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こんにちは!猫毛アレルギーなのに猫好きな者です!
猫って本当にかわいいですよね~。こんなにもかわいい猫が捨てられていたら、みなさんはどうしますか?私は実際に捨て猫を保護し、現在は猫を3匹飼っています。ですが、拾ったけどまず何をすればいいのか分からない…という方も多いのではないでしょうか?
まずは動物病院に連れていく
猫の健康状態をチェックするために、動物病院に連れて行きましょう。捨て猫は十分な食事をとれておらずに弱っていたり、病気にかかっている可能性があります。獣医さんに診察してもらえば、猫の健康診断や予防接種、薬をもらうことはもちろん、保護の仕方や一緒に暮らす上で必要なことも教えてくれます。
しかし、夜に猫を保護したり、休診日などの理由で、すぐに動物病院に連れて行くのは難しいというケースも意外と多いものです。この記事ではそんな、すぐには病院に連れて行けないという方々へ、猫を拾ってから動物病院に行くまでにすべきことを4つご紹介します!
1.猫の年齢を把握しよう
猫の年齢(週齢)によって、保護の仕方は変わってきます。猫の年齢にあった方法をとれるように、ある程度年齢を把握しましょう。ここでは子猫期(生後1年未満)の猫を、体重と見た目で判断する方法をご紹介します。
<生後2日~3日>
- 体重は100~150グラム程
- へその緒がある
- 目が開いていない
<生後1ヵ月未満>
- 体重は400~500グラム程
- 自分で排泄ができない
- 生後3週間目からしっかりと歩ける(3週間未満は歩き方がぎこちない)
<生後1ヵ月~2ヵ月>
- 体重は2キログラム以上
- 自分で排泄ができる
- 1ヵ月目から乳歯が生えてくる
- 音がしっかり聞こえるようになる
<生後3ヵ月~5ヵ月>
- 耳が立っている
- 乳歯が生えそろう
<生後6ヵ月~>
- 6ヵ月目から永久歯が生えそろう
- 猫毛がサラサラした毛に生え変わる
このように猫は生後1年未満のうちに大きく成長します。特に生後4週間までは体重が1日に10グラムずつ増えるので、成長のスピードが早いです。成猫になると見た目で見分けることは難しいため、これらすべてが当てはまっていれば成猫と判断していいでしょう。
2.保護スペースを作ろう
猫が安心できるように、保護スペースを作りましょう。
ケージを持っていればケージに入れてあげればいいですが、持っていない場合はダンボールやプラスチックのケースなどで代用してください。
保護スペースの底には、汚れてもいい毛布やタオルなどを畳んで敷いてあげましょう。
この時、毛布やタオルをなるべく多く入れることで、猫の体温低下を防ぐ事ができます。特に生後1ヵ月未満の子猫は体温調節がうまくできないので、毛布やタオルと一緒に湯たんぽ、もしくはペットボトルにお湯を入れたものをタオルで包んで入れてあげましょう。
もしも猫が落ち着かない場合は、保護スペースの上に布やタオルをかぶせてあげてください。そうすると隠れる場所ができるので、猫は安心できます。
寝床の確保ができたら、保護スペースの中に猫の年齢にあったごはんとトイレを設置してあげます。ごはんとトイレに関してはこのあと説明します。
すでに猫を飼っている場合
先に飼っている猫がいる場合、病気やノミが感染してしまう可能性があるため、拾った猫と接触をさせないようにしてください。感染の恐れだけでなく、喧嘩をして怪我をしてしまう恐れもあるため、接触させるのは病院で安全を確認してからが得策です。
3.ごはんをあげよう
<生後1ヵ月未満の場合>
子猫用のミルクを与えましょう。ここで注意してほしいのが、子猫用ミルクがないからといって、人間用の牛乳を与えてはいけません。猫は牛乳を分解することができないので、牛乳をそのまま与えてしまうと脱水症状をおこし、最悪の場合命を落としてしまいます。代用のミルクを作ることも可能ですが、今はコンビニエンスストアでも子猫用ミルクを買うことができます。子猫のためにもできる範囲でコンビニエンスストアを回り、なるべく子猫用ミルクを与えるようにしましょう。
それでも子猫用ミルクが手に入らなかった場合、代用ミルクを作りましょう。作り方は牛乳に卵黄を入れて温めます。これをよく冷ましてから、スポイトや小皿で少しずつ与えましょう。ここでもうひとつ注意点です。決して子猫を仰向けにさせて飲ませてはいけません。猫は人間と体のつくりが違うため、仰向けだと気管に入ってしまう恐れがあります。必ず座った状態で与えましょう。代用ミルクはあくまで応急処置なので、次の日などなるべく早く子猫用ミルクを買って与えてください。
注意点
- 牛乳をそのまま与えない
- 仰向けにして飲ませない
<生後1ヵ月〜2ヵ月の場合>
子猫用のウェットフード、またはドライフードをお湯でふやかしたものを与えましょう。なるべく栄養素が高く、消化のいいものを与えるようにしてください。水分は新鮮な水を、常温で与えるようにしましょう。
<生後2ヵ月以降の場合>
子猫用のウェットフードとドライフードを一緒に混ぜたものを与えましょう。今までミルクや柔らかいものを食べていた猫は、硬く歯応えのあるドライフードをいきなり上手には食べられません。はじめはウェットフードとドライフードを混ぜたものを与え、慣れてきたり食べられるようであれば、ドライフードだけにしていいと思います。
子猫は胃が小さく、一度にたくさんのごはんを食べられません。一日3~5食程度に分けて、少しずつ与えてください。
また、猫のごはんには多くの種類があります。味や触感を変えることで、飽きっぽい性格の猫でもごはんを楽しめるでしょう。
4.トイレをさせよう
<生後1ヵ月未満の場合>
排泄の補助をしましょう。離乳前の子猫は自分で排泄ができません。ティッシュペーパーやガーゼをぬるま湯に浸し軽く絞ったあと、お尻を優しくチョンチョンと刺激してあげます。乾いたものでお尻を拭くと赤くなってしまうので、必ず湿らせたものを使ってください。子猫がミルクを飲まない場合はトイレを我慢している可能性があるので、適度に排泄させてあげましょう。
<生後1ヵ月~成猫の場合>
トイレを作ってあげましょう。離乳した子猫は自分で排泄ができます。猫用のトイレやトイレ用の砂を持っていない場合は、猫の大きさにあった箱にキッチンペーパーなどを敷いたもので代用してください。作ったものを保護スペースに設置してあげましょう。はじめはトイレに排泄できないかもしれません。猫がそわそわしていたり、いかにも用を足そうとしている場合は、トイレに連れていってあげてください。次第にトイレの場所を覚えてくるので、根気強く教えましょう。
さいごに
今回ご紹介した内容は、あくまで動物病院に連れていけない場合の対処法です。行けるなら、まずは動物病院に連れて行きましょう。
猫などのペットは、私たちに癒やしや元気を与えてくれます。私は猫毛アレルギーですが、猫を抱っこしたり顔をうずめたりと本当に癒やされています。(鼻水が止まらなくなりますが)しかし、飼うとなるとその分責任は大きいです。ペットはあなたがいないとごはんを食べることも、病院に行くこともできません。ペットを飼うことは、一生を共に過ごすということです。その覚悟が持てない方は、ペットを飼うのはやめておきましょう。
今回この記事を読んでくださった方は、猫を保護してくれた心の優しい方だと思います。あなたのおかげで救われる命があるのです。責任の大きさをしっかり理解したうえで、思う存分猫をかわいがってあげてください!