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犬や猫などのペットは、昔と比べて長生きできるようになってきました。
しかし、動物にとって死はいつか必ず訪れるもの。
愛するペットとより長く一緒に暮らしたいと思うのは、飼い主共通の願いかもしれませんね。
そこで今回は、愛犬や愛猫が長生きするために飼い主ができることをご紹介します。
飼い主さんは、ぜひ最後までご覧くださいね!
犬や猫などペットの平均寿命は?
ペットとして暮らしている犬の平均寿命は10~15歳くらい、猫の平均寿命は約15歳だといわれています。
猫の15歳は人間でいうと76歳ぐらいにあたるため、高齢になるまで長生きしているといえますよね。
ペットの平均寿命はペットフードの開発や環境の変化にともない、伸びてきていると考えられています。
犬が番犬や猟犬として一緒に連れそっていた時代から、ペットととして家族の一員の立場になる時代。
猫も、ネズミ捕りとして活躍していた時代から、大切な家族の一員として守られる時代になってきました。
動物に関する法制度も整えられ、ペットの命は「動物福祉」の考え方のもと、尊重されるようになってきています。
ペットの寿命を縮める飼い主のNG行動!
ペットの寿命が伸びてきているとはいえ、飼い主がNGな行動をとってしまうと、長生きできなくなってしまうかもしれません。
ペットと長生きするために、してはいけない行動を知っておきましょう。
・人間の食べ物を与える
動物には、それぞれに適した食があります。
人間だって食べたらお腹を壊す食べ物があるように、犬や猫にだってNGな食べ物があるのです。
人間が食べているものの中にも、犬や猫が食べて大丈夫な食材はあります。
昔は味噌汁や魚など人の残り物をあげていました。
しかし、人間の食用として販売されている食べ物は、カロリーが高かったり、味が強かったり、添加物が含まれていたりしますよね。
そのため、ペットの寿命は今より10年ほど短かったのです。
今ではペットの健康を第一に考えられたドッグフードやキャットフードが開発されたため、寿命が格段に伸びています。
現代において、人間用のご飯を犬や猫に与えるのは、寿命を縮める効果になってしまうんですね。
・タバコを吸う
人間にとっても害のあるタバコは、犬や猫などのペットにとっても健康を阻害する要因のひとつ。
副流煙は、ペットが病気になる確率を高めてしまいます。
また、自分の体を舐める際に、被毛に付着した煙の粒子を一緒に吸い込んでしまう危険もあります。
飼い主がタバコを吸うと、ペットの寿命を縮めてしまうかもしれないのです。
ペットを家族のように大切に思っている飼い主さんなら、健康を思って禁煙をはじめるとよいでしょう。
もちろんタバコは、吸う側にも悪影響をもたらします。
ガンなどの病気にかかるリスクが高くなるのはご存知ですよね。
飼い主さんが病気になってしまったら、ペットと長く暮らすのが難しくなるかもしれません。
ペットに寂しい思いをさせないためにも、飼い主自身の健康にも気をつけたいものです。
・健康管理を怠る
ペットの健康管理に無頓着すぎるのも、寿命を縮めてしまうNG行動です。
食事・運動・睡眠の基本的なことを意識するのはもちろん大切。
その他にも、「定期的な健康診断」や「予防接種」に気を配ることも飼い主の約目です。
日頃からペットの様子を気遣っていると、「今日は食欲がないな」「尿の色がおかしいかも」といったことにすぐ気づけます。
ペットは会話ができませんから、自分の異変をうまく伝えられないこともあります。
異変に気づくのが遅れて、対処が一歩遅かった…なんて事態は避けたいですよね。
こちらから積極的に調子を確認しない無頓着なお世話は、寿命を縮めてしまう危険性が高まりますよ。
・外で飼っている
家の外で犬や猫を飼うのが一概にNGとはいえませんが、寿命を縮めてしまう可能性があることは覚えておきましょう。
家の外には、車やノミ、他の動物から感染症をもらうなどさまざまな危険が潜んでいます。
また、気温や天候の変化を受けやすいため、身体的なストレスを感じるペットも少なくありません。
ストレスは寿命を縮める要因になりますから、飼い主の工夫によっておさえられるストレスは抑えておきたいところ。
そして、外で飼っているとペットとの距離感が遠くなり、体調をすぐに確認できないデメリットも発生します。
これは、先に説明した健康管理不足にも関わりますよね。
ペットと長く暮らすための秘訣
・食事編
まずは、食生活に気を配るよう心がけましょう。
動物は食べ物から栄養を吸収して生きています。
健康的な食事を意識して生活すると、ペットと長生きを目指せますよ。
人間と同じく、肥満は健康を妨げる要因のひとつ。
愛犬・愛猫の適正体重を把握し、エサやおやつをあげすぎないよう気をつけましょう。
また、ペットへの食事は、年齢に合わせて適切なエサに変えてあげると効果的です。
たとえば、幼い時期は成長期なので栄養が高いご飯をあげ、成長するにつれ成犬・成猫用のご飯に切り替えていきます。
食事を切り替える際は、ペットがストレスや負担を感じないよう今までのエサに混ぜながら徐々に慣らしていきましょう。
エサは無香料・無着色などの添加物がおさえられているものや、人間でも食べられるヒューマングレードのものを選ぶとよいです。
ペット用のエサは、品質の安全性が完全に保障されているものとはいえません。
一方、人間でも食べられるものとして販売されているエサは、安全の基準を満たしているので安心ですよ。
他にも、犬用のエサとして、小麦や米などの穀物を使わないグレインフリーも注目されています。
食事は種類や分量だけでなく、鮮度を保つのも長生きの秘訣。
とくにウェットフードは、ドライフードに比べて腐りやすいので注意が必要です。
kg単位で販売されているエサの安さは魅力的ですが、その分消費に時間がかかります。
エサの酸化が心配です。
そのため、多頭飼いでないなら避けるべきでしょう。
目安として、1ヶ月以内で食べきれる量がベストだといわれています。
・環境編
ペットの長生きのためには、ストレスなく過ごしやすい環境を用意してあげるも大切です。
まずは安全面。
人間にとっては掃除のしやすさで定評のあるフローリング素材の床ですが、ペットにとってはデメリットとなります。
つるつるとしており足腰に負担がかかったり、足元の毛が伸びていると滑ったりするためです。
そのためペットのいる家庭では、クッション材やコルク材、カーペットなどを床の素材にするとよいでしょう。
また、注意したいのは床だけではありません。
段差にも気をつけたいところです。
段差は、犬にとって足腰への負担が大きいもの。
とくに、降りる際は重心のある頭を先に下に向けますから、犬にしてみれば怖いのです。
ほかにも、誤飲・誤食は胃腸を痛めるため注意したいところ。
ペットが立ち入る部屋は整理整頓を心がけ、ヒモやボタンなどの小さなものや、チョコレートや薬などが手に届かないようにしましょう。
また、ストレスを少なくする環境としては、気遣いがポイント。
エアコンや暖房を使って室温を快適な温度に保つ、部屋を清潔にしておくなど、基本的な気遣いがペットにとってのストレスを減らす行動につながりますよ。
・コミュニケーション編
愛犬や愛猫の体調を気遣いながら、ふれあいやコミュニケーションをするのも、長生きにつながる秘訣だといわれています。
構いすぎもよくありませんが、ペットが動物らしく過ごせる範囲で、愛情を注ぎましょう。
とくに、長い時間ひとりお留守番させている場合、寂しさや運動不足になってしまうことがあります。
定期的にマッサージをしたり、一緒に遊んだりすることで、ふれあいの時間を作りましょう。
マッサージはコミュニケーション以外に、代謝を促進させる働きがあります。
また、一緒に遊ぶこともペットの健康維持にも役立ちます。
会話だけがコミュニケーションではありません。
ペットとのふれあいの時間を大切にしながら穏やかで楽しい時間を過ごすことが、長生きの秘訣といえるでしょう。
まとめ
飼い主にとってペットが大切な存在であるように、ペットにとっても飼い主は大切な家族です。
お互い長生きして幸せな時間を過ごしたいですよね。
一緒に長く暮らすためには、食事などの健康面に気をつけたり、ペットが何にストレスを感じているのか環境に配慮したりしましょう。
飼い主さんの細やかな気遣いが、愛犬・愛猫の寿命を伸ばす秘訣だといえますよ。