愛犬を外で飼うのははかわいそう?ペットの幸せを考える飼い方

家族の同意で犬を飼うことが決まったけど、室内で飼うか外で飼うか悩んでいる方はいませんか?

最近だと室内飼いが増えてきて、外飼いはかわいそうという声も聞いたことあるけど…。

このような悩みを抱えている方に、今回は外飼いと室内飼いのメリット・デメリットをご紹介します。

犬にとってどのような暮らしが幸せなのか考えてみましょう。

ぜひ、最後までご覧くださいね。

犬の外飼いと室内飼いのメリット・デメリットとは?

犬の外飼いと室内飼いのメリット・デメリットとは?

 

まずは、外飼いと室内飼いそれぞれを比較してみましょう。

 

<外飼いのメリット>

 

犬を外飼いするメリットは、主に飼い主側の理由が大きいです。

外でペットを飼た場合、家の中が汚れないからです。

しつけされている犬でも、子犬だったり活発な子だったりすると何かの拍子で家が荒らされるものです。

外で飼う場合その心配がありません。

また、家の中にニオイがつく心配もありません。

動物特有のニオイが家具や衣服に染みつくのが嫌な方は、外飼いにメリットを強く感じるかもしれません。

散歩あとの汚れをあまり気にしなくてよいのもメリットといえるでしょう。

 

<外飼いのデメリット>

 

ペットの幸せを考えると、外飼いのデメリットはたくさんあります。

まずは寿命が短くなること。

外にいると、室内と比べて気温の変化や騒音などにより身体的なストレスが溜まりやすいのです。

日本は雨もよく降りますし、四季もあって気温差も激しいですよね。

また、都市部だとお店や車通りで騒音が目立ちます。

犬は聴覚に優れているので、人間が思うよりも音のストレスを感じやすいです。

身体的なストレス以外にも、精神的なストレスも溜まります。

外で放置されると寂しさを覚えるからです。

また、ノミやダニ、蚊などをはじめ感染症にかかりやすくなる可能性も高まります。

ストレスや病気など体の内側からくる原因によって、寿命が短くなるんです。

それだけでなく、室内と比べて目が届きにくいので事件や事故に巻き込まれる可能性もあります。

脱走して迷子になったり、盗難にあったりするかもしれません。

そのため、外部の環境が寿命を縮める要因にもなりえます。

さらに、外で飼うと雨風にさらされやすくなり、汚れやすくもなります。

室内飼いに比べて体の清潔さを保つのが難しくなるでしょう。

汚れやすくなるだけでなく、雨風はペットの体にも負担です。

このように、ペットの幸せを考えると、外飼いはデメリットが大きいといえますね。

ペット自身だけでなく、ご近所トラブルも発生しやすいのが外飼いのデメリット。

人通りに反応して頻繁に吠えると、その鳴き声が近隣の迷惑になります。

また、抜け毛が風に舞って隣の家の洗濯物につくこともありますよ。

 

<室内飼いのメリット>

 

まず、ペットと長時間ふれあえるのが室内飼いのメリットとしてあげられます。

長時間一緒に居られると、飼い主としても愛情を目いっぱい注げますし、ペットとしても寂しさを感じません。

家の中で長時間一緒にいられるので、もしペットに何かあったときに気付きやすいこともメリットでしょう。

外で飼っていると、ペットと触れ合う時間が散歩や食事のときなど限られてきます。

しかし、室内で日々生活をともにしていると、行動や態度に少しでも異変があると察知できますよ。

長い時間接しているからこそ、早めの対処ができるものです。

集合住宅などのペット可物件では、室内飼いを基本としているところがほとんどです。

共用部分で歩かせないことはもちろん、ベランダなどの外で飼うのも禁止されています。

理由としては、ペットが苦手な方も住んでいるからです。

「ペット可」とは、「条件付きでペットを飼ってもいいですよ」とされている物件のこと。

ペットと共生できるシェアハウスなどと異なり、「ペット歓迎」ではないのです。

住宅にはペットを飼っていない方もいますし、ペットが苦手な方もいます。

もし賃貸住宅や集合住宅に住んでいる方がペットを飼いたいと思ったら、室内飼いをすることになるでしょう。

いえらぶでは、ペット可の物件をご紹介しています。

ぜひ、チェックしてみてくださいね!

 

 

 

<室内飼いのデメリット>

 

犬を室内で飼うデメリットは、部屋の手入れ・物の整理をこまめにやらなければならないこと。

犬種にもよりますが、犬は被毛が抜け落ちるので部屋の掃除が大変です。

こまめに掃除をしなければすぐに家が汚れますし、動物アレルギーになる可能性も高まります。

頻繁に掃除機をかけたり、コロコロでカーペットや服についた毛をとったりするのが面倒に感じてしまっては、室内で飼うのは難しいかもしれません。

また、荒らされないように、物の保管や整理に気を配る必要もあります。

イタズラ好きな犬や、ストレスがたまったときなど、家具や壁に歯を立ててしまうので注意が必要ですよ。

手入れや整理は頑張ればどうにかなりますが、自分ではどうしようもないことがデメリットになることも…。

それは、部屋の広さです。

広さを確保できない場合、運動量の多いペットにとってはストレスになります。

部屋が狭いからといってずっとケージに閉じ込めたままで飼っている人もいますが、虐待にも該当するので気をつけましょう。

犬の外飼いはかわいそうなことなの?

犬の外飼いはかわいそうなことなの?

 

犬の外飼いと室内飼いそれぞれのメリット・デメリットをご紹介してきました。

どちらにも良い面と悪い面があります。

結局、外と中どちらで飼った方がいいのか決められない方もいるでしょうか。

ここでは少し「ペットの幸せ」に焦点を当てて考えてみたいと思います。

 

そもそも、犬が人間と住むようになった最初の理由は「番犬」です。

しかし現在、番犬としての役目は、防犯カメラやセキュリティといったITの技術が補っています。

犬は番犬の存在からペットになり、現在では家族の一員としてかけがえのない存在となっています。

番犬としての役目がなくなってからは、室内飼いが一般的な流れとなってきました。

そのため、外飼いはかわいそうと言われているのが現状です。

先ほど述べたように、外飼いをすると犬にストレスがたまり寿命が縮む傾向にあります。

それが分かっているなら、室内で大切にお世話してあげたいですよね。

実際、動物福祉の考えが進んでいる海外では、大型犬でも室内飼いをしています。

外で長時間リードに繋ぎっぱなしにするのを、禁止している国もあるんですよ。

日本では大型犬だと外で飼っているのも珍しくないですよね。

日本と海外ではペット事情が異なります。

本当はどんな環境が犬にとって幸せなのか…。

それを考えるうえで大切なのは、ペットへの気遣いだと考えられます。

 

たとえば、部屋の中は狭いけど、庭が広いお家なら?

室内で飼うより、外のお庭で自由に動き回れる方が幸せかもしれません。

外飼いに向いている犬種だからといって、子犬の頃から外で飼うのは?

子犬の間は、目の届きやすい室内で愛情をたっぷり注いだ方がよいかもしれません。

 

このようにさまざまな環境によってペットの幸せが変わってくるのではないでしょうか。

そのため、一概に外飼いがかわいそうだとはいえません。

部屋を荒らされては困るからと、ケージの中でずっと閉じ込められたままでは、室内飼いでも幸せとは言い切れません。

それより、手入れのされた気持ちのいい庭で駆け回り、雨風が強いときは玄関の中へ避難させてくれる暮らしの方が、幸せなのかもしれないのです。

ペットが幸せかどうかは、飼い主の気遣いによって変わります。

 

犬を外飼いする際の注意点

 

犬を飼うには、外でも室内でも気遣いがポイントだと説明しました。

そこで最後に、外で飼う際にデメリットを少しでも抑えるため、どのようなことに気をつければいいのかご紹介します。

 

・屋根付きの犬小屋

外で犬を飼う場合、犬小屋の設置は必須です。

暑いときは日差しを遮れますし、寒いときは暖をとるために必要です。

現在では、クーラーや暖房機能がついた犬小屋もあります。

気候変化が激しい日本では、気温変化によるストレスを軽減するために犬小屋を設置しましょう。

また小屋を設置したからといって、放っておくのはやめましょう。

天気の悪い日は、家の中にいれてあげるなどの配慮がポイントですよ。

 

・リード

外飼いならリードでつないでおくことがほとんどかと思われます。

その際は、犬がストレスを感じない程度の長さを確保しましょう。

目安は体長の約3倍といわれています。

 

・虫に注意

外飼いで気をつけたいのが、蚊やノミなどの虫です。

かきむしって血を出したり、感染症にかかったりといったリスクがあります。

こまめに庭や小屋の手入れをすることはもちろん。

犬自身の体にも気をかけて、シャンプーやブラッシングなどで日々観察してあげましょう。

外飼いの場合は、とくに配慮や工夫が必要だといえるでしょう

まとめ

犬を外飼いするのも室内飼いするのも、基本的なお世話は変わりません。

メリットやデメリットに差はみられますが、エサをあげたりトイレのしつけをしたり、散歩に連れて行ったりと、飼い主がすることは同じです。

日々の暮らしを愛犬とともに送るうえで気をつけたいのは、気遣いや配慮といったお世話の基本ともいえること。

外飼いの場合は、とくに配慮や工夫が必要だといえるでしょう。

丁寧なお世話や愛情のこもった接し方であれば、外飼いでもペットは幸せに暮らせるのではないでしょうか。

 

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