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ペットと暮らしている身体障がい者の方で、「そろそろ家を買おうかな」と、マイホームの購入を検討している方はいらっしゃいますか?
家を買う際は、マンションがいいのか一戸建てがいいのか悩みますよね。
今回は、ペットと暮らす身体障がい者の方向けに、一戸建てをおすすめしたい理由をご紹介します!
一戸建ての購入を考えている方はチェックしてみてくださいね。
ペットと身体障がい者の暮らしは一戸建てがおすすめ!その理由とは?
家族や身辺が安定してきたら、マイホームの購入を考える方は多いのではないでしょうか。
家族に身体障がい者の方がいる場合や、自身が障がいを抱えている場合は、どんなマイホームを選ぶとよいのでしょう。
また、家族の一員であるペットにとっても過ごしやすい住環境とは、どのようなものでしょう。
今回は一戸建て住宅に注目して、そのメリットを紹介します。
- 自分好みにアレンジできる
一戸建て、とくに注文住宅であれば、自分好みに設計を変えられるのがメリットでしょう。
アパートやマンションなどの集合住宅では、バリアフリーな設計が考えられていない場合も珍しくありません。
家の外であれば、エレベーターやスロープの有無が気になります。
家の中だと、玄関の入りやすさや手すりの有無もチェックしておきたいですよね。
身体障がい者と一言でいっても、さまざまな種類があります。
先ほど例にあげたのは、主に肢体不自由の方向けのバリアフリー機能です。
身体障がいには他にも、聴覚や視覚、内部障がいなどがあり、それぞれ「バリア」の要素が異なります。
一戸建てでは、自分の好きなようにリフォーム可能なので、住み始めたあともバリアフリーを実現できますよ。
家族やペットの老後のためにも、バリアフリーにリフォームできる環境は大切でしょう。
- ペットに関する制限がない
アパートやマンションは自分一人のものではなく、集合で管理されている住宅です。
そのため、住民みんなが心地よく暮らせるようにルールが定められています。
ペットに関するルールもその中の1つです。
ペット可の物件であっても、ペットの種類、サイズ、頭数などに制限があることも多くあります。
一方、一戸建てだとルールに縛られずにペットと生活できます。
とくに、大型犬を飼いたい方や、猫の多頭飼いを始めたい方などには、一戸建ての購入をおすすめしますよ。
- トラブルが起きにくい
ペットとの暮らしで発生する悩みに、近隣住民や管理人さんとのトラブルがあります。
トラブルの要因として考えられるのは、騒音や排泄物、ニオイ、毛、建物の傷や汚れなど。
ペットの足音が階下に響いたり、ペットの毛が洗濯物に移ったりして、迷惑をかけてしまうのです。
一戸建ては、壁越しに音が漏れるなんてことはありません。
また、エレベーターや廊下といった共用部分がないので、家の外で他人に迷惑をかける部分を減らすことができます。
注文住宅と建売住宅は何が違う?ペットと住むならどっちがいいの?
一戸建ての家を購入しようと決めても、さらに検討すべき点があります。
注文住宅か建売住宅かの選択です。
注文住宅は、購入した土地、または持っている土地に自由な家を建てることです。
建売住宅は、土地と建物を一緒に購入する住宅のことです。
土地の場所と建物の設計があらかじめ決められているため、パッケージ買いのような感覚です。
「一戸建てのマイホームにペットと住みたい!」と考えたとき、注文住宅と建売住宅のどちらがよいのでしょうか?
それぞれ特徴をみていきましょう。
注文住宅
注文住宅は、すでに土地を持っている方や、自由な設計にこだわりたい方におすすめな住宅です。
身体障がい者の方は、これまで生活してきた中で、一般仕様の住宅で不便を感じてきた点があると思います。
これらを改善して、家族みんなが暮らしやすいマイホームを実現できるのが、注文住宅です。
建売住宅と比べて費用はかかりますが、家の購入は人生にそう何度も訪れるものではありません。
納得のいく設計で仕上げたい方は、注文住宅を考えてみましょう。
建売住宅
建売住宅は、予算を抑えたい方や、時間のない方におすすめな住宅です。
建売住宅は、広いまとまった土地をいくつかに分け、同じ広さや仕様の家を建てます。
資材をまとめて用意するため、発注の手間もかかりませんし、工事を効率的に進められるため、費用を安く抑えられるといわれています。
また、すでに設計書があり着工しているか、工事が完成しているケースが多いため、購入から完成まであまり時間もかかりません。
その分、建売住宅は自由度が下がってしまいます。
そのため、家族にとってよりよい設計を考えたい方や、ペットと暮らしやすい住環境を作りたい方には、注文住宅がおすすめです。
犬や猫が住みやすい戸建ての設備やつくりとは?
最後に、ペットと幸せに暮らせる家づくりをご紹介します。
ステキな一戸建てを見つける、または作るために、どんな点に気を配るとよいのか見ていきましょう。
- 段差
犬と暮らしている方であれば、犬の居住空間に段差の少ない設計を選ぶとよいでしょう。
猫と違って犬は段差が苦手です。
平地で過ごす動物のため、段差に対応した体のつくりではないからです。
小さな段差であればそこまで問題ないでしょう。
しかし、家にある段差は人間用の高さですよね。
犬にとっては大きな障害となるのです。
2階建ての住宅にする場合、愛犬が生活するスペースは1階につくるとよいでしょう。
また、散歩やお出かけの際に負担がかからないよう、玄関や玄関先の段差にも気を配りたいところです。
老犬になると、玄関の段差がストレスとなり、散歩を嫌がる要因になることもあるからです。
ペットのストレスを少しでも減らしてあげることで、長生きにつながりますよ。
家の段差を少なくすることは、肢体不自由な身体障がい者の方にとってもメリットが大きいですよね。
逆に猫の場合は、段差のある空間づくりを意識するとよいです。
段差=階段ではありません。
猫が好む動線設計を工夫してみましょう。
2階へつなげる工夫としてキャットステップを設けたり、猫の好きな高所に通り道であるキャットウォークを作ったり…。
室内飼いの猫は運動不足になりやすいので、上下運動できる環境は大切ですよ。
自由に動き回れる動線を意識し、愛猫が退屈しない空間をつくるとよいでしょう。
- 玄関の広さ
散歩やお出かけから帰ってきたときに、愛犬の足や体を拭けるスペースがあると便利ですよ。
そして、玄関が広いと、お出かけ用のリードやハーネスをかけておけます。
また、外用の車いすや白杖も、玄関にあると便利ですよね。
ペットと身体障がい者の暮らしに、玄関の広さは外せないポイントでしょう。
- 窓
窓の配置にも気を配ると、よりペットにとって過ごしやすい環境になりますよ。
猫は窓際で日向ぼっこするのが大好きです。
お昼寝用のスペースとして台座を広くとって、愛猫が気持ちよく過ごせる設計も素敵です。
犬の場合、窓から通行人が見えると警戒して吠えてしまう子もいます。
戸建てなら集合住宅と異なり、無駄吠えにそこまで気を遣うことはありません。
しかし、愛犬はストレスを感じます。
犬はテリトリーを守るために、警戒して吠えているからです。
自分のテリトリーの外側を常に警戒していると、疲れてしまいますよね。
その負担を減らしてあげるために、愛犬の生活空間の窓は高めに設定したり、人通りの少ない面に配置したりと、見えにくい工夫をするとよいでしょう。
まとめ
一戸建ては、自分好みに設計やリフォームをできる魅力があります。
一般住宅の生活に不自由を感じていた方や、ペットとの幸せな暮らしを実現したい方は、注文住宅に目を向けてみるといいですよ。
なるべく費用を抑えたい方は建売住宅を購入し、必要と感じたらリフォームを検討してもよいでしょう。