目次
春に引っ越し予定の飼い主さんはいますか?
ペットと暮らしていると、通常の退去や引っ越しと異なり、注意したい点があります。
今回は、そんなお話です。
賃貸物件の退去時の原状回復や、ペットと一緒に引っ越しするときのポイントなどをまとめてみました。
ペット可賃貸物件の退去を考えている方は、早めにチェックしておきましょう!
ペット可賃貸物件を退去するとき原状回復費用はどうなる?
ペットと賃貸物件に暮らしている方は、退去時に注意しておきたい点があります。
それは退去費用です。
ペットと暮らしていると壁が汚れたり、床が傷ついたりしますよね。
その原状回復のために費用がかかるのです。
飼い主さんとしては、どれくらい費用がかかるのか気になると思います。
そこで、原状回復にかかる費用はどんなものなのかご紹介します。
- 床(フローリング・畳)の張り替え
- 壁紙(クロス)の張り替え
- 柱についた傷やシミの修繕
- 障子やふすまの張り替え
- ニオイ除去のためのハウスクリーニング
ペットによる爪や歯の傷があれば、これらの修繕が必要になります。
また、ニオイは飼い主自身が気づきにくい点なので、思わぬ落とし穴かもしれませんね。
修繕には、家賃とは別に費用がかかってしまいます。
しかし、これらに当てはまるからといって、全て支払わなければならないとは限りません。
ペット可の賃貸物件では、契約時に敷金を多く預けていることが一般的ですよね。
それは、敷金を原状回復のための費用にあてるためです。
つまり、敷金で補える分の費用は支払う必要なし!
具体的に計算してみると、こうなります。
家賃8万円の一人暮らしのお部屋で、フローリングとクロスの張り替えを行う場合。
敷金(8万円×2=16万円)
6畳のフローリング張り替え(10万円)
6畳のクロス張り替え(5万円)
原状回復:16万円-(10万円+5万円)=1万円
このように、フローリングとクロスを張り替えても、敷金で補える計算となります。
例のように原状回復のための費用が安かったとしても、敷金が戻ってくることはほとんどありません。
飼い主さんは理解しておきましょう。
そして、こちらの数字はあくまで概算です。
汚れや傷の程度によってかかる費用は変わってきます。
原状回復の費用が高額になってしまった場合、追加で請求されるケースもあるということです。
キャットタワーの設置に失敗して壁に大きな穴が空いてしまったり、日々の清掃不足でニオイがこびりついてしまったり…。
このような場合は、別途工事が発生したり高額なハウスクリーニングが必要になったりして、追加費用がかかるかもしれません。
新居に引っ越す際は、日頃から部屋を大切にする暮らしを心がけたいものですね。
また、物件によっては敷金とは別に、原状回復費用を設けているところもあります。
十分注意しましょう。
ペットと引っ越す際の注意点とは?移動方法や手続きをチェック!
愛犬や愛猫と引っ越す際、移動方法や手続きに関しても気をつけておきた点があります。
退去の準備と合わせてチェックしておきましょう。
ペットの移動方法
引っ越し当日のペットの移動方法は決めていますか?
ペットの引っ越し方法は大きく分けて2つ。
自分で運ぶ方法と、業者に依頼する方法です。
自分で運ぶ手段として、マイカー、電車、飛行機などがあげられます。
自分で運ぶメリットは「ペットへの負担が少ないこと」でしょう。
信頼できる飼い主さんと一緒に、新居までの道のりを楽しむことができます。
しかし、慣れない交通手段だと多少のストレスは避けられないでしょう。
たとえば、病院へ定期的に検査へ行くときは電車を使っているけれど、引っ越しのときは車を使うケースなどです。
慣れない車で、ペットが酔ってしまうかもしれませんし、落ち着かない気持ちになってしまう可能性もあります。
病院で酔い止めの薬をもらっておくことで対策できますから、移動手段をあらかじめ決めておいて準備するといいですよ。
ペットの移動手段としてもうひとつ。
引っ越し業者や、ペット輸送サービスを行っている会社に依頼する方法もあります。
引っ越し業者の中には、ペットも一緒に運んでくれるサービスがついているところもあります。
引っ越し業者によって運べるペットが異なっており、「水生生物以外OK」や「犬猫のほかに小鳥と熱帯魚までOK」などさまざまです。
まずは依頼予定の業者がペット輸送を行っているかどうか確認してみましょう。
詳細や料金についても、各業者にお問い合わせください。
引っ越し業者ではなく、ペットの輸送を専門に行っている業者に依頼するのもいいかもしれません。
費用はかかりますが、「大型犬だから電車に乗るのが難しい」などといった事情がある方にはおすすめです。
業者によっては、ケージやリードを使用せず運べるところもあります。
少しでもペットのストレスを抑えたいと考えている方は、詳しく調べてみるとよいでしょう。
ペットの登録住所変更手続き
犬と暮らしている飼い主さんに知っておいてほしい注意点がもうひとつあります。
それは、ペットの登録住所手続きです。
引っ越しの際には、各市区町村に登録してある届出の住所変更を行いましょう。
新居が別の市区町村にある場合、旧住所のある市区町村もしくは保健所で変更手続きを行い、そこでもらった鑑札を、新居のある市区町村もしくは保健所に提出します。
手続きの期間は、管轄する市区町村によって異なります。
また、狂犬病の予防接種済みを表す「注射票」や、登録料などで費用がかかることもあります。
準備のため、早めに確認しておいて損はないですよ。
引っ越しでペットにストレスを与えないためのポイントとは?
室内や外の環境が変わる引っ越し。
ペットにとって、住み慣れた家を離れるのはストレスとなります。
自分の縄張りが奪われるようなものですから、変化に戸惑ってしまうんですね。
引っ越し前の徐々に物が減っていく違和感や、飼い主さんがそわそわしている雰囲気を感じ取ってしまう犬や猫もいるでしょう。
引っ越しの最中だけでなく、準備の段階や移動中もストレスを感じるといわれています。
引っ越しにおいてストレスは避けられません。
それでも、飼い主としてペットの気持ちの変化に寄り添い、サポートしてあげることはできます。
引っ越しの際、ペットのストレスを軽減させてあげる方法がこちらです。
- 物を捨てすぎない
私たち人間にとって、新しい家と家具はわくわくするものです。
しかし、愛犬や愛猫にとっては、慣れ親しんだ家具やおもちゃがなくなるとつらいものです。
自分が慣れ親しんだ物たちが消えてしまうと、不安に感じてしまうのです。
そのため、物を捨てすぎないように注意しましょう。
引っ越しのタイミングで買い替えたい気持ちはわかりますが、様子をみて徐々に替えてみてください。
ペットが新居に慣れてきた頃に、少しずつ新しい家具やおもちゃを準備するといいですよ。
- 慌ただしい引っ越しを見られない場所にペットを移動させる
引っ越しの最中は、ペットがびっくりして逃げ出さないよう空き部屋に避難させておくといいでしょう。
愛着のある物たちが運び出され、部屋が様変わりする姿は、ペットにとって衝撃的なことです。
迷子の防止だけでなく、ペットのストレスを軽減させる効果も期待できます。
- 引っ越し業者の人にペットの存在を伝える
荷物運びに来てくれる業者さんには、ペットの存在を伝えておきましょう。
引っ越し業者にペットの輸送を頼まない場合でも、この配慮は大切です。
前もって伝えておくことで、業者としても動物アレルギーのある担当者を守れます。
また、ペットが隠れている部屋を開けないように伝えておくこともできますよ。
まとめ
心機一転、心をリフレッシュできる引っ越し。
退去日や引っ越し当日をトラブルなく迎えるためには、事前の確認や準備が必要です。
費用や手続きの確認を早めに済ませておきましょう。
そして、引っ越しはペットにとっては大きなストレスだと認識し、なるべく精神的負担をかけない引っ越し方法を意識してあげてくださいね。