ペットを職場に同伴することのメリットとは?企業が気をつけることって何がある?

ペットを職場に同伴することのメリットとは?企業が気をつけることって何がある?

 

近年「多様なはたらき方」を尊重しようとの認識が広まってきています。

テレワークや育児勤務の支援などをはじめとして、日本のはたらき方も変わりつつありますよね。

その中のひとつに「ペット同伴OK」のはたらき方を導入する会社が増えてきているのはご存知ですか?

今回はペットが職場にもたらす効果を説明するとともに、制度を導入するうえでの注意点や、導入している企業をご紹介します。

多様なはたらき方を考える参考にしてみてくださいね!

 

ペット同伴OKがもたらすメリットとは?

 

職場にペットを連れてくることをOKすると、どのようなメリットがあるのでしょうか。

まずは会社としてのメリットや、飼い主にとってのメリットなどをご紹介していきますね!

 

・社員の健康につながる

アニマルセラピーという言葉をご存知ですか?

アニマルセラピーとは、動物と接することで生活の質を向上させる療法のことです。

これは犬や猫などのペットにも同じことがいえます。

職場にペットがいることで、アニマルセラピーの効果を期待できるでしょう。

かわいい犬や猫を見て癒やしをもらうことで、仕事のストレスを軽減できるといわれています。

 

・コミュニケーションの活性化

職場にペットがいることで、社員や取引き先とのコミュニケーションが活発になるともいわれています。

これは、先ほどご紹介したアニマルセラピーの効果のひとつでもあります。

「人懐っこくてかわいいね」「今日も元気だね」などとペットを介して話がはずむことで、気軽にコミュニケ―ションをとれるようになります。

相手のことを知ると、業務のコミュニケーションも円滑になるでしょう。

 

・飼い主の不安が減る

飼い主さんの中には、仕事中ペットを留守番させることに不安を感じる方もいます。

とくに、ひとり暮らしで多頭飼いなどをしていなければ、自分がでかけている間お家でペットはひとりぼっち…。

ペットを職場に連れてくることで、その不安を取り除くことができます。

目の届くところにペットがいると、安心して仕事ができるので、その分気を紛らわす要因が減り、生産性の向上にもつながるという見方もあります。

 

・離職率の低下

ペット同伴OKにすることで、飼い主さんの不安を取り除けることは説明しました。

そのことが、社員の離職率の低下にもつながります。

ペット同伴を許可できる会社は、他の点においても社員のはたらきやすさを配慮している傾向にあるといわれています。

そのため、精神的に負担の少ないはたらき方を実現できているといえますね。

また、ペットを通したコミュニケーションの温かさが、社内の雰囲気をよくする効果もあります。

これらが重なって、社員が「ステキな職場だ」と認識するので、結果的に離職率の低下につながると推測されます。

 

・PR効果

「ペット同伴OK!」の職場にすることで、それを会社のPRとしても使うことができます。

ペット好きの方が興味をもつのはもちろん、それ以外の方にも「多様なはたらき方を認めている会社なんだ」と認識されるようになるでしょう。

採用や集客の面においても効果が期待されます。

 

ペット同伴OKの職場にするうえで気をつけたいこと

ペット同伴OKの職場にするうえで気をつけたいこと

 

職場にペットを連れてくるメリットはいくつかありますが、その制度を実現させるうえで注意すべきこともあります。

ここでは、気をつけるべき点をご紹介していきます。

 

<テナントや物件の許可が降りているか>

自社のオフィスなら問題ないかもしれませんが、賃貸で借りている場合や、オフィスビルなどは注意が必要です。

会社全体でペット同伴OKの規則をつくっても、建物の所有者が許可していなければ、職場にペットを同伴させることはできません。

トラブルを避けるためにも、管理者や所有者に確認をとりましょう。

 

<アレルギーに注意する>

猫アレルギーなどをもつ社員がいる場合、注意が必要です。

社内にアレルギーをもつ方がいるなら、誤ってペットと近づくことがないよう、お部屋のレイアウトを工夫しましょう。

また、打ち合わせでお会いする社外の方が、アレルギーを持っている可能性もあります。

事前にペットがいることを伝える配慮を忘れずに、会うときはコロコロなどで服についた毛を掃除してからお迎えすることをお忘れなく。

そして、ペットが立ち入ることのない応接室などへ案内しましょう。

 

<ペットが苦手な方への配慮>

アレルギーなどをもっていなくても、ペットが苦手で近づきたくない方もいます。

マンションやアパートなどの集合住宅でペット不可の物件があるのも、このような方の住みやすさを配慮してのことです。

ペットが好きな方がいれば、苦手な方もいるのです。

職場でも同じことがいえます。

アレルギー同様、ペットが苦手な社員が嫌な思いをしないよう、設備やルールを確認する必要があるでしょう。

 

<掃除が大変>

犬や猫などのペットは毛が抜けます。

普通のオフィス以上に掃除に気を配る必要があるでしょう。

1日1度で済んでいた掃除の回数が増える可能性があることも頭にいれておいてください。

こまめに掃除ができていないと、新たに猫アレルギーなどを発症してしまう可能性もあります。

アレルギー対策の1つとしても、掃除はかかせません。

 

<ルールを決める>

これら以外にも共通していえるのは「ルールを決める」ことです。

人とペットがお互いに心地よく居られる空間を実現するためにもルールは必要です。

また、トラブルを未然に防ぐためにもルールを決めておきましょう。

 

ルールの参考として、これらがあります。

 

  • しつけやワクチン接種ができていないペットは同伴NGにする
  • エントランスやエレベーターなど、共用で出入りする場所はペットを歩かせない
  • ペットを連れてくるときは事前に申請させる
  • 1日に職場に入れるペットの数に制限を設ける
  • 掃除の仕方や当番など、どう振り分けるか
  • エサやトイレなどは飼い主さんが責任をもっておこなう
  • 静かに寝ているペットに対し、声をかけたりストレスを与えることがないよう社員へ注意をうながす

 

これらは具体例の一部にすぎません。

それぞれの会社に合った適切なルールを用意しましょう。

「完璧なルールを作ることができた」と油断してはいけません。

初めての取り組みにはトラブルがつきものです。

問題点が見つかったときはすぐに対処できるような計画を立てておくと、飼い主さんも他の社員さんも安心できますよ。

 

ペット同伴OKや企業ペットを取り入れている会社をご紹介

 

職場にペット同伴OKを取り入れている会社は海外のイメージが強いでしょうか?

じつは、日本にもこの制度を取り入れている会社はあります。

他にも、会社全体でペットを飼育している「企業ペット」を導入している会社も存在します。

代表的な会社をいくつかご紹介しますね。

 

・株式会社アニスピホールディングス

私たち「わおん」の代表会社です。

2019年に、社内犬「タイスケ」を迎え入れました。

また、「わおん」ではグループホームで、障がい者とペットが一緒に生活しています。

そこで働く世話人やサービス管理責任者なども、自分のペットを同伴して出勤することができるんですよ。

わおんについて気になる方は、こちらをチェック。

 

 

・日本オラクル株式会社

大手IT企業の会社で、1991年から社員犬の制度を導入しています。

社内での癒しキャラとして親しまれているだけでなく、SNSでのPR活動もおこなっています。

 

・パソナグループ

こちらは大手人材派遣の会社です。

2011年の入社式で姿を現したのは、なんと、ヤギでした!

専用の飼育員もはたらいており、企業ペットとして飼育しています。

同社の取り組む農業分野などの顔になっているんだとか。

 

・株式会社オーリーズ

広告代理店です。

この会社では看板娘として猫を飼っています。

「まる美」という愛称で親しまれ、メディアや記事などにとりあげられたこともあるそうですよ。

 

他にも「みんなのマーケット株式会社」や「ネスレ日本株式会社」、恋愛アプリを運営する「株式会社エウレカ」などがあげられます。

このように、ペットに直接かかわりのない企業でも、ペットと社員のふれあいを大切にしている会社はあるのですね。

ペットがもつ役割

まとめ

 

いかがでしたか?

ペットには人々を癒やす力だけでなく、社内のコミュニケーションを活性化する役割もあるんですね。

制度を導入するにあたりルールを定めることは、人にとってもペットにとっても大切ですよ。

日本でも多様なはたらき方が認められつつあるため、ペットと共生できる社会の実現も近いかもしれませんね。

 

「いえらぶポータル」ではペット可の物件も取り扱っていますので、ぜひご利用ください。

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