目次
マイホーム購入の選択肢として、新築物件や中古物件が多いですが、空き家も選択肢のひとつに入れてみてはどうでしょうか?
築年数が経っている物件は多いかもしれませんが、リフォームやリノベーションをすれば新築物件以上の快適な暮らしができる可能性もありますよ。
今回は空き家だった物件を購入する際のメリットと注意点、おすすめのリフォームやリフォームにかかる費用などについてご紹介します!
ぜひ参考にしてくださいね!
空き家だった物件を購入する際のメリット
日本の社会的な課題である「空き家問題」。
たびたびニュースなどでもとりあげられ、さまざまな議論がおこなわれています。
2033年には2,000万戸を超え、空き家率が30%を超えるという試算もでています。
そんな中、「リーズナブルな空き家を購入して、リフォームやリノベーションをおこない自分の理想のマイホームを手に入れたい!」と考える方も増えてきていますよ。
それでは、空き家物件を購入する際のメリットみていきましょう。
<空き家だった物件を購入する際のメリット①安く購入できる>
空き家を購入する一番のメリットとして、当然のことながら安く購入できることでしょう。
ただ安いわけではなく、「格安」や「激安」といった物件も珍しくありません。
新築物件と比較すると半値以下、中古物件よりも断然安い価格で購入できることもよくあります。
同じ予算であれば、空き家の方が安く購入できる可能性が高いでしょう。
また、営利目的でない空き家バンクを利用して購入した場合は、仲介手数料がかからなかったり、無償で提供してもらえたりとさまざまなメリットがあります。
ただし、格安であるからにはそれなりの理由や根拠があるので、気になることは契約前に必ず確認しましょう。
<空き家だった物件を購入する際のメリット②補助金が利用できる>
2つ目のメリットとして空き家を購入したり、リフォームやリノベーションをしたりする際に国や自治体から補助金が受けられる点です。
たとえば、岡山県の総社市では、リフォーム費用の2分の1(上限30万円)の助成金が受けられます。
国も「長期優良住宅化リフォーム」に対して、補助金を支給していますよ。
これらを利用するには一定の条件を満たしている必要があるため、制度にくわしく、利用実績のあるリフォーム業者やリノベーション業者に相談してみてくださいね。
<空き家だった物件を購入する際のメリット③立地がよい物件が多い>
空き家は築年数が経っている物件が多いですが、築古物件というのはその分立地がよいというメリットにつながります。
なぜなら、家は立地がよく、人が住むのに適した場所から建てられていくからです。
駅の近くなど、優先したい条件を絞って空き家を探してみると、意外と条件のよい物件が見つかるかもしれません。
空き家だった物件を購入する際の注意点
次に、空き家だった物件を購入する際の注意点をご紹介します。
<空き家だった物件を購入する際の注意点①修繕費が高額になることがある>
長い間管理されず築年数が経過している空き家だと、老朽化による修繕費が高額になることがあります。
設備や内装・外装などが激しく劣化していることがあり、総取り替えが必要になってしまう可能性もあります。
最悪の場合、建物自体にも不具合が起きていると大規模な修繕工事が必要になるでしょう。
また、住宅ローンを利用する場合、新耐震基準を満たしていなければなりませんが、空き家物件の多くは基準を満たしていません。
そのため、耐震診断や耐震補強工事が必要になることもあります。
空き家を格安で購入できても、修繕やリフォームにかかる費用が高額になることもあるので、しっかりとした資金計画を立てることが重要です。
<空き家だった物件を購入する際の注意点②事故物件かもしれない>
空き家を購入する前の注意点として、事故物件だった可能性もあることを念頭に置いておきましょう。
事故物件とは、自殺や孤独死・事故死・殺人事件などにより死者がでた物件のことで、いわゆる心理的瑕疵にあたります。
心理的瑕疵物件は、買い手がつきにくいため格安で売りに出されるケースが多いです。
また、物件の心理的瑕疵は買主への重要事項告知義務の対象になりますが、いったん別の人が住んだ物件は告知義務の対象外なので、事故物件かどうかわかりにくくなってしまいます。
事故物件かどうか確認できるサイトがあるので、気になる方は購入前に確認しておくとよいでしょう。
<空き家だった物件を購入する際の注意点③所有者との交渉は自分でおこなわなければならないこともある>
不動産会社を介して物件を購入するのではなく、空き家バンクを利用して購入する場合は、所有者(売主)との交渉は自分でおこなう必要があります。
空き家バンクは、原則として自治体が契約や仲介に関与しないため、不動産取引で必要な宅地建物取引業法上の重要事項説明や登記などは、必要に応じて弁護士や司法書士などの専門家に相談することをおすすめします。
空き家をリフォームするメリットとそれにかかる費用は?
空き家のリフォームやリノベーションをおこなうことで、資産価値が上がるというメリットにつながりますよ。
資産価値が高い物件は、賃貸や売却する際にも有利になります。
場合によっては、リフォームでかかった費用以上の収益を確保することも期待できるかもしれません。
全面的なリフォームやリノベーションをおこなうには、500~2,000万円程度かかると言われています。
それでは、くわしくお伝えしていきます。
<耐震リフォーム>
空き家などの築年数が経っている物件は耐震基準を満たしていない場合が多いので、耐震リフォームはおこなったほうがよいリフォームのひとつです。
耐震リフォームにかかる費用としては、25~200万円程度と金額にかなりの差がありますが、工事内容によって異なり、平均で120~150万円で実施できた例が多いです。
物件の状態や工事内容の組み合わせによっては200~300万円以上になることもあるでしょう。
特に木造建ての物件の場合には、梁や柱などの接合部分の補強が肝心です。
物件の状態によりどこまで耐震リフォームしたほうがよいかは異なるので、経験豊富なリフォーム業者と相談しながら工事内容を決めていくと確実ですよ。
また、地盤の調査をおこなっている業者もあるので、心配な方は一度調査してもらうのもおすすめです。
工事期間については補強工事の場合だと約2週間、基礎の打ち直しとなると、1か月以上が目安となります。
<水回りのリフォーム>
築年数が経っている物件はトイレが和式など、浴室やキッチン、洗面台の仕様も異なり、住みやすさに大きく影響します。
また、長い間管理されず放置されていた空き家となると、水道管の劣化が激しい場合があります。
そのため、水回りのリフォームは必須といえるでしょう。
トイレや浴室、キッチン・洗面台のリフォームは250~350万円程が目安となります。
まとめ
今回は空き家のリフォームについてお伝えしました。
空き家をリフォームやリノベーションすることで、補助金が利用できることもありますよ。
また、費用を抑えたい方には自分で施工をおこなうDIYもおすすめです。
DIYでリフォームをおこなう場合は、大規模な修繕や改修は危険を伴うので、部分的なリフォームだけおこなうように注意してください。
リフォームやリノベーションをおこなう際は、複数の業者に相談し、納得できるリフォームで暮らしやすい住まいを実現できるとよいですね。