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空き家の問題は年々増加傾向にあり、空き家を放置していると別の大きなトラブルにつながるリスクもあります。
空き家を解体しようと考えているけれど、費用がどのくらいかかるか気になりますよね。
今回は空き家の解体にかかる費用についてお伝えします。
空き家の解体を考えている方はぜひ参考にしてくださいね。
空き家を放置していると起こる問題
まずは空き家を放置していると具体的にどのような問題が発生するのかお伝えします。
- 周辺の治安に影響する
空き家があると近隣の地域へ悪影響を与えます。
まず、空き家を利用しておこなわれる犯罪として放火があげられます。
空き家はほとんど人の出入りがないため、放火犯に狙われやすいです。
なぜなら、管理が行き届いていないために雑草が伸び放題となり、またごみが散乱していることが多いので放火に入っても気づかれにくいからです。
窓や玄関のドアが施錠されていない空き家だと、さらに放火されるリスクは高まります。
ほかにも、空き家を利用しておこなわれる犯罪には違法薬物栽培などがあります。
2014年には日本人と外国人の4人グループが3軒の空き家を使って約530株の大麻草や、約6.1キロもの乾燥大麻を作っていたというニュースが報道されました。
また、同様の事件は2015年にもおこっており外国人2人が逮捕されました。
この事件は2軒の民家を大麻の製造工場に改造し、約279株の大麻草や、約100グラムの乾燥大麻を作っていたと言われています。
このように空き家を放置していると犯罪に利用される恐れがあります。
放火によって被害に遭うのは、空き家を放置していた所有者だけではありません。
火災の規模によっては、近隣住宅まで火の手が迫ることもあるのです。
薬物も同様、乱用した人間が周辺住民へ危害を加えたり、周辺で販売したりすると、治安悪化を招いてしまうおそれがあり周辺住民に悪影響を与えるでしょう。
- 老朽化による倒壊
使わなくなった住宅は急速に老朽化が進みます。
一般的に空き家は木造で古い建物が多く、特に耐震基準が改正される前の1981年以前に建てられた住宅は、耐震基準を満たしていない可能性があります。
そのため、小さな台風や地震、雨などの影響を受けて倒壊する建物が出てきます。
家が倒壊にはいたらなくても屋根材が強風で飛散したり、外壁や塀などが落下するリスクもあるでしょう。
特に木造住宅は定期的な換気や管理をおこなわないと、どんどん老朽化していくため危険度が高くなると言われています。
ご自身が所有する空き家が倒壊または半壊して、近隣住民や通行人にケガを負わせてしまった場合は、所有者が賠償責任を負わされる可能性があります。
損害賠償額は数千万から数億万円と高額になる場合があるので、空き家の所有者は近隣住民に危険が及ばないように、しっかり管理する必要があります。
空き家解体にかかる費用
空き家を放置してても周辺住民に迷惑をかけてしまうなら、解体したほうがいいのかとお考えの方もいると思います。
家の解体費用は木造の場合で1坪あたり4~5万円、鉄骨造の場合で1坪あたり6~7万円、鉄筋コンクリート造(RC造)の場合で1坪あたり6~8万円というのがおおよその目安と言われています。
しかし、解体にかかる費用は構造や立地、付帯工事費用、解体業者によって異なるので、目安通りにいかないことも多いです。
では具体的にそれぞれ詳しく見ていきましょう。
- 建物の構造
上記でもお伝えしたように、建物の構造によって解体費用は変わります。
木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造(RC造)などの建物の構造に加え、平屋や2階建てのように、家の階数の違いによっても解体にかかる費用は大きな差が出ます。
しかし、勘違いしやすいのが一般的に同じ坪数の場合、平屋よりも2階建ての方が解体にかかる費用は安くなります。
住宅を解体する際に一番手間がかかるのが、建物を支える基礎部分と屋根です。
たとえば40坪の住宅の場合、2階建てなら単純に基礎や屋根部分は20坪になるので、その分解体にかかる手間が少なくなります。
また、地下室がある住宅だと、特殊な作業や重機が必要となるため、その分解体にかかる費用が大幅に上がる可能性があることも考慮しておきましょう。
- 立地
家がどのような場所に建っているかも、解体費用に影響します。
たとえば、住宅が密集している地域で重機が入れないほど狭い場所や、接している道路が狭いなど、このような状況だと費用が高くなる傾向にあります。
重機が敷地内に入ることが不可能な場合は、手作業による解体がおこなわれるため、主に人件費となります。
- 付帯工事費用
古い家屋には、アスベスト(石綿)が使われていることがあります。
アスベストは有害物質に指定されており、特別な処理が必要なため解体費用は割高になります。
ほかにも玄関周りや庭などの外構撤去、浄化槽がある場合は別途撤去費用がかかります。
- 解体業者によって変わる
解体を依頼する業者によっても費用は異なります。
また12月や3月は、繁忙期となるため解体費用が割高になります。
空き家の解体を自分でおこなうことはできるのか?
解体費用をなるべく抑えたいなどの理由から、自分で解体しようと考える方も増えてきているようです。
結論から言うと、基本的にはOKです。
事業として家屋の解体をおこなうには「解体工事業登録」や「建設業許可」などが必要となりますが、ご自身が所有している家をご自身で解体する場合は特にそのような許可は必要ありません。
しかし、アスベストが含まれている建材が使われている家屋を解体する場合は、専門家でないと解体できないケースがあるので注意が必要です。
また、解体作業に入る以前にアスベストが含まれている建材が使われていないかの調査や、どのくらいの量が含まれているのかの検査も必要になるのでその点も考慮しておきましょう。
なお、すべて手作業で解体するには限界があるなどといった場合は重機を使って解体を進めていくことになると思いますが、その際に車両系建設重機運転者の資格などが必要となります。
解体するにはもったいない!空き家の活用法
空き家の解体には多額の費用が必要となります。
しかし、空き家のまま長らく放置してしまうと周辺住民に迷惑をかけるほか、犯罪に使われる恐れもあります。
そこで、わおんの障がい者グループホーム(ペット共生型)は「障がい者のグループホーム」「日本が現在抱えている空き家問題」「ペットの殺処分問題」の解決・貢献を目的としたビジネスモデルをご紹介します。
フランチャイズよりも自由で、ライセンスよりもサポートがある「レベニューシェア」という独自のモデルでオーナー様のサポートをします。
空き家を活用して、障がいを持った方が動物と一緒に過ごすことのできるのグループホームにはさまざまなメリットがあります。
アニマルセラピーが科学的に証明されているように、動物と暮らす日々は生きる活力や希望を与えてくれるだけでなく、精神障がいの症状改善にも効果があると言われています。
元気な気持ちになる・笑う頻度が増えるなど心理的効果が期待されるほか、病気の回復をサポートしたり、リラックス効果・運動の機会が増え、楽しんでリハビリテーションできるなどの生理的効果があります。
ほかにも、人との出会いで人間関係がスムーズになる、身体的・経済的な自立を支えるという社会的効果も期待できます。
わおんでは、障がいを持った方が動物と一緒に暮らすことのできるグループホームを整備し、ペットと人の暮らしをサポートしていきます。
まとめ
全国的に空き家が増えつつあり社会問題になっています。
しかし上記でお伝えした空き家を活用する方法は空き家問題を解決するほか、社会貢献にもつなげられます。
解体する前に一度視野にいれてみてはいかがでしょうか。