目次
1月は引っ越しの準備が始まる時期。
愛するペットとの暮らしを考えている飼い主さんなら、すでにペット可の物件を見つけているかもしれませんね。
今回は、引っ越す際の賃貸契約前に確認しておきたいことをまとめてみました。
ペットと暮らせる家を見つけた方はチェックしてみましょう。
ペット可賃貸物件の探し方については、別記事でご紹介しています。
「お部屋探しから始めたい!」とお考えの方は、先にこちらをご覧くださいね。
ペット可賃貸物件の契約前に確認しておきたいこと
ペット可賃貸物件とは、基本的にペットを飼うことが許されている賃貸物件のことを指しますが、物件によっては「ペット相談可」の物件である場合もあります。
ペット相談可の物件は、「条件次第ではペットを飼っても良い」ということを意味する物件です。
ペット可/相談可賃貸物件は、ペットと暮らさない方であれば、通常の賃貸契約と同じ条件で進みます。
しかし、ペットと入居する方は条件が追加されるので、通常の賃貸物件の契約時と比べて注意しておきたい内容が増えます。
今回の記事では、ペット可賃貸物件の契約時の注意点についてご紹介いたします。
<飼育条件>
まず確認しておきたいのが飼育条件です。
「ペット可」といっても、オーナーさんや物件によってペットの定義が変わります。
「ペット可」と言われている物件では、しばしばペット=犬と考えられています。
そのため、猫を飼ってもいいかは事前に確認が必要です。
猫だけでなく、ウサギやハムスター、鳥や爬虫類なども注意が必要です。
「ペットOKだから猫もいいと思っていた…」と自分で判断してしまうと、後々トラブルにつながりかねません。
契約条件に記載されていない場合は、オーナーさんや不動産会社の担当者に質問するといいですよ。
また、「ペット可」物件で想定されている犬は、小型犬です。
中型犬や大型犬の飼育をOKとしていることは少ないので注意しましょう。
認識不足や誤解を防ぐためにも、契約前に自身の愛犬の大きさ、もしくはこれから飼おうと思っている犬の大きさについて明確に伝えましょう。
そして、ペットの数もポイントです。
物件によっては「1頭のみOK」「2頭までOK」など決められています。
2頭以上のペットと暮らしている方は、契約条件に多頭飼育OKの記載があるかどうかチェックしましょう。
<費用>
「ペット可」賃貸物件でペットと入居する場合、通常の契約時より費用がかかります。
ペットによる傷やニオイなどで、部屋が汚れる可能性を考慮するためです。
契約前に費用の面で確認しておきたい点に、このようなものがあります。
- 通常の敷金にいくらプラスされるのか
- 原状回復の費用負担はいくらか
- 途中でペットを飼い始めたらいくらかかるのか
- ペットとの暮らしが終わったら費用は戻ってくるのか
多くの賃貸物件では、敷金にプラス1ヶ月分の家賃を払う仕組みが多いです。
また、その分の費用は、退去時に戻ってこない可能性が高いです。
原状回復費用は、このプラスの代金に含まれている場合もありますし、別途支払う場合もあります。
ここはしっかり契約内容を確認しておきたいところです。
新居に住み始めて慣れてきてから、ペットを飼うかどうか考えたい方もいますよね。
その場合は、契約前にあらかじめ途中からのペットの飼育について条件を確認しておきましょう。
<持ち物>
いざ契約するとなった際、住民票や銀行口座などが必要です。
しかし、それ以外に飼い主さんが必要となる持ち物がこちらです。
- ペットの写真
- ワクチン接種証明書
- ペットの健康診断書
これらは、オーナーさんがペットの現状を把握するために必要なものです。
写真は、ペットの大きさや年齢などがわかるよう、直近のものを用意しましょう。
また、ワクチン接種の証明書が求められる場合もあります。
証明書は、狂犬病などの義務的な予防注射の証明はもちろん、他にも接種しているものがあれば提示します。
集合住宅の物件では、入居者のあなた以外に、他にもペットを飼っている方々が住んでいることもあります。
予防接種をしていないと、他の住民のペットから病気をもらうかもしれません。
また、逆に病気を与えてしまう立場になるかもしれませんよね。
こういったトラブルを防ぐため、また衛生環境を保つためにも、ワクチン接種を証明できない場合は入居を認めないケースがあるのです。
そして、予防接種をしっかり受けていることは、適正に飼育されていることを証明するものでもあります。
ペットの飼育をきちんと行える飼い主かどうかを判断する材料として、証明書の提示を要求されることも考えられますよ。
健康診断書は、ペットがどのような体調であるかを示す書類です。
排泄や鳴き声など、トラブルになりかねない健康上の問題がないか確認するために提出を求められることがあります。
とくに、去勢や避妊、無駄吠えの有無などは注意して見られるポイントといえるかもしれません。
健康状態が悪いからといって即契約不可となる可能性は低いですが、承諾書やその他ルールの追加があるかもしれないことを理解しておきましょう。
ペット可賃貸物件でトラブルを避けるための暮らし方
実際に生活を始める前に、ペットとの暮らしで起こるトラブルを避けるための暮らし方を知っておきましょう!
- 共用部分では歩かせない
「ペット可」の賃貸物件に引っ越しを考えている方は、そのほとんどがアパートなどの集合住宅だと思います。
集合住宅では、ペットが苦手な方も生活しています。
そのため、エレベーターや廊下、駐車場といった共用部分ではペットを歩かせないようにしましょう。
これは物件のルールとして定められていることが多いです。
しかし、規則になくても、飼い主として配慮する心がけは大切ですよ。
ペットと外出する際は、ケージに入れたり、抱きかかえたりするなどして移動しましょう。
また、共用部分で歩かせないルールは、苦手な方への配慮だけではありません。
ペットの毛が飛んだり、排泄をして汚したりしないように、衛生面を保つ役割もあります。
- 床や壁の工夫をする
こちらは室内で注意しておきたいポイントです。
ペットが歩いたり走り回ったりする足音は、階下の住人に迷惑をかけてしまいます。
そのため、足音対策としてマットやカーペットを敷くなど、床の工夫をしましょう。
「1階に住む場合は気にしなくていいの?」と思う方もいるかもしれませんが、床を工夫する目的は足音だけではありません。
フローリングの床は滑りやすく、ペットにとって危険となります。
マットやカーペットを敷くことで、ペットの足腰の負担を和らげる効果も期待できますよ。
また、爪などで床が傷ついてしまうリスクも減らせます。
傷については壁の工夫でも同じことがいえます。
引っ越しを機にペットを飼い始める方は、忘れずにチェックしておきたいポイントかもしれません。
- ニオイ対策も忘れずに
ペット可の賃貸物件でトラブルとなりやすいのは、鳴き声とニオイ。
鳴き声を意識する飼い主さんは多いです。
騒音が近所迷惑となるのは理解しやすいからですね。
しかし、ニオイはどうでしょう。
自分のニオイは気づきにくいものですが、愛犬や愛猫も同じです。
意識してニオイ対策をしないと、いつの間にか周りに迷惑をかけている状況になるかもしれません。
ペットのニオイで注意したいのは排泄物と体臭です。
窓の近くにトイレを設置しない、排泄物はこまめに片付ける、シャンプーをして体を清潔に保つといったニオイへの配慮を意識しましょう。
まとめ
ペットと住めそうなすてきな家が見つかったら、早く契約したくなるかと思いますが、一度立ち止まって契約内容やルールなどを確認してみましょう。
「契約前には知らなかった」「これくらいはいいと思っていた」などと自分の都合で解釈すると、トラブルが発生するかもしれません。
ペットと幸せな暮らしを実現するために、入居前に細かくチェックしておきましょう。
また、周りの住民への配慮に気を配ることも、トラブルを避ける暮らしの工夫につながるでしょう。