ペットが雷や花火を怖がる理由とは?対処法をご紹介!

これからの季節、梅雨の時期になり不安定な天気が増えますよね。

それに伴い、大きな雷が鳴ったり台風が発生したりするでしょう。

このような激しい天候は、ペットたちが恐怖に感じてしまうことも珍しくありません。

また、夏の風物詩でもある花火など人間にとっては楽しいイベントですが、ペットたちにとっては、花火の音を怖がってしまうこともあります。

この記事では、ペットが雷や花火を怖がってしまう理由や、ペットが安心して過ごすための方法などをご紹介します。

 

ペットが雷や花火を怖がる理由とは?

ペットが雷や花火を怖がる理由とは?
なぜ、ペットは雷や花火を怖がってしまうのでしょうか?

犬や猫特有の理由や、恐怖を感じたときの反応などを見てみましょう。

 

<ペットの雷恐怖症ってなに?>

雷が鳴る前や鳴っているときにペットたちが見せる不安症状は、雷恐怖症とも呼ばれます。

雷恐怖症には軽度から重度まであり、以下のような変化が見られます。

  • 呼吸が荒くなり、大量のよだれを出す
  • 体が震える
  • ウロウロと歩き回り、落ち着きがない
  • 雷の音に対して吠える
  • 下痢になったり吐いてしまったりする

<大きな音や静電気に敏感になっている>

犬や猫は人間よりも優れた聴覚を持っており、人間以上に音に敏感です。

そのため、雷や花火は、より大きな音として感じているのです。

また、かつて犬や猫が野生で暮らしていたときには、雷などの天候の変化は、命に関わるものでもありました。

そのため、野生の名残として、豪雨や雷が苦手なのではないかとも言われています。

さらに、ペットを怖がらせてしまうのは、その大きな音だけではありません。

人間には気づきにくいかもしれませんが、雷が起きると静電気が発生しやすくなります。

ペットたちは静電気を感じとり、いつもとは違う環境に不安になっているとも考えられます。

これは、毛量が多かったり毛が長かったりするペットによく見られる原因です。

<オゾンの臭いに反応している>

雷がなるとオゾンが発生し、犬や猫が、空気の臭いに反応している場合があります。

オゾンの臭いはよく生臭いと言われ、ペットたちが独特な臭いに対してストレスを感じていると考えられるでしょう。

<飼い主の不安が移る>

大きな音や光、空気の臭いや静電気のほかに、飼い主の不安が伝わっていることも原因として挙げられます。

とくに豪雨のなか大きな雷が響くと、不安を感じてしまい、雷が苦手だという方も多いでしょう。

飼い主が慌てたり落ち着かない様子を見せたりすると、ペットたちは危ない状況だと判断し、不安や緊張を感じてしまいます。

雷や花火を怖がるときの対処方法とは?

雷や花火を怖がるときの対処方法とは?
ペットたちが雷や花火に怯えていたり落ち着いたりしないと、飼い主としても不安になり辛くなってしまいますよね。

きっと大切な家族であるペットを安心させたい、落ち着かせたいと思うことでしょう。

では、雷や花火を怖がる場合、どのように対処すればよいのでしょうか?

<音や光を遮断する>

まずは窓やカーテンを閉めて、音や光を遮断してあげましょう。

ペットのなかには、大きな音や光に怯えている子もいます。

窓やカーテンを閉めたらテレビやラジオなど、いつも部屋で流れている音を聞かせてあげてください。

このような日常的な生活音を流せば、雷や花火の音から気をそらすことが期待できます。

<フードをあげる>

雷や花火で落ち着きがなくなるようであれば、フードやおやつを与えてみましょう。

これを何度か繰り返せば、「雷や花火の音がするときは、ご褒美が貰える時間」とペットたちが認識するかもしれません。

そうすることで苦痛だった時間も恐怖を忘れ、雷や花火を克服できる可能性があります。

<たすき掛けをする>

たすき掛けとはタオルを利用し、ペットの体を一定の力で締め付けるというもの。

自閉症患者の不安解消のために開発されたもので、抱きしめられているような感覚が得られることから、ペットを落ち着かせる効果があります。

具体的な方法は、胸のあたりから首の後ろでタオルを交差し、お腹の下に回して腰のあたりで結びます。

タオルのほかに手ぬぐいや、飼い主の匂いがついたシャツなどもおすすめです。

<いつもと同じように接する>

ペットが雷や花火を怖がるからといって、いつも以上になだめたり、なでたりすることはやめましょう。

少しひどいように感じるかもしれませんが、不安を感じているペットに干渉しすぎると異常な状況であることを感じ、余計にペットを混乱させてしまいます。

不安をあおらないためにもいつもどおり接し、危険ではないことを伝えるようにしましょう。

<症状がひどい場合は動物病院へ>

高齢や病気を持っている場合、重症なパニック状態に陥っている場合には注意が必要です。

ストレスや恐怖による心拍数の上昇で呼吸器系に負担をかけてしまい、場合によって危険な状態になるケースもあります。

パニックの症状がひどく時間が経っても落ち着かない場合には、動物病院に連れていくようにしてください。

また、雷や花火によってパニックになってしまうと、予想外の行動に出る場合があります。

恐怖を感じるあまり玄関から飛び出してしまったり、リードが首に絡んでしまったりなど、怪我や事故にあうことも考えられるので、普段からペットの様子は注意深く観察しておきましょう。

 

ペットが雷や花火を怖がらないための対策方法とは?

ペットが雷や花火を怖がらないための対策方法とは?
ここでは、ペットが雷や花火を怖がらないためにできることをご紹介します。

<サプリや薬を処方する>

ペットが恐怖を感じてしまう前に、不安を和らげるサプリや薬を処方するという方法もあります。

ペットがリラックスする成分が含まれており、天候が荒れ始めてきたと感じたら、あらかじめ飲ませておくと安心です。

<クレートトレーニングをする>

クレートトレーニングとは、ペットが自らケージのなかに入るようにしつけることです。

ケージのなかで落ち着いて過ごせるようになれば、雷や花火が怖くてもケージのなかなら安心できるという状態を作れます。

おやつやフードを利用してペットをケージ内に誘導し、「ハウス」という言葉を何度もかけて覚えさせましょう。

ケージに入ったら褒めてあげて、少しずつ扉を閉める練習をしておくとよいです。

クレートトレーニングは、災害などでペットと避難しなければならないときにも役立ちますよ。

<雷や花火の音を普段から聞かせておく>

雷や花火の音を普段から聞かせて、慣れさせておくことも有効です。

初めは音を怖がってしまう子もいるので、ボリュームを絞って少しずつ聞かせるようにしましょう。

<迷子になった場合に備えよう>

とくに雷や豪雨の日は、迷子のペットが増えると言われています。

パニックになったペットたちが、外に飛び出してしまうことが原因のようです。

雷や花を怖がる子は迷子になる可能性も高いので、首輪と迷子札など、迷子対策も忘れずにおこないましょう。

ペット迷子連絡サービスがついている迷子札であれば、業者が保護してくれた人と連絡を取ってくれるので、個人情報がばれることもありません。

また、最近では非常に小さなマイクロチップを体内に埋め込むという方法も存在します。

興味がある方は、かかりつけの獣医さんに相談してみましょう。

 

まとめ

今回は、ペットが雷や花火を怖がる理由や対処方法をお伝えしました。

対処方法はさまざまなので、ペットに合った方法を選んでみてくださいね。

雷や花火を克服できれば、ペットも快適に過ごせることができるので安心ですね。

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