食欲の秋はペットの肥満に注意!肥満のリスクやおすすめのダイエット方法について

9月に入り秋が近づくにつれ、日が暮れる時間も早くなりました。

夏本番の暑さも和らぎ、いよいよ本格的な秋の訪れを感じられるのではないでしょうか?

秋といえば「食欲の秋」といわれるように海の幸から山の幸まで豊富で、ついつい食べすぎてしまいますよね。

そんな食欲が増える季節ですが、実はペットも「食欲の秋」があることをご存知ですか?

この記事では、ペットが秋に太りやすい理由や肥満のリスク、おすすめのダイエット方法をご紹介します。

 

ペットは食欲の秋に太りやすくなる

ペットは食欲の秋に太りやすくなる


ペットも人間と同じように、秋になると体重が増加する傾向にあります。

体重が増える理由を、以下で詳しくご紹介します。

 

<出産シーズンだから>

夏の厳しい暑さも過ぎて過ごしやすい季節になると、夏バテで低下していた体調が戻ります。

これはペットも同じで、体調が自然に戻り食欲が刺激されることで、ついつい食べすぎてしまうのです。

しかし、単純に「過ごしやすくなる季節だから」という理由だけではありません。

とくに犬の場合、春と秋に出産シーズンを迎え、そのあと厳しい冬の寒さに耐えなければならないので、秋に入ると体が栄養を蓄えようと機能します。

そのため、食欲が増加し脂肪を蓄えやすくなるのです。

 

<ホルモンバランスの乱れが影響している>

ペットが去勢手術を終えて秋を迎えると、偽妊娠や想像妊娠の症状が現れることがあります。

実際に妊娠するわけではありませんが、ホルモンのバランスが変わり、体が丸みを帯びるようになります。

飼い主としては少し不安になるでしょうが、これは通常の肥満とは意味が異なるので心配する必要はありません。

適切な食生活を続ければ元の体型にもどるので、フードの量を減らしたり無理に運動させたりしないようにしましょう。

 

<飼い主の影響を受けているから>

ペットが秋に太りだしたら、飼い主も食生活を見直してみてください。

飼い主の生活習慣とペットの健康は深く関係しており、秋に飼い主の食欲が増加する反面、運動量が減ってしまう傾向にあります。

秋になると少しずつ肌寒くなるため、部屋のなかにこもりがちになり、長時間座ることが多くなります。

それにつられてペットも運動不足になり、肥満になりやすくなるのです。

また、ペットに手作りのフードを与えている場合、芋やかぼちゃなど秋が旬の食材与えている方もいるのではないでしょうか?

旬のおいしい食材を与えがちになりますが、これらの食材は糖分が高いので注意しなければなりません。

 

ペットが肥満になると病気のリスクが高くなる

ペットが肥満になると病気のリスクが高くなる
食欲の秋にペットの食べっぷりがよいと、飼い主としてはついついフードを多めにあげたくなってしまいますよね。

しかし、食べすぎによる肥満は病気のリスクを高めてしまい、ペットの肥満と寿命の長さは関係があるとも言われています。

 

<ペットの肥満のリスク①糖尿病>

ペットの肥満と大きく関わりがあるのが、糖尿病です。

生活習慣病として知られている糖尿病ですが、実はペットも発症してしまう可能性があります。

糖尿病になると、膵臓から分泌されるインスリンが不足により血糖値が上昇し、白内障や腎不全などの合併症を引き起こすといわれています。

フードの量は増えるのに体重が減少してしまい、治療が遅れてしまうと昏睡状態に陥ることもあるので危険です。

 

<ペットの肥満のリスク②心筋症>

肥満は心臓の負担を増加させてしまい、心筋症のリスクが高まります。

とくに猫の場合、心筋症によって後ろ足が突然痛み、数日のうちに命を落としてしまうケースがあります。

また、心筋症を一度引き起こしてしまうと完治することはなく、薬を飲み続けなければなりません。

 

<ペットの肥満のリスク③椎間板ヘルニア>

椎間板ヘルニアの原因はさまざまですが、近年多くなっているのが肥満です。

椎間板とは背骨の間に挟まっているクッションの役割を持つ部分で、椎間板が破れてしまうと周りの神経を刺激したり圧迫したりしてしまいます。

椎間板はすべての背骨の間にありますが、椎間板ヘルニアにとくになりやすいのが背中から腰にかけての部分です。

歩き方がおかしかったり運動を嫌がるようであれば、椎間板ヘルニアになっているかもしれません。

 

<ペットの肥満のリスク④尿石症>

尿石症とは尿に含まれるカルシウムやマグネシウムなどが結晶化して、腎臓や膀胱などの泌尿器で結石となる病気です。

尿路を防いでしまうので膀胱を傷つけたり、排出物が貯まることで腎臓にダメージを受けたりします。

ひどくなると腎臓の動きが低下し、尿毒症で死亡してしまうこともあります。

同時に膀胱炎や尿道炎になることも多く、再発する可能性が高い病気です。

 

ペットの秋太りにおすすめのダイエット方法

ペットの秋太りにおすすめのダイエット方法
ペットの秋太りを、簡単に考えてはいけません。

肥満は万病の元といわれるように、合併症も含め、さまざまな病気を引き起こすリスクがあります。

栄養を貯めやすい季節ではありますが太り過ぎには注意して、適切にダイエットしていくことが重要です。

 

<食事の栄養価に注意する>

まずはフードを見直しましょう。

フードは栄養価が高く、低脂肪・高繊維食ものを選ぶとよいです。

とくに繊維質が多くなれば満腹感も感じやすくなり、ストレスなくダイエットをしやすくなります。

また、おやつを与えすぎていないか確認してください。

ペットが美味しそうに食べていたり嬉しそうだったりすると、おやつを多めにあげたくなるかもしれません。

しかし、おやつやフードの量は飼い主がコントロールできる部分です。

ペットの健康のために、体型の変化に注意しながら適切な量を食べさせるようにしてください。

 

<食事の時間を調整する>

これまでより食事の量やカロリーを減らすと、ペットがストレスを感じてしまいます。

そんなときは、食事をゆっくりとれるように工夫することがおすすめです。

知育玩具のなかにフードを入れて早食いを防止すれば、遊びながらフードが食べられます。

ただし、知育玩具やおもちゃを利用する際には、誤って飲み込まないように注意しましょう。

 

<運動を工夫する>

健康やダイエットには、運動が欠かせません。

いつもと散歩ルートを変更したり違う遊びを試してあげたりすると、ダイエット中のペットにとっても気分転換になります。

また、ペットと一緒に運動すれば飼い主の健康につながり、よいコミュニケーションがとれますよ。

 

<無理なダイエットは禁物!体重の変化を記録しよう>

肥満は病気を引き起こしやすくなりますが、ダイエットのためにフードの量や回数を減らしすぎたり、過度な運動をさせたりすることはやめましょう。

無理なダイエットは体の機能を低下させ、本来の健康を失うことにつながります。

秋はペットや飼い主の両方にとって太りやすくなる時期なので、秋の食欲とうまく付き合っていくことが大切ですよ。

また、体重の変化と健康は関係していることが多く、急激な増加や減少などの変化があれば注意したほうがいいでしょう。

体重の変化に気づくために月1回ペットの体重を記録すれば、ペットの健康管理に活かせます。

一年記録すれば夏にどれだけ体重が減るのか、秋にどれだけ増えるのかがわかり、目安として活用できるのでおすすめです。

 

まとめ

食欲の秋は、ペットの秋太りにも注意が必要です。

ペットの健康のために、病気のリスクを上げてしまう肥満に気をつけましょう。

フードの質や量を見直したり、運動の方法を工夫したりするとよいので、ぜひ参考にしてみてください。

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