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昨今の新型コロナウイルスによって、私たちの生活は変化しています。
新たな生活様式を求められるようになり、これまでの当たり前や価値観が少しづつ変わってきています。
とくに大きく変化したのは、やはり「働き方」でしょう。
リモートワークの導入などによってこれまでよりも働く場所の制限がなくなり、都心と地方の差もなくなりつつあります。
それにより、深刻化していた地方の空き家に注目が集まっています。
今回はコロナ禍で変化した働き方とともに、地方で注目される空き家の活用方法や空き家をカフェとして活用する際に知っておきたいことをご紹介します。
コロナ禍で地方の注目度がアップ
さまざまな影響を及ぼしている新型コロナウイルスは、未だに終息の目途が立っていません。
完全な終息までにはあと数年かかるといった見解もあり、以前のような生活に戻るにはもうしばらく時間がかかりそうです。
そんななか、コロナ禍が生き方や働き方を考えるきっかけになったという方も多いでしょう。
「感染拡大を避けるため」「田舎への憧れから」といった理由で、地方へ移住する方もいます。
以下でより詳しく、コロナ禍が与えた働き方や地方への影響を見てみましょう。
<リモートワークの普及で働き方が変化>
新型コロナウイルスによって非対面が推奨されるようになり、教育現場から医療現場まで幅広い場面でオンラインが活用されるようになっています。
そのなかでも多くの企業でリモートワークが導入されたことで、働き方の多様化が進んでいます。
これまでは、住まいを探すうえで職場との距離や交通の利便性を重視する傾向にありましたが、テレワークは働く場所を問いません。
住む場所の制限がないので、「コロナをきっかけに地方に移住する」といった方が増えているのです。
とくにテレワークの導入が早かった海外では導入率も高く、今後日本でも以前より定着すると思われます。
<サテライトオフィスを導入する企業も>
テレワークが普及するなかで、サテライトオフィスを導入する企業が増えています。
サテライト(satellite)とは英語で衛生を意味する言葉で、サテライトオフィスとは本拠地の本社を中心として、離れた場所に置かれた小規模なオフィスのことを指します。
サテライトオフィスには設置する場所によって都市型や郊外型がありますが、地方型サテライトオフィスは、地方のビジネス展開や事業拡大の拠点になることが期待されています。
さらに国や自治体も地方型サテライトオフィスの支援事業を充実させ、積極的に設置を推奨している状況です。
都心部のオフィスにくわえサテライトオフィスの開設が進めば、さらに働く場所が自由に選べるようになるでしょう。
<コロナ禍で地方の注目度がアップ>
ご紹介したように新型コロナウイルス拡大に伴い、さまざまな技術の導入や生活様式が変化し、地方が注目されるようになりました。
それによって、過疎化などで深刻化していた空き家を活用しようとする動きが強まっています。
地方の空き家の需要が高まり、これまでよりも多くの方法で空き家を活用できるのではないでしょうか?
空き家を活用してカフェ経営
空き家は、リフォームして賃貸に出したり民泊として経営したりと、売却以外にもさまざまな活用方法が存在します。
そのなかでも近年注目されているのが、空き家を活用してカフェを経営する方法です。
現在存在するカフェの大多数が個人経営であり、未経験でも開業することが可能です。
ここでは、空き家を活用してカフェを経営するメリット・デメリットをご紹介します。
<カフェ経営の魅力>
ちょっとした休憩やおしゃれな雰囲気を楽しめるカフェは、慌ただしい時間を忘れさせてくれる場所ですよね。
昔ながらのカフェは幅広い世代の方から人気がありますが、最近では月額料金で飲み放題のサービスを提供したり、昼はカフェ、夜はバーとして営業したりするお店も増えています。
また、雑貨屋やアートギャラリーなどほかの業種と組み合わせて営業しているカフェもあり、お店ごとの「こだわり」を持った経営をすることが可能です。
また、カフェは年齢や性別、職種などが違う人が利用する場所なので、まざまな人との交流が持てます。
お客さまがきっかけで新たなコミュニティに参加できたり、飲食店の経営者同士で交流したりする機会を得られます。
「一から事業を立ち上げたい」「自分のお店を持ちたい」という方は、カフェ経営に挑戦してみるとよいでしょう。
<空き家でカフェ経営するメリット>
- 初期費用を抑えられる
カフェを開業するなら、必ず物件が必要になりますよね。
また、そのほかにも開業時には食器や備品を購入したり、業務用の冷蔵庫や製氷機などを導入したりなど、何かと費用がかかります。
そこで、安く購入できる空き家を店舗として活用すれば、かなり初期費用を抑えられるでしょう。
また、カフェは比較的間取りの制限がありません。
普通の一戸建てでも、お家のようなゆっくりした時間を過ごせる「自宅カフェ」として経営できるので、空き家はカフェ経営にぴったりな物件ですよ。
- 地域の交流場所になる
先ほどもお話したように、カフェは交流の場所となることが多いです。
とくに地方のカフェは地域の方が利用することが多く、常連さんができやすい環境にあるといえるでしょう。
カフェの常連さんが増えれば地域の方と交流が増えるだけではなく、安定した経営が期待できます。
<空き家でカフェ経営するデメリット>
空き家の魅力を活かせるカフェ経営ですが、参入障壁が低いため競争率は高くなります。
最近はコンビニなどもコーヒーやスイーツが充実しており、イートインスペースを設ける店舗も増えています。
競合店のほかに異業種間の競争を生き抜く必要があるので、ほかに負けない魅力や差別化が求められるでしょう。
空き家をカフェとして活用する際に知っておきたいこと
空き家でカフェを開業するには、ほとんどの場合でリフォームや修繕が必要になるでしょう。
空き家特有の古い雰囲気が好きという方もいますが、人が住んでいなかった空き家は予想以上に傷んでいることも多いので注意が必要です。
<地域の補助金を要確認!>
空き家問題が深刻化している地方では、空き家の売却や賃貸物件として利用することを目的として、空き家のリフォームに利用できる補助金を支給しています。
また、新たなビジネスチャレンジの創出を促進するため、地域の空き家を活用して企業する個人を対象に、空き家店舗の使用料や改修費を補助する事業もおこなわれています。
カフェ経営の開業時にはさまざな費用がかかるので、まずは地域の補助金を確認し、利用できるものは申請するようにしましょう。
<空き家の活用方法はさまざま!>
空き家の活用方法は、もちろんカフェだけではありません。
シェアハウスとして貸し出したり、空き家を解体して駐車場や太陽光パネルを設置したりすることも可能です。
さらに、現在需要が高まっている「障がい者のグループホーム」として空き家を活用する方法もあります。
まとめ
今回は、空き家でのカフェ経営についてご紹介しました。
新型コロナウイルスの影響により地方への関心が高まるなか、「空き家をリフォームして住みたい」「空き家ビジネスに挑戦したい」といった方が増えています。
カフェ経営なら、空き家が持つ古民家の雰囲気を活かせたり購入費用を抑えられたりと、空き家の恩恵を受けられます。
カフェ経営に興味がある方は、ぜひ空き家を活用することも考えてみてはいかがでしょうか?