ペット保険とは?ペット保険に加入するメリット・デメリットも詳しく解説!

日本ではペット保険の歴史は浅いため、認知度はまだまだ低いようです。

どんな保険があるのか、加入することによりどのような補償が受けられるのか、また、加入する必要性はあるのかと多くの疑問を持つ方も少なくありません。

日本は海外に比べて加入率はかなり低いですが、今後日本でも加入率は上がる可能性があります。

今回は、ペットの保険は具体的にどのような補償が受けられるのか詳しくお伝えします。

 

ペット保険とは?

ペット保険とは?

飼っているペットがケガや病気によって動物病院で治療を受けた際に、買い主が負担した治療費の一部を補償するのがペット保険です。

その補償内容から「医療保険と一緒では?」と思う方も少なくありません。

ペット保険は、生命保険ではなく火災保険や自動車保険と同じ損害保険に分類されます。

生命保険や医療保険は「人」が対象となる保険であることが条件として決められているため、ペット保険は該当しないのです。

近年では、医療技術や飼育環境が向上したことにより、よりペットが長生きし高齢化が進んでいるのが現状です。

そしてそれに伴い、病気やケガのリスクが増加しているのも事実です。

手術や治療による長期間の入院、抗がん剤治療などの高度な治療となると高額な医療費を支払わなければならない場合もあります。

そのため、ペット保険加入の必要性は年々上昇しています。

 

補償される内容

保険会社によって異なりますが、基本的にペット保険の補償内容はペットのケガや病気の治療による手術・通院・入院費用の補償がメインとなります。

その他の補償内容としては、ペットのお葬式にかかる費用や事故、ケガによって車イスが必要になった場合の車イス作成費用、噛みついて他人にケガを負わせてしまったり、ものを壊してしまったりした場合の相手への賠償を補償してくれるものがあります。

ペットには公的な健康保険がないため、保険に加入していない場合は治療費や手術費などは全額負担となります。

また、ペット保険に加入した場合でも治療費を全額補償するタイプは少なく、ほとんどの保険が補償割合に応じて実費を補償するものになります。

ペットの種類によってリスクが高い病気があることを念頭において、複数の保険会社を確認・比較することが重要です。

 

ペット保険に加入するメリットとデメリット

ペット保険に加入するメリットとデメリット

次に、ペット保険に加入するメリットとデメリットをお伝えします。

 

メリット①医療費の自己負担額を抑えられる

上記でもお伝えしたように、ペットには公的な健康保険がありません。

医療費は全額自己負担となることから、ペット保険に加入する一番のメリットは医療費の自己負担額を抑えられるという点でしょう。

少し調子が悪そうだけど病院に行くと治療費がかかるし、もう少し様子を見ようと思っていると、そうこうしているうちに取り返しのつかないことになることもあります。

保険に加入することで、治療費が補償されるので経済的にも精神的にも負担が軽減されるでしょう。

 

メリット②特約や割引がある

加入するペット保険の種類や保険会社によって異なりますが、特約や割引がある保険もあります。

たとえば、ガンと診断され手術を受けた際に手術給付金として上乗せされる特約や、飼っているペットが人やほかの動物に対して噛みついたりしてケガを負わせてしまったり、他人の所有物を破損させたりした場合に補償が受けられるペット賠償責任特約というものがあります。

ペット賠償責任特約については、火災保険や自動車保険などの特約としてすでに契約していることがあるので、特約を選ぶ際はよく確認してから決めましょう。

また、保険の利用回数に応じて、翌年の保険料が割引になる健康割引制度や、何頭か一緒に保険に加入すると保険料の割引が受けられる多頭割引制度などがありますよ。

この場合の条件として、契約者の氏名・連絡先・住所が一致している場合に限ります。

 

メリット③さまざまなプランを選べる

ペット保険は「50%プラン」「70%プラン」など、かかった治療費の割合を限度額の範囲内で保険会社が補償するプランがあります。

補償割合が高いほど月々に支払う保険料も高くなりますが、ペット保険は補償の割合に応じてさまざまなプランを選べるのもメリットと言えるでしょう。

 

デメリット①毎月の保険料がかかる

保険料は保険のプランや契約した内容によって異なりますが、ペット保険は毎月の支払いとなります。

一般的には月々千円台~数千円程度のものが人気のようです。

月々数千円の支払いでペットの万が一の備えになるなら安いものですが、数年単位となると支払う金額も大きくなります。

病気やケガとは無縁の元気なペットの場合、自己負担で支払う医療費よりも毎月支払う保険料の方が高くなってしまうことも。

また、人の保険には貯蓄型保険というものがありますが、ペット保険は掛け捨て型が多いです。

あまり動物病院にかからないペットは、保険に加入していても無駄な出費という見方もあります。

さらに保険に加入していても何割かは自己負担での支払いは発生するので、加入をためらう方が多いようです。

 

デメリット②ペットが高齢になるにつれて保険料が高くなるものが多い

人間の医療保険の場合は、ある程度加入した年齢時の保険料が継続されますが、ペット保険の場合はペットの年齢によって保険料が変わり、更新していくものがほとんどです。

そのため加入時は安かった保険料も、継続すると年々上がっていくので注意が必要です。

 

デメリット③ペットの健康状態によっては加入できない場合もある

人間の保険と同じように、ペット保険にも保険加入の申し込み時の健康状態や病歴、ケガなどを事前に告知する必要があります。

そのため、健康状態や病歴、ケガなどの履歴によっては審査が通らず、希望するペット保険に加入できない場合もあるでしょう。

また、長い期間保険料を支払い続けていたとしても契約更新のタイミングで病気などが発覚してしまうと契約更新を断られてしまうケースもあります。

これは明確な基準はなく、保険会社の判断となるため保険が必要なときに頼ることができない可能性も考慮しておくと良いでしょう。

加入するタイミングは判断が難しいところではありますが、加入を検討されているのでしたら、若くて健康なうちに加入するのがベストですよ。

 

ペット保険選びのポイント

ペット保険選びのポイント

ここまでペット保険の基礎知識とメリット・デメリットをお伝えしました。

それでは最後にペット保険の選び方のポイントについてお伝えします。

 

補償内容を確認する

ペット保険は保険会社やプランによって補償される内容が異なります。

プランによっては「○○疾患は補償されない」など細かく決められているものもあります。

保険に加入したからと言っても、すべての治療・病気に補償がきくわけではないので、加入前にしっかり確認しましょう。

 

直接請求か窓口清算か

ペット保険の保険金の支払い方法については主に2つあり、1つ目は動物病院で会計の際に窓口清算ができるものです。

窓口清算できる動物病院は限定されますが、会計の際に保険金請求額を差し引いた金額を支払えばいいので、別途保険金の請求手続きをおこなう必要はありません。

2つ目は直接保険会社へ請求する方法です。

直接請求をする場合は、すべての動物病院で可能ですが一度診療費を自己負担で全額支払い、後日保険会社に請求する必要があります。

どちらの方法でも問題ありませんが、窓口清算の方が請求書類をまとめる手間を省くことができ、受診する度に医療費を立て替える必要がないので急な受診でも便利です。

 

まとめ

ペット保険にはさまざまな種類やプランがあります。

その補償内容や保険料も重要ですが飼っているペットにはどんな保険がいいのか良く考えて適切な保険を選びましょう。

大切なペットと長く一緒にいられるように、万が一の備えも大切ですよ。

 

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