方が一人暮らしをする場合、多くの方が費用について気になるのではないでしょうか?

必要な生活費をきちんと把握していないと、あとから費用が足りない、収入内で生活ができないといったパターンに陥ることもあるので危険です。

以下で、一人暮らしにかかる費用や自立した生活を送るための工夫をご紹介します。

一人暮らしにはどれくらいの費用がかかるのかご存じですか?

総務省統計局の調査によると、全国平均で172,324円と言われており、主にかかる費用として、住居費が約33,458円、食費44,048円となっています。

当然都心で生活する場合はもう少し高くなったり、また、ヘルパーの派遣を受けたりするとその分費用がかかります。

<生活の工夫①予算を組んでデビットカードに変更する>

障がいをお持ちの方のなかには、お金の管理が難しい方もいらっしゃいます。。

とくに発達障害のADHDの方は、特徴としてこだわりが強く好きなものを衝動買いしてしまい、一人暮らしにかかる費用の見通しが立てられないケースが多いと聞きます。

そのため、対策としてクレジットカードではなくデビットカードを使用したり、月の収入をもとに使える費用を予算として組んでおいたりすると良いでしょう。

<生活の工夫②疲れを貯めずに体調の変化に注意する>

精神障害にもさまざまな種類がありますが、共通してストレスや不安などを抱えやすく、体調を崩しやすいといった特徴が挙げられます。

精神障害者の方が一人暮らしを始めた場合、慣れない環境や家事と仕事の負担が原因となり、症状を悪化させてしまうかもしれません。

体調の悪化は仕事にも影響してしまい、結果として職を失ってしまうリスクもあります。

そのほかの障がい者の方の一人暮らしについても、常に体調の変化に気を配り、可能であれば周囲の方に症状を伝えることも考えてみましょう。

<生活の工夫③かかりつけの主治医を見つける>

障がいの種類や程度によらず、かかりつけの主治医を見つけるようにしましょう。

一人暮らしで環境が変わった場合、いつも以上にストレスがかかりやすく、障がいの症状を悪化させてしまう可能性もあります。

気軽に相談できる主治医を見つけておくことで、安心して一人暮らしができますよ。

 

障がい者の方が一人暮らしで受けられる支援2つ

障がい者の方が一人暮らしで受けられる支援2つ

なにかと不安が多い一人暮らしにおいて、相談できる場所や受けられるサービスを知っておくことは重要です。

ここでは、障がい者の方が一人暮らしで受けられる支援を2つご紹介します。

<支援①地域生活支援事業>

地域生活支援事業とは、障がい者の方が、自立した日常生活または社会生活を営むことができるよう、地域の特性や利用者の状況に応じて支援するものです。

具体的には、円滑に外出できるよう、「移動を支援」したり、 住居を必要としている方に、低額な料金で、居室等を提供するとともに、日常生活に必要な支援をおこないます。

都道府県や市町村が主体となって取り組んでいる支援のため、まずは市役所の担当窓口でご相談ください。

福祉担当窓口では、障がい者の暮らしサービスなどの相談を受け付けており、必要であれば相談支援事業所を紹介してもらえます。

<支援②相談支援事業>

相談支援事業とは、障害のある方が自立した日常生活又は社会生活を営むことができるよう、身近な市町村を中心として以下のようなご相談を受付しています。

  • 地域移行支援
  • 地域定着支援

地域移行支援では、障害者支援施設、精神科病院、児童福祉施設を利用する18歳以上の者等を対象として、ご相談による不安解消や、外出の同行支援、住居確保、関係機関との調整等を支援するものです。

地域定着支援では、居宅において単身で生活している障がいをお持ちの方を対象に、常に連絡体制を確保し、緊急時には必要な支援をおこないます。

こちらも市町村が相談窓口となっておりますので、支援を受けたい方は最寄りの市町村窓口にお問い合わせください。

以上が障がい者の方が一人暮らしするときに受けられる支援2つになります。

注意点を理解したうえで生活の工夫をおこなえば、障がい者の方の一人暮らしもハードルは高くありません。

しかし、「やっぱりいきなり一人暮らしを始めるのは不安」という方もいるでしょう。

そういった場合は、まずはグループホームの利用から考えてみてはいかがでしょうか?

わおんのペット共生型障がい者グループホームでは、殺処分される犬や猫をグループホームで預かり、障がい者の方の自立を支えています。

ペットと一緒に暮らすことでアニマルセラピーを受けられ、精神障がいの症状改善や認知予防につながることが期待できます。

 

まとめ

一人暮らしをして自立したいと考えている障がい者の方は多くいます。

障がいの程度によっては難しかったり、部屋が借りづらかったりするケースもありますが、一人暮らしが必ずできないというわけではありません。

障がい者の方の一人暮らしで利用できる支援もあるため、まずは市役所に相談してみましょう。

また、一人暮らしが不安という方は、グループホームもおすすめしています。

わおんのグループホームではペットケアを受けながら、自立を目指すことが可能です。

詳しくは公式ホームページをご覧ください。

>>わおんのペット共生型 障がい者グループホーム

 

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