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睡眠、食事、運動のバランスが崩れると、動物はストレスを感じます。
これは人間も同じですね。
そのため飼い主さんは、エサや運動などに気をつかってお世話をしていることでしょう。
しかし、ペットがストレスを感じる状況には、人間が気づきにくいポイントもあることをご存知ですか?
今回は、そういった気づきにくいストレスの状況をまとめてみました。
とくに環境面は、動物の性質を理解していないと気づくのが難しくなります。
ペットと暮らしている方は、ぜひチェックしてみてくださいね!
ペットがストレスを感じる状況とは?
どんな状況でペットはストレスを感じるのでしょうか?
- 環境面でいえば、音や明るさなどがストレスになることも。
- 身体面でいえば、空腹や運動不足は基本的なストレスです。
- 心理面でいえば、お留守番の寂しさなどがあげられます。
ここでは、他に4つの例をご紹介していきますよ。
<気温や湿度>
体が被毛に覆われている犬や猫などは、人間のように皮膚から汗を逃がすことができません。
そのため、気温調整が難しいといわれています。
個体差はありますが、犬の適温は室内でおよそ18~22℃といわれています。
たとえば、シベリアンハスキーやセントバーナードは暑さに弱く、プードルやチワワは寒さに弱いので注意しましょう。
猫の場合、夏の室温は約26~28℃で、冬の室温は約20~23℃がストレスなく過ごせる気温です。
気温だけでなく、湿度が高い場合もストレスを感じます。
犬猫ともに、湿度は約40~60%がベストです。
湿度が60度を超えると、気温が暑くなくても暑苦しくなりますので気温と合わせてチェックしましょう。
また、年齢や体調によっても調節が難しくなる場合があります。
ペットが幼い場合や高齢の場合、具合が悪いときなどは、より気を配りましょう。
<匂い>
お香や香水、芳香剤、アロマオイルなどは、人間にとっては気持ちを落ち着かせたりリフレッシュしたりするものとして役立っています。
しかし、ペットにはストレスの原因となる可能性があります。
なぜなら、動物は人間より高い嗅覚をもっているからです。
犬の嗅覚は人間の約100万倍、猫は約20万だといわれています。
とても匂いに敏感であることがわかりますよね。
とくに犬や猫などは、柑橘類の香りが苦手だといいます。
また、アロマオイルには、猫やフェレットが分解できない成分が含まれていることがあります。
ストレスを通り越して症状が出る場合もあるので注意が必要です。
<家族の不和>
ペットは飼い主や家族の機嫌や、仲の良さを読み取ります。
とくに犬は人間の感情の読み取りに優れているので、できるだけ喧嘩などを見せないようにしましょう。
家族の喧嘩に巻き込まれて、ペットが八つ当たりにされることもあります。
そうなると、家族の喧嘩を感じて心理的にストレスを受けるだけでなく、暴力による身体的ストレスも加わってしまいます。
<引っ越し>
人間にとっては楽しみなイベント。
しかし、住み慣れた家から引っ越しをするのは、ペットにとってストレスです。
ペットは引っ越しをする理由を理解できないので、心の準備が整わないまま家が変わります。
それがストレスの大きな要因でしょう。
初めての土地の感覚やにおい。
家族の人数が増えたり減ったり。
また、引っ越しの後だけでなく、引っ越し中もストレスになる原因があります。
引っ越し前の荷造りにより、慣れた家具の配置が変わったり。
引っ越し作業の大きな物音や、見知らぬ作業員たち。
新居への長い移動時間など…。
身の回りが急に変わっていくのは、ペットたちにとってストレスになることを理解しましょう。
ペットのストレスサインに気づこう!
・無駄吠え
意味もなく吠え続けていることがあったら、それはストレスのサインかもしれません。
こういった時に、うるさいからと叱ってしまうのは逆効果。
ペットが不安を感じていたり、欲求不満になっていたりしないかチェックしましょう。
・体を震わせる
不安や恐怖を感じているときは、体を震わせます。
寒くもないのに震えているときは注意しましょう。
家族が喧嘩しているときにこの行動が現れたら、それがストレスの原因だとみてよいでしょう。
激しい恐怖を感じたときは、震わせるだけでなく体を縮こめていることもあります。
・体を舐める
猫が体を舐める光景はよく見かけますが、犬は注意が必要です。
ケガがないのに体を繰り返し舐めているのは、ストレスのサイン。
高ぶった感情や緊張をおさようとしている可能性があります。
舐める行動にとどまらず、体を噛んでしまうことも…!
そのまま放置すると皮がむけてしまうので、早めに気づいてあげましょう。
・同じことを繰り返す
自分のしっぽをクルクル追いかけまわしたり、同じ場所を行ったり来たりしているのもストレスサインです。
他のストレスサインを同時に発しているかもしれないので、合わせて確認してみましょう。
・排泄に異常が現れる
トイレの失敗がふえる、便秘や下痢を数日間くりかえすなど排泄に異常がみられるのもストレスが原因かもしれません。
引っ越しなどの慣れない環境がストレスとなり、こういった状況になっている可能性があります。
・食欲不振
比較的分かりやすいサインとして、食欲不振があげられます。
すぐに気づけるように、日常的に食べるエサの量を計っておきましょう。
・動かないまたは落ち着きがない
極端に動かないとき、または落ち着きがなくずっとウロウロしているときは、ストレスサインです。
・脱毛
人間もストレスを感じたら円形脱毛がみられるように、ペットにも同じことがいえます。
季節の変わり目で被毛が生え変わることは正常です。
しかし、一部の毛が抜けていたり、あちこちが抜けていたりする場合は気をつけましょう。
脱毛の仕方は個体ごとに異なります。
少しでも気になる状態であれば、ストレスを感じている要因がないか確認してみましょう。
・真空行動
真空行動とは、猫が急に走り回ることです。
とくに、夜中にこの行動をすることが多く、運動不足のサインだといわれています。
ペットのストレスを解消させる方法とは
直接的な原因が分かる場合は、それを取り除いてあげましょう。
たとえば、匂いがきつかったり気温が暑すぎたりといった場合は、それを解決することでストレスが軽減されます。
しかし、すぐには解決できない引っ越しによるストレスなどは、どのように解消してあげたらよいのでしょうか。
<好きなことをさせる>
普段は禁止している遊びを思う存分楽しませてあげましょう。
たとえば穴掘りや水遊びなどです。
家に庭がなく、公園などの公共の場所で穴掘りをしようとしたら、止めているかと思います。
また、水遊びも土や泥で汚れたら手入れするのが大変で、禁止している方もいるのではないでしょうか。
他にも、遊びに限らず人間の都合で我慢させていることはあると思います。
しつけのためとはいえ、過度な我慢はストレスになります。
とくに運動不足によるストレスは、これで解消できるでしょう。
環境の変化にともなう不安なども、好きなことをさせることで気を紛らわせることができます。
公共の場所ではマナーを守りながら、できるだけ羽を伸ばせる状況を用意してみましょう。
<副交感神経を刺激する>
恐怖や興奮などのストレスには、副交感神経を刺激してあげましょう。
副交感神経が優位にあるとリラックスできるので、落ち着きを取り戻させるかもしれません。
ブラッシングやマッサージは、副交感神経の刺激に効果があります。
また、日常をゆったりと過ごすことも大切です。
家族が家をバタバタと動いている状況は、ペットにとって焦りを感じるケースがあります。
人間側も心をおちつけて接することで、ペットもリラックスして安心することができますよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はペットが感じるストレスについて、そのサインや解消法も合わせてご紹介しました。
空腹や運動不足などは、お世話で意識しているため気づきやすいかもしれません。
しかし、匂いや家族の不和などは人間が忘れがちなポイントです。
少しのストレスは必要なものですが、サインが現れるくらいの過度なストレスはペットにとって苦しいもの。
自分のペットがのびのびと暮らせるのはどんな状況なのか、日々考えながら接してあげてくださいね。
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