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昼と夜の寒暖差に体調を崩す方も増えてきたこの頃。
みなさんも、本格的な冬の到来に向けて、準備を始めている頃でしょうか?
今回は、ペットと暮らしている方が注意したい冬の寒さ対策についてご紹介します。
犬や猫などのペットを飼っている方は必見ですよ!
犬や猫が寒いときにみせる合図とは?
犬や猫などのペットと暮らしていると、彼らの仕草や行動がどんな意味をもつのか気になりますよね。
甘える仕草や怖がる行動など、話せない分態度で示すことが多いペットたち。
では、寒さを感じたときはどのような合図をするのでしょうか。
いくつかまとめてみたので、ご紹介します。
- 震えている
- 体を縮こませている
- 散歩に行きたがらない
- あまり水分を取らない
- 寝ていることが多い
- 窓や扉に寄りつかない
犬や猫がこのような仕草や行動をみせていたら、寒がっている合図です。
環境による身体的ストレスを和らげるために、寒さ対策をしましょう。
それでも合図が収まらない場合は、寒さ以外の原因も考えられます。
はやめに動物病院で診察してもらいましょう。
<寒さに強い犬種だったら大丈夫なの?>
中には、寒さに強い種類の犬もいます。
北海道犬やシベリアン・ハスキーなどの寒冷地域原産の大型犬です。
寒さに強い犬種だからといって、ペットの発する合図を無視するのはいけません。
個体によっても寒さの基準は異なります。
ペットによって寒さ対策の度合いを変えて、柔軟に対応しましょう。
毛が短い犬種や小型犬は寒さに弱い場合が多いので、さらに注意が必要です。
また、幼齢や高齢、病気持ちのペットなども環境変化に適応するのが難しいことが多いので、寒さには気を配りましょう。
ペットの冬の寒さ対策をシーン別にご紹介!
人間より体温が高いといわれるペットでも、日本の冬は堪えます。
愛犬、愛猫のために寒さ対策は必要ですよ。
ここからは、冬の寒さ対策のポイントについて紹介します。
<部屋の寒さ対策>
まずは、室内の環境をチェック。
犬や猫などは、人間よりも地面に近い場所で生活しているため、下からの冷気に体を冷やします。
そのため、上の空気を温める暖房は人間にとって効果があっても、ペットにとってはあまり意味がないなんてことも…。
暖房は火を使わないため安全面には優れていますが、ペットにとって寒さ対策となっているかどうかには気を配る必要があります。
床の方まで温かい空気が行き届いているかどうか、こまめにチェックしましょう。
また、暖房以外に冬に利用する機器といえば、ストーブ。
ストーブは、部屋全体ではなく近くにあるものを温める性質があります。
そのため、暑くなったらペット自ら離れて温度調整できる点がメリットです。
しかし、暖房と違いやけどの危険があるので、使用には十分注意しましょう。
他にも、室内でのペットの寒さ対策には、ホットカーペットや断熱材などを活用するのもおすすめです。
いずれにしても、ペットが暑さを感じたら避難できるよう、冷たい場所もつくっておくのがポイント。
また、機器に頼るだけでなく「下の方からすきま風が入り込んでいないか」「トイレや水のみスペースが極端に寒くないか」など、部屋のつくりそのものや、全体の見直しも必要です。
<寝床の寒さ対策>
日中は飼い主の目の届く時間なので寒さ対策が万全でも、寝静まった夜に寒さ感じてはかわいそうですよね。
そこで、ペットの寝床や室内ハウスも寒さ対策をおこないましょう。
毛布は上から被るよりも、ペットのお腹の下に敷くことで防寒対策になります。
普段タオルなどを敷いている場合は、冬はフリース素材にするなどして温かさを取り入れます。
また、ケージやハウス全体の寒さ対策をするなら、怖がらない程度に布をかけてあげるのもよいでしょう。
全体を布で覆いすぎると、暗がりや圧迫感に怖がる犬や猫もいます。
その場合は無理に上や横を遮らず、ペットが自由にもぐれる毛布を用意するなどして工夫しましょう。
<散歩のときの寒さ対策>
寒くても愛犬の散歩は行きますよね。
さすがに大雪など天気が悪い日に無理に連れ出すのはかわいそうですが、基本的には冬でも健康のために散歩はします。
外は室内より寒いので、防寒対策もしっかりしたいところ。
散歩の寒さ対策にぴったりなのは、犬用の服です。
Tシャツのような素材ではなく、フリース素材などの防寒に適した服を選ぶとよいでしょう。
「ペットに服を着せるのは虐待では?」と一部騒がれることもありますが、機能性を重視したものであれば、長時間無理に着せない限り大丈夫です。
室内でもずっと着せていると、被毛が傷んだり、皮膚トラブルを招くことがあるので注意しましょう。
散歩のときに防寒用として着せる分には、愛犬の体調を守るためでもあるので虐待にはあたらないといえそうですよ。
冬の外飼いで注意したい寒さ対策
外飼いに適したペットを飼っている場合、外にハウスを設置して、普段はお庭などで犬を飼っている方もいるでしょう。
基本的にペットは室内の方が過ごしやすい環境だといわれています。
しかし、外飼いが一概にダメなわけではありません。
外飼いが懸念される理由の1つが、ペットの合図を見逃してしまうことです。
たとえば元気がなかったり、よく体を丸めていたりといった寒さのサインにすぐ気づけず、見逃してしまう場合があること。
室内飼いだと、ペットがよく目に入るので無意識に気にかけますよね。
しかし外飼いであれば、意識的にその機会を作らなければなりません。
ちょっとした合図を見逃してしまい、ペットのストレスを改善できなくなると、寿命を縮めてしまう可能性もあるのです。
とくに夏や冬など過ごしにくい季節の際は、より意識的にペットとコミュニケーションをとりましょう。
寒さ対策の第一歩は、ペットを気にかけることからですよ。
そして、寒そうだなと気づいたら、はやめに対策をします。
まずは、ハウスの寒さ対策。
夏は木陰に置いていたハウスも、冬場は日当たりのよい場所へ移動させます。
そして、ハウスの中に段ボールを敷いたり、湯たんぽを用意したりして、ハウスの中を温めます。
もちろん毛布も効果的です。
しかし、ずっと入れっぱなし毛布は衛生的によくありません。
また、毛布は雨で湿気を吸ったり飲み水をこぼして濡れたりすると、逆に冷たくなってしまいます。
交換できる毛布を何枚か用意したり、頻繁に天日干しするなどの工夫が必要ですよ。
対策を尽くしても寒そうにしている場合は、無理をさせず家の中に入れてあげましょう。
寒さの中、外に放置するのは虐待です。
部屋に上げることが難しくても、玄関先に温かい環境をつくることはできます。
エアコンの空気を流したり、ペット用のホットカーペットを準備したりして様子を見ましょう。
ペットの寒さ対策をするうえでの注意点
これまでペットの寒さ対策について説明してきましたが、注意点もいくつかあるのでご紹介します。
・暖房などのエアコンを使う際は、温風が直接肌に当たらないようにする
暖房は部屋全体を温めてくれる優れものですが、乾燥に注意が必要です。
とくに直接風があたると乾燥が加速し、皮膚病などの病気を招いてしまう恐れがあります。
・掃除や換気を怠らない
寒い時期は換気を忘れたり、カーペットにしていることで床の掃除を怠ったりすることもあるかもしれません。
しかし、エアコンでよどんだ空気は、ペットにとっても適した環境とはいえません。
また、掃除を怠ればほこりや毛が舞ってアレルギーなどの症状を発症してしまうこともあります。
寒い時期だからこそ、部屋の掃除や換気を意識的におこなうと、冬でもペットが健康的にすごせますよ。
・火傷に注意する
ストーブやコタツなどは効率よく温まるので便利な半面、火傷が心配です。
近づきすぎて感覚が麻痺し、被毛が燃えていたなんてこともありえます。
火傷の危険がある機器は、お留守番などでは使用せず、飼い主の目の届く範囲で使用しましょう。
・乾燥に気をつける
寒さ対策で防寒用の機器を使っていると、部屋が乾燥しがちになります。
加湿器も合わせて利用したり、ウェットフードなどの食事で水分を多く取らせたりと、乾燥しない体づくりを工夫しましょう。
・暑すぎる環境になっていないかチェックする
寒さ対策を意識するあまり、ペットにとって暑すぎる環境になっていないかも注意しましょう。
犬であればハァハァと舌を出す、荒い呼吸をしているなどの合図は、暑いサインです。
寒さ対策が逆効果になっていないか見直しましょう。
まとめ
日本の四季は魅力的でもありますが、動物にとっては過ごしにくい環境である場合もあります。
愛犬や愛猫が寒そうな合図をしているときは、部屋の環境を見直しましょう。
その際は、防寒具を使用する際の注意点にも目を向けて、安全に配慮することも忘れずに!