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水。それは自分たち人間はもちろん、動物や植物にとっても、生きるために必要不可欠なものです。
人間は1日に約2.0ℓの水分が必要であるとされていますが、犬の場合はどうでしょう?
今回は犬の水分補給について話していきたいと思います!
一日に必要な水分量
犬が一日に必要な水分量。環境省発行のパンフレットには、簡易的に分かる計算式が掲載されております。
その式がこちら。
【犬が一日に必要とする水分量】
132(ml) × 体重(kg) × 0.75乗 = 一日に必要な水分量(ml)
例えば体重5kgの犬の場合、式は以下のようになります。
132 × 5 × 0.75乗 = 441ml
およそ440mlの水分を一日に与えてあげる必要があると分かりますね。
参考:パンフレット「飼い主のためのペットフード・ガイドライン ~犬・猫の健康を守るために~」
水にもいろいろ種類がありますが、基本的に水道水を与えることをおすすめします。
市販のミネラルウォーターの場合は、「硬水」「軟水」かどうかを確認しましょう。「硬水」にはマグネシウムなどのミネラル分が多く含まれており、犬の尿結石の原因となる可能性があります。
水分量 ≠ 飲む水の量 ⁉
上記の式で算出された水分量は一日に必要な水分量の目安であり、必ず飲まなければならない量ではありません。水分は飲んて摂取する以外にも、食べ物から摂取することができます。
ですから、実際に飲む水の量は体重1㎏あたり40~50mlが目安になります。
体重5kgの犬であれば、200ml~250mlの水を飲むように意識しましょう。
もちろん、ドッグフードの種類や季節によって飲む水の量は変わっていきます。
犬が水を飲まない4つの理由
1.食べ物の水分で摂取している
上記で述べたように水分は水を飲むこと以外に食べ物からも摂取できます。
与えるえさをドライのドッグフードからウェットのドッグフードなどの水分を多く含んでいるものに変えた場合、摂取する水の量は少なくなります。
2.加齢
6~10才の老犬の場合、のどの渇きに鈍感になっていきます。そのため水を飲む機会が少なくなってしまうことがあります。老犬といえども水分の摂取は必要不可欠なので、水飲み場を増やすなど、水分を取りやすい環境を整えてあげましょう。
3.熱中症・夏バテ
夏の時期は、気温が高く体内の水分が不足し、夏バテや熱中症になりやすいです。食事をウェットタイプのドッグフードに変えるなど、食べ物に水分を増やして摂取させましょう。
4.体の不調
骨の損傷や体にケガなどの痛みによって水を飲まなくなる場合があります。このような場合は動物病院などで診察を受けてみましょう。
犬が水を飲みすぎる場合
一方で水を飲まない時以上に水を飲みすぎている時は、より注意が必要です。
もちろんウェットドッグフードからドライドッグフードに変えたり、運動後などに水をたくさん飲んでいる場合は別ですが、特に何もしていないのに大量の水を飲んでいる場合は、糖尿病などの病気が疑われます。
水を飲みすぎているかの目安として、体重1㎏あたり100mlを超える場合は過剰摂取とされます。そのような時はできる限り動物病院を受診しましょう。
まとめ
犬は人間のように言葉を発することができません。そのため、愛犬がどのくらい水分を摂取しているのかを把握することは、愛犬の健康状態を知るためのバロメーターになります。
なるべく愛犬が水を取りやすい環境を作り、新鮮な水を与えてあげてくださいね!