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空き家を売却しようと不動産会社と手続きをはじめても、「全然売れない!」と悩んでいる方はいらっしゃいますか?
そのうち売れるだろうと放っておいては、いつまで経っても売れないかもしれません。
少子化により人口減少が進み、空き家は今後さらに増えていくと考えられています。
そうなるとより売れなくなるため、早めに対策をした方がいいでしょう。
そこで今回は、空き家が売れない理由と対策をご紹介します。
空き家所有者の方は必見ですよ。
売却したいのに空き家が全然売れない!その理由とは?
まずは、売却したい空き家が売れない理由を探してみましょう。
考えられる原因はこちらです。
空き家に問い合わせがこない理由
- アクセスが悪い
人気物件の特徴は、スーパーや学校、職場などが近くにあることがあげられます。
日常生活で利用するものは家の近くにあると便利ですよね。
これらの施設が徒歩圏内になくても、アクセスのよい駅やバス停が近くにあると物件の価値はあがります。
アクセスのよさは物件の希望条件の中でも、とくに重要視される項目です。
空き家の立地場所がアクセスしづらい場所にあると、不人気の物件となるでしょう。
- 築年数の古さ
中古の家を探している方の中でも「なるべくきれいで新しい家を買いたい」と考える方は多いでしょう。
このような方々は、物件探しの際に築年数で絞り込みをしている可能性が高いです。
そのため、築年数の情報だけで見切りをつけられてしまうことも珍しくありません。
もちろん、物件のよさは築年数だけでは決まりませんから、それ以外の点で挽回を期待しましょう。
- 価格設定のミス
現在、いくらで空き家を売却しようと考えていますか?
購入客が訪れないのは、価格が高いからかもしれません。
「アクセスも築年数も悪くないと思うのだけど…」と悩んでいる方は、売り出し希望価格を高く設定している可能性があります。
- 不動産会社とのミスマッチ
空き家が売れないのは、売却のために契約した不動産会社に原因があるケースもあります。
「空き家の売却に消極的」「賃貸を専門としている」など、相性の良くない不動産会社を選んではいないでしょうか。
空き家は売却価格が低くなりやすく、会社としても利益が少ないからと積極的に動いてくれない不動産会社もあるのです。
- 土地に問題がある
土地が広すぎる場合、売れにくくなるといわれています。
大きな土地は一見人気がありそうに思えますよね。
しかし、手入れや管理が大変で、かつ税金もかかってしまうため売れにくいのです。
また、建築法上の問題もあります。
新しく家を立て直すことが禁止されている「再建築不可物件」に指定されている土地も、売れにくくなるでしょう。
購入希望者は現れるが売却まで結びつかない理由
- 内覧時に家が汚い
売却したい空き家に家財道具は残っていませんか?
庭や家の中に物があると狭く見えますし、散らかっているように思えてしまいます。
内覧時に悪印象を与えてしまうと、「やっぱり他の家の方がいいかな」と希望者の心が離れてしまうので注意しましょう。
- その他条件のミスマッチ
家を買う条件で気にする点は、人によってさまざまです。
価格、アクセスのよさ、築年数などのメインの条件だけで購入を決定するわけではありません。
購入者の希望条件には、治安や騒音、日当たり、セキュリティーなどがあります。
それらの条件に当てはまらず、購入見送りとなってしまうケースもあるでしょう。
売れる空き家にする方法とは?
売れない原因がわかったら、対策を考えましょう。
売れる空き家にするために、以下の点を工夫してみるとよいですよ。
- もう一度価格を見直す
空き家自体の価格が高い原因を改善するために、価格を下げて売り出してみましょう。
この際、どこまで下げるか検討するために、複数の不動産会社と価格の相談をすることをおすすめします。
相談するときに、不動産会社の温度感や専門性をチェックします。
空き家売却に積極的な対応かどうか、空き家売却に関する知識があるかどうかを見極めましょう。
複数の会社に相談した中で、「今契約を結んでいる不動産会社は中古戸建ての販売に詳しくないのかも」「空き家の売却に消極的だな」と判断したら、契約を変えてみるのもありです。
住宅の価値は年々下がります。
そのため、今後はさらに売れなくなる可能性が考えられます。
早めに見切りをつけて動き出す行動力も必要かもしれません。
- 空き家バンクに登録する
空き家バンクは、自治体が運営する物件情報システムです。
自治体は、空き家情報をホームページで公開し、購入希望者や賃貸希望者とつなげる役割を担っています。
空き家バンクには、空き家に住みたい人が集まります。
そのため、一般の不動産会社とは異なり、目に留めてもらえる機会が増えるでしょう。
また、空き家バンクに登録すると、家財道具などの片づけ費用を自治体が補助してくれる場合があります。
詳しくはこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
- 見た目の印象を変える
物件紹介に載せるイメージ写真は、購入希望者が「内覧してみたい!」と思うような写真が望ましいです。
そのために、壁や庭などに修繕が必要な箇所がある場合は、早めに取り掛かることをおすすめします。
「もう古い家だし、修繕したら費用がかかる!」と焦った方もいるでしょうか。
適度な修繕は必要ですが、全てをリフォームする必要はありませんよ。
空き家のような中古物件は、買い手が好きなようにリフォームやリノベーションをすることも珍しくありません。
そのため、売却前の修繕に費用をかけて販売価格を上げるのは、逆効果になる可能性もあるのです。
最低限、買ってもらえるような見た目に整える配慮はしておきたいですね。
また、内覧時にきれいな家を案内できるよう、室内の掃除もしておきましょう。
現在、空き家には誰も住んでいないでしょうから、処分予定の家具は早めに処分します。
そして、物が片付いたら掃除を行います。
年季の入った空き家は、ニオイが気になることもありますから、ハウスクリーニングを依頼してもよいでしょう。
それでも売れない場合の空き家活用方法
空き家は売却以外にも選択肢があります。
内覧まで進んだけど購入にまで踏み込めない買い手がいたら、「おためし賃貸」としてアプローチする方法もおすすめです。
試しに住んでもらいながら、物件や地域の良し悪しを判断してもらうことで、購入の決め手が見つかるかもしれません。
また、どうしても買い手が見つからない場合は、不動産会社の「買取りサービス」も検討してみましょう。
不動産会社が買取り額を提示し、それに同意できれば売買契約成立です。
個人相手に売却するより売却金額は減ってしまいますが、早く確実に現金が手に入ります。
そして、「空き家」の売却にこだわらず、「土地」を売却する方法も考えられます。
家を建てるには不便だけど、土地としてなら利用したいという買い手が現れるかもしれません。
空き家の有効活用については、こちらの記事で解説しています。
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空き家をわおんで活用してみたい方はこちらをご覧ください。
まとめ
空き家が売れない理由は、空き家自体の問題や、立地の問題などさまざまです。
売れない要因は何か考え、改善してみましょう。
少しの工夫で、空き家売却に変化が訪れるかもしれませんよ。
また、空き家の活用方法を考え直している方は、わおんでも活用を視野に入れてみてくださいね。